NTTドコモは9月30日、子供向け腕時計型デバイス「ドコッチ 01」を発表しました。発売は2015年3月を予定。価格は1万円前後で検討されています。
想定する対象ユーザーは、未就学児童から小学校低学年の子どもたち。保護者は、ドコッチを身に付けた子どもたちの活動状況を見守ったり、迷子を抑止したりできます。
利用するためには、サービス利用料280円が必要。さらに、3G端末であるため、「デバイスプラス500」(月額500円)などのデータ通信プランへの加入も必要です。
「子どもを見守りたいけどキッズケータイを持たせるのは紛失などの観点から不安」という保護者と、「腕時計を付けてみたい」という子どもの双方に訴求できるのが、このドコッチです。
子どもの様子や周囲の環境をチェック、迷子抑止機能も
保護者の視点からは、活動状況の見守りと迷子抑止機能、イマドコサーチ機能(別途、月額200円)がポイントになります。
ドコッチはGセンサー(加速度センサー)を搭載しており、子どもがどのように動いているのかを大まかに把握することが可能。保護者のスマホには「遊んでいます」「休んでいます」といった4つの状態と歩数を確認できます。
温度/湿度センサーも搭載しており、子どもの周辺情報をチェックでき、熱中症予防やかぜ対策のアドバイスがスマホに通知されます。アドバイスは、ドコッチにSMSで送信可能です。
ドコッチとスマホはBluetoothでペアリング可能で、これにより子どもが保護者から数メートルから20メートル程度離れるとスマホとドコッチに通知される仕組みです。この迷子抑止機能は、ちょこまかと動きまわる子どもがいる家庭にとっては、心強い味方になりそうです。「イマドコサーチ」を契約すれば、GPS機能で子どもの居場所を把握することもできます。
子どもを見守れる家族は最大6人まで。またスマホ側に登録できるドコッチは5台までとのことです。
ドコッチは腕時計型であるため、紛失してしまう可能性は低くなります。また、防水・防塵(IPX5, IP5X)対応で、外で元気に遊ぶ子どもでも安心して毎日装着できるでしょう。つまり、保護者の立場からは、比較的安心して持たせることができるデバイスだということです。
子どもの背伸びアイテム
一方、子どもにとっては、ドコッチは身に付けたくなる背伸びアイテムだと言えるでしょう。
端末はホワイトとライトブルーの2種類。それぞれに取り替え可能な別デザインのリバーシブルバンドが1つ付属します。ホワイトが男の子向け、ライトブルーが女の子向けとのこと。フェイスデザインは5種類あり、気分によって変更できます。
SMS送受信機能があり、「帰ります」というような定型文を送信することで、保護者とちょっとしたコミュニケーションを取ることも可能です。
また、緊急時には、子どもがドコッチのアラートボタンを長押しすることで、見守っている家族全員に通知を送れます。防犯ブザーのように大音量を発する機能はありません。
連続待受時間は72時間。通話機能はありません。
小さい子どもがいる家庭にとって、ドコッチは痒いところに手が届くデバイス。もし、子どもたちの間で大人気の「妖怪ウォッチ」とコラボできれば、かなりの売れ筋製品になるかもしれません。