米時間9月9日に開かれたアップルのイベントで、「iPad Pro」と「iPad mini 4」が発表されました。2つのタブレットのうち「iPad Pro」は11月に発売予定、「iPad mini 4」は販売を開始しています。
「iPad Pro」は、iPadシリーズのなかで最もスペックが高くてディスプレイが大きく(12.9インチ)、最も高価なタブレットという位置付けです。イベントではMicrosoftのOfficeやAdobeのアプリを使ったデモンストレーションがおこなわれており、「Pro」という名の通りビジネスユースを意識したタブレットという印象を抱きました。
「iPad Pro」のディスプレイ面積は「iPad Air 2」より78%大きく、「Smart Keyboard」も新たにリリースされるため、MicrosoftのSurfaceシリーズのようにノートパソコンのような使い方も期待できます。また、同じく11月に発売される「Apple Pencil」も「iPad Pro」専用のスタイラスペンとして作られているため、見逃せません。
気になるのは「iPad Pro」の価格。32GBモデルで799ドル、128GBモデルで949ドル、128GBモデルで1079ドルになります。「Smart Keyboard」は169ドル、「Apple Pencil」は99ドルなので、両デバイスと32GBモデルの「iPad Pro」を揃えると1067ドルになり、日本円では12万円は超えてくるでしょう。仕事で使う人は迷わず購入するタブレットになると思いますが、個人で購入する場合には少し躊躇する金額だと思います。
「iPad mini 4」は日本での価格が発表されており、Wi-Fiモデルが16GBで4万2800円(税別)、64GBで5万3800円(税別)、128GBで6万4800円(税別)。Wi-Fi + Cellularモデルの場合は、それぞれ1万4000円上乗せされます。
「iPad mini 4」のディスプレイは7.9インチ、重さは298.8g(Wi-Fi + Cellularモデルは304g)でiPadシリーズのなかで最軽量のモデルです。ホームボタンに内蔵された指紋認証センサー「Touch ID」も搭載しています。
次々とハイスペックな端末がリリースされているので進化を期待してしまいますが、300g前後で厚さは6.1mmと薄く、バッテリーは最大10時間持続するのは「普通に便利」であり、バッグの中に入れて移動するのも苦にならないサイズなので、コスパのよさが光るモデルではないでしょうか。
「iPad Pro」と「iPad mini 4」は共に大きな驚きはないけれども期待を裏切ることもない、安心して購入を検討できるモデルだと思います。