「電話番号教えて」LINE乗っ取りの新手口“なりすまし”が急増中、対策法も紹介

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最近、 LINEを含むSNSなどを介して友達や知り合いになりすました相手から、電話番号やSMS認証番号を聞き出された上、悪用される事案が報告されていると、LINEが公式ブログで注意を呼びかけています。2014年に発生した不正ログイン(乗っ取り)の次なる悪用の手口としています。

新しいタイプのLINE乗っ取り

LINEアカウントを新規作成する場合(Facebookアカウントによる登録を除く)、電話番号の入力と、本人確認のため同番号へSMS経由で届く4桁の認証番号が必要となります。犯人はこの仕組みを悪用し、詐欺行為などに利用するLINEアカウントを作るため、電話番号や認証番号を聞き出しているとみられています。

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公式ブログでは、実際に報告されたケースを紹介しています。それによると、まず友人になりすましたLINEなどのアカウントから「携帯電話番号教えて。そして、ラインの確認メッセージを認証してもらえる?」といった電話番号を尋ねるメッセージが届きます。

これを信用して携帯電話番号を教えてしまうと、「四桁のPINコードが届いたら送ってね」などと4桁の番号を送るよう求めるメッセージが届き、以降も「○○が届いたら、△△を教えて」というやりとりが続くといいます。

そして、不用意に電話番号やSMS認証番号を教えてしまうと、犯人はこれらを悪用してLINEアカウントを作り、別のLINEアカウントにログインしたりすることができるようになる一方、これまで自分が使っていたLINEアカウントは使えなくなってしまいます。

ただしこのケースでは、自分のLINEアカウントが乗っ取られて他人に操作されるというわけではなく、事前にメールアドレスおよびパスワードの登録、またはFacebook認証済みである場合、再びLINEにログインすることにより、従来のアカウントと一部情報(おそらく友だちやスタンプなど)を引き続き利用できるといいます。

乗っ取り被害に遭わないための対策

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こうした被害に遭わないためには、電話番号・メールアドレス・住所などの個人情報や、パスワード・暗証(認証)番号など本人しか知りえない情報を、たとえ家族や友だちなど親しい人から訊かれたとしても教えないこと。なぜそれが必要か、何に使うのか、相手に直接会ったり電話して、理由を確認することが重要だとしています。

またLINEでは、異なるスマートフォンからの電話番号認証を検知した場合、元のアカウントに「他の端末のLINEから、あなたの電話番号による認証が要求されました」というメッセージが「LINE」アカウントから届くようになっています。このアカウントは、ログイン時などにメッセージが届くLINEが運営する特殊なセキュリティ強化アカウントで、公式アカウントのプロフィール画面に表示される「おすすめ」ボタンが公式である証です。

友だち以外から送られてくる迷惑メッセージを拒否する方法

LINEで友だちになっているユーザー以外からメッセージが届くのは、相手のみがあなたをLINE友だちにしているケースが考えられます。中には、まったく知らないスパム業者が適当に登録した電話番号があなたの番号であった場合や、電話番号検索などで勝手に友だち追加されてしまった結果、一方的にメッセージを送りつけられていることもあります。

LINE 乗っ取り

LINEの「その他」画面から[設定]→[プライバシー管理]と進みます。

ここで[メッセージ受信拒否]の欄にチェックを入れて有効にすれば、友だち以外からのメッセージの受信を拒否できるようになります。

なお、相手側にとっては、トークなどの挙動はブロックされている時と同じようになります。