ソムリエと九州大の味覚研究者がタッグ、ワインの味を数値化し好みを科学的に探せる嗜好学習アプリ「Wine Scouter」

Wine Scouter

ワインの味を科学的に分析して数値化し、好みの味のワインを探せるアプリ「Wine Scouter」(iPhone/Android)がリリースされています。

種類が多くて知識がないとわかりづらいワイン選びですが、同アプリは「自分とワインの相性診断」という形でサポート。初回起動時に食習慣に関する簡単な質問に答えると味覚嗜好が自動設定され、以後飲んだワインに評価点を入れることで味覚嗜好を学習し、診断精度が上がっていきます。

利用方法は簡単で、ワインのバーコードをスキャンするだけで、ワインと自分の相性度がパーセンテージで表示されます。数値の高いものほど自分好みの味であり、数値が低い場合でも好みに近づけるためのアドバイスをくれるといいます。

診断したワインはカードで保存され、アプリではその味に近いワインが表示されるほか、Wine Scouterと連動する小売店・飲食店専用端末「iCommelier」導入店ではカードのQRコードをかざすことで、近い味のワインを店舗内から探すこともできます。

同アプリの最大のウリは、味のスペシャリストの技術集結により、好みや味という曖昧な概念を科学的根拠に基づく数値にしている点。ワインの味は、九州大学味覚・嗅覚センサ研究開発センター長を務める都甲潔氏が開発した、味を計る味認識装置によって正確に分析・数値化されています。

Wine Scouter

さらに、同アプリの開発者かつ現役シニアソムリエである神谷豊明氏が特許取得している、「人の感覚」を考慮し味と味覚嗜好の一致度を算出する独自アルゴリズム(計算式)により、ワインの味と個人の味覚嗜好を比較して相性診断の「お好み指数」を割り出しているとのこと。

よくある単純なワインのレーティングアプリではなく、エビデンスを重視して"本当に自分に合った"ワインを探してくれるという面白いコンセプト。診断できるワインは店頭POPなどにあるアプリマークが目印となり、順次診断可能なワインの種類を増やしていくとのことで、今後の発展に期待したいところです。