「Periscope」(ペリスコープ)のTwitterのソーシャルグラフを活用したお手軽さとライブ感は、ライブ動画配信の世界に波乱をもたらすかもしれません。
Periscopeは、先日Twitterが買収したライブ動画配信サービス。本日、App StoreでiPhoneアプリの配信が開始されました。
このライブストリーミングサービスでは、世界中のユーザーによる動画の生配信を視聴したり、自分がライブ動画を配信したりすることができます。
Twitterアカウントと連動しており、アカウント作成時にTwitter上でフォローしているユーザーを一括してフォロー可能。配信を開始すると、Periscope上のフォロワーにプッシュ通知が届き、すぐに視聴を開始できる仕組みです。配信開始をツイートで共有すると、Twitter上のフォロワーはアプリもしくはウェブでライブ配信を楽しめます(3月26日時点で共有機能は利用できず)。
使ってみて感じたのは、実際にライブ配信を開始するまでの圧倒的な障壁の低さ。
Periscopeをインストールすると、簡単なイントロダクションのあとにTwitterアカウントによるログインを求められるのでログイン。その後、アカウント作成、初回のユーザーフォロー、通知・カメラ・マイク・位置情報などの利用許可と進めていき、メイン画面に遷移します(位置情報は非公開にできます)。
そこでメニュー中央のカメラアイコンをタップして配信動画タイトルを入力すれば、あとは「Start Broadcast」ボタンをタップするだけで世界中のユーザーに向けた生放送がスタートします。
配信を始めると、ユーザーが参加してきてコメントを残してくれました。コメントは下から上に流れていき、スッと消えていきます。その場限りの刹那的なコミュニケーションが発生するわけです。
他のユーザーによる配信を視聴するのも簡単。メニュー左のテレビアイコンをタップすると、大量のライブ配信動画が並ぶので、見たい動画を選ぶだけです。ただ、検索性は低いので、基本的にフォローしているユーザーからの通知によって視聴を開始するスタイルが一般的になりそうな気がします。
視聴中は、画面をタップすることで相手にハートを贈ることができ、実績として蓄積されていきます(ランキングの要素として使われるようです)。もちろん、視聴中の動画にコメントを付けたり、他のユーザーにシェアすることもできます。
ライブストリーミングであるため、過去の動画を再生できるのは24時間以内までとのこと。再生時には、コメントなども再現されるので生配信を追体験できます。特定のユーザー向けに配信するプライベート配信も可能です。
まだ未完成の感じが残るPeriscopeですが、Twitterとの連動により新たな形のライブストリーミングが生まれてきそうな気がします。ちなみに、Periscopeは"潜望鏡"という意味です。