スイス高級時計メーカーのTAG Heuer(タグ・ホイヤー)とグーグル、インテルは3月19日、3社のパートナーシップによりAndroid Wear搭載スマートウォッチを共同開発することを発表しました。
この新スマートウォッチに関する具体的な情報は明らかにされていませんが、高級腕時計であることとスマートウォッチであることを両立させる製品になることは間違いないようです。
一方で、Android Wear陣営のライバルとなるアップルは、4月下旬発売のスマートウォッチ「Apple Watch」において、100万円を超える高価格帯の「Apple Watch Edition」をラインナップしています。この点、識者の中から「アップルがスイス時計業界に冬の時代をもたらす」との意見も聞こえてくるところですが、時計ブランドとして見ると新参者に過ぎないアップルが高級腕時計市場で勝利するのは厳しいのではないかという声もあり、見方は分かれています。
Bloombergによれば、タグ・ホイヤーCEOのジャン-クロード・ビバー氏は「タグ・ホイヤーの時計とApple Watchとの違いは非常に重要だ。そちらの時計はアップルと呼ばれ、こちらの時計はタグ・ホイヤーと呼ばれる」と述べ、時計分野におけるブランド力の差を示唆しています。ファッションとしての要素が強い高級腕時計の分野で、歴戦のタグ・ホイヤーと初陣のアップルがどのような戦いを繰り広げるのか、大きな注目が集まりそうです。