電話をかければiPhoneを探してくれる
auとLookoutは10月2日、スマートフォン向けの紛失・盗難対策に関する戦略的提携を結んだと米国大使館で発表しました。セキュリティソフト「Lookout」をiPhoneとAndroidスマートフォン向けに「Lookout for au」として提供します。
これにより、auはiPhoneをなくしたときにカスタマーセンターのオペレーターがユーザーの代わりに位置検索することができる、日本で唯一の通信事業者になります。
Lookoutアプリは、今後auから発売されるAndroidスマホではプリインストールされます。Androidでは、2014年10月以降に発売されるauスマートフォンが対象です。iPhoneでは、App Storeからアプリをインストールすることで利用できます。サービスの利用には、事前設定が必要です。
「Lookout for au」の提供機能は、端末の位置情報を地図上に表示する「端末検索」(Android/iPhone)、サイレントモードやマナーモードになっていても大きなアラーム音を鳴らす「警報」(Android/iPhone)、自動的に電池が切れる直前の位置情報が記録されるため紛失時に高い確率で見つけることができる「シグナルフレア」(Android/iPhone)、個人情報へのアクセスを防止するために遠隔でロックができる「ロック」(Android)、端末を紛失した際に遠隔でデータを消去できるため個人情報の流出を防ぐ「ワイプ」(Android)です。
auユーザー向けのプレミアム機能は、オペレーターがユーザーに代わってなくしたスマホの位置検索と遠隔ロックをおこないます。対象は、auスマートパス会員とauスマートサポート会員です。
auスマートパス会員は、au携帯電話からであれば局番なしで「113」、固定電話からは「0077-7-113」で連絡します。auスマートサポート会員は、専任チーム専用番号に連絡します。
アプリ「Lookout for au」の使い方
auのiPhoneでApp StoreからLookoutのアプリをインストールして起動すると、「Lookout for au」という画面が出現します。「機能を有効にする」をタップします。
その後、メールアドレスとパスワードを入力すれば登録完了です。
モバイルを第一に考えているLookoutは登録ユーザー数が5000万を超えており、170カ国で利用されています。サンフランシスコに本社を置き、ボストン、ロンドン、東京にオフィスを展開しています。日本人ユーザー数は200万で、アメリカ国外で最大マーケットとして位置づけられています。
auとの提携によって今後は日本人ユーザーは大幅に増加し、日本でのLookoutの存在は大きなものになっていくことが考えられます。