アップルは10日、新しくNFCに対応するiPhone 6、iPhone 6 PlusおよびApple Watchで利用できるモバイル電子決済システム「Apple Pay」を発表しました。
セキュアで簡潔な決済
クレジットカードを内蔵カメラで撮影すると、カード情報が自動的に銀行照会され、承認後に利用できるようになります。カード情報は端末のPassbookアプリに登録されます(複数のカードを登録することも可能)。
店舗にあるApple Pay用のセンサーにかざし、Touch IDで指紋認証を行うと、NFCを通じて決済がおこなわれます。なお、NFC非搭載のiPhone 5/5s/5cでも、Apple Watch経由ならApple Payを使うことができます。
Apple Payでは、クレジットカードの情報はAppleや店舗側には収集されず、端末内のSecure Elementと呼ばれる専用チップに安全に保存され、決済ごとにワンタイムの取引番号が伝わるのみとしています。端末をなくしても、「iPhoneを探す」機能からカード情報を削除することも可能です。
まずは米国から開始
まずは10月より米国でサービスが開始され、クレジットカードはVISA、MasterCard、American Expressが対応します。
Apple Pay用のセンサーを設置する小売店は、Macy's、マクドナルド、トイザらス、サブウェイ、ディズニーストアなどの全22万店舗で、今後は他国でも使えるようになる予定。
また、Apple Payはアプリ内決済でも利用可能です。現時点で「Uber」「Starbucks」「OpenTable」などのアプリが対応していますが、Apple PayのAPIが提供されるので、今後は様々な対応アプリが増えることが見込まれます。
SOURCE