1タップでMacをアンロック、アプリ「Knock」がApple WatchとTouch IDに対応

Knock 2.0

Macをアンロックするためのパスワード入力を省略できるアプリ「Knock」がバージョン2.0にアップデートされ、新たに「Apple Watch」と指紋認証の「Touch ID」、設定変更時などパスワード入力に対応しています。

2013年にリリースされたこのアプリは、iPhoneをコツンコツンと2回叩くだけでMacのロックを解除できることで話題になりました。

Apple Watchをワンタップ、Macをアンロック

Apple Watchへの対応が、2.0アップデートの目玉。ロック解除には、Apple Watchで必要な情報をすばやく確認できるグランス機能を利用します。

Apple Watch グランス

Macのロック解除画面が表示されると、Apple Watch上に「Knock Grance」が表示されるので、そこでアンロックボタンをタップすればMacのロックが解除される仕組みです。逆にApple WatchからMacをロックすることもできます。

Touch ID対応で、よりセキュアに

また、Touch IDを利用できるようになったことで、従来のiPhoneアプリを使って、よりセキュアにロック解除できるようになりました。

Macの起動時・スリープ復帰時にiPhoneに通知が飛ぶので、 通知をスワイプしてTouch IDもしくはパスコードでiPhoneのロックを解除し、KnockアプリでアンロックボタンをタップすればMacのロックが解除されます。

Knock 2.0 Touch ID

Macアプリ側でTouch IDを要求するオプションを有効にしておけば、当初の売りの機能だった2回叩きでロック解除する機能は使えなくなります。

Knock GranceとTouch IDは同時に機能

Knock 2.0

さらに、Knock GranceとTouch IDによる解除方法を同時に機能させることも可能です。

Apple Watchを腕に身に付けてから最初のロック解除の際にはTouch IDもしくはパスコードが要求され、その後はApple Watchを身に付けている限りはKnock Granceだけでロックを解除できるようになります。

Apple Watchは時計型ウェアラブルデバイスであり、基本的には常に腕に身に付けて使うものであるため、2度目のロック解除がグッと楽になるのではないでしょうか。

より手軽に安全に

ユーザーに対してセキュリティ意識の向上を啓蒙することは重要ですが、AppleのTouch IDの活用やGoogleのスマートロック機能の推進からも明らかなように、いかにユーザーの手間を省力化できるかがモバイルセキュリティ向上の大きなポイントとなっています。ユーザーにパスワードを覚えさせて毎回入力させるような仕組みがセキュリテイを低下させる要因にもなっているからです。

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今回のアップデートは、既存ユーザーにとってもApple Watchを購入予定のMacユーザーにとっても、Macのセキュリティを手軽に向上させられる一手となりそうです。

なお、Apple Watch販売直前の4月23日現在は3.99ドル(480円)に据え置かれていますが、4月24日にiPhoneアプリの販売価格を値上げする予定とのことです。

アプリ「Knock」をダウンロード
Knock