身の回りのさまざまなデバイスを見渡してみて、それらを操作する手段を思い浮かべてみてほしい。ほとんどは、手を使うもので、中には足や全身で操作するものもあるだろう。
ウェアラブル端末も例に漏れず、だ。しかし、Google GlassやAndroid Wearなどのように、音声で操作できるものも出てきている。
デザインスタジオThis Placeが発表したGoogle Glass向けアプリ「MindRDR」は、さらに先を行く。MindRDRは、手を使わず声も出さずに、ユーザーの脳波を読み取ることでGoogle Glassを操作できるのだ。もっとも、現段階で実行可能な操作は、写真を撮影し、Facebook・Twitterに投稿することのみだ。
加えて、脳波を測定するデバイス「Neurosky MindWave Mobile」も頭部に装着する必要がある。Google Glassだけでもファッション的にイマイチなのに、さらに不格好なデバイスを身に付けて街中を歩くのは、あまり一般にウケの良いものではないだろう。それも個人の価値観次第だが。
このMindRDRのプロジェクトはまだ始まったばかりで、操作に利用できる感覚も限られている。ただ、脳波を利用したデバイスは、これまでにも研究が進められており、実用化された製品も出てきている。この先、脳波で操作可能な製品の中で一般的に受け入れられるものが、Google Glassのようなウェアラブル端末になるのか否かは分からない。しかし、「考えただけで操作できる」何らかの端末が普及する日も、そう遠くはないのかもしれない。
MindRDRは無料でGitHubに公開されている。
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