業界初、SIMカードに強力アプリ3本がセットになったLTEサービス始動

SANNET(サンネット) LTE

とうとうSIMカードに強力なアプリが使い放題+高速通信60MB/日で月額1,140円のLTEサービスが始まった。しかも、このアプリは総額4,700円相当のプレミアムアプリという。このサービスを提供しているのは、「楽天ブロードバンド」などを展開するフュージョン・コミュニケーションズのISP「SANNET LTEサービス」だ。

新ブランド「SANNET LTEサービス」とは?

MVNO界隈で、まだ「SANNET LTEサービス」の名を耳にしたことのある人は多くないかもしれない。それもそのはず、SANNET(サンネット)自体は老舗のISP(インターネットサービスプロバイダ)ながら、格安SIMサービスに参入したのはつい最近だからだ。

もともと、三洋電機系のISPである三洋ITソリューションズが手がけていた「SANNET」事業は、2014年1月に楽天系のフュージョン・コミュニケーションズへ譲渡。その後、同社が展開する「楽天ブロードバンド」とは別に、3月よりNTTドコモのFOMA/Xiネットワークを利用したMVNO「SANNET LTEサービス」が開始された。

スタート後も次々とプランの追加やサービス拡充をおこなっており、いま注目の格安SIMブランドになってきている。

ユニークなプラン「モバイルデイリーオプション」

SANNET LTE

そんな「SANNET LTEサービス」に6月から新しく加わった「モバイルデイリーオプション」は、月額890円で1日60MBまでの高速データ通信(下り112.5Mbps/上り37.5Mbps)を利用できるプランだ(月あたり1.8GB相当を使える計算)。

万が一60MB/日を超えた場合も、その日の残りは200kbpsに速度が制限されるのみで、翌日からはまた高速通信が利用できる。自宅ではWi-Fiが使えるが、通勤・通学時もモバイル回線でLINEなどのSNSやWebを多少はチェックしたいといったユーザー、あるいは“2台目”の運用などに最適といえる。

SANNET LTE

60MBを超えて通信速度の制限なく利用したい時には、300円の「24H無制限クーポン」も用意されている。クーポン購入から24時間以内は速度制限なしで高速通信が利用でき、ここぞという時に使えるユニークなオプションだろう。

こうした1日単位で通信容量を設定するプランはまだ比較的珍しいが、徐々に各社で売れ筋に入ってきており、今後主流のサービスになっていくのかもしれない。

4,700円相当のプレミアムアプリが使い放題

同プラン利用時に加入するベーシックコース(後述)には、魅力的な特典も付帯する。ソースネクスト社の「超節電」「驚速メモリ」「超ブルーライト削減」の3アプリが無料で使えるのだ。

各アプリを個別に買えばそれぞれ1,886円、1,886円、993円(※)もかかるが、これら総額4,700円近いプレミアムアプリを専用サイトから無料インストールでき、契約中は使い放題になる。いわゆる「auスマートパス」やドコモの「スゴ得コンテンツ」に近い仕組みといえる。

格安SIMの運用には少し古いスマートフォンを使うケースも多いが、そういった場合に特に活躍してくれるアプリたちだ。

※この価格はWindows/Mac/Androidにかかわらず、3台使える製品版を1/3にした参考価格です

超節電

超電池

電池のムダな消費を抑える、バッテリー総合管理アプリ。特にバックライトに関する節電設定や緊急省電力モード、使わないアプリの自動終了などの機能を備える。

バックライトの明るさや点灯時間はバッテリー消費に大きく影響するが、端末の傾きを検知して手に持っている時は消えず、机に置いたりした時には自動消灯するなどのインテリジェント機能は嬉しい。

筆者はGalaxy Nexusで利用していたが、やはりバッテリー容量の少ない端末では節電効果が高く感じられる。また、アプリ自動終了機能はバックグラウンドで通信するタスクキラーにもなるため、地味に通信量の節約にも寄与するだろう。

驚速メモリ

驚速メモリ

スマホを使い続けているとメモリが圧迫され、もっさりと動作が重くなってくる。驚速メモリでは、起動しすぎたアプリを終了したりメモリを効率よく最適化することで、動作を軽快にしてくれる。

ワンタップあるいは自動でリフレッシュできるなど操作性も良好で、筆者が試した際はワンタップで空きメモリを101MB→391MBに改善し、RAMの少ない(1GB以下)端末では特に大きな効果を発揮した。

このほか、意外に役立つのが「ネットワーク再接続」機能。電波が入るはずの場所なのに繋がらないようなネットワーク不調時に、ワンタップで再接続をはかる。接続が悪い時の無駄な通信を避けるためにも活用したい。

超ブルーライト削減

超ブルーライト削減

近年、PC・スマホ向けにブルーライト対策レンズを採用したメガネが人気だ。可視光線の中で最もエネルギーが高いブルーライトは、眼の角膜や水晶体で吸収されず網膜まで直接到達するため、眼の疲れや痛み、生活リズムなどの悪影響を及ぼすとされているからだ。

このアプリは、スマホの画面に独自フィルタをかけ、青色の捕色である黄色を表示させることでブルーライトを削減してくれる。フィルタ濃度最大時の削減率は平均95.1%と高い成績を誇っている。

フィルタはワンタップまたは自動でオンできるほか、就寝時間の2時間前までにブルーライトの削減率を徐々に高めていく体内時計のリズムに合わせた設定などもおこなえる。最初は画面を見づらいと感じるが、1日使うと眼の疲れの違いを実感できるだろう。

リーズナブルだが少し特殊な料金体系

SANNET LTE

気になる月額料金だが、SANNETの会員以外が利用する場合は月額250円「ベーシックコース」への加入が必要だ。つまり、「モバイルデイリーオプション」は月額890円なので、月額1,140円の運用となる。SANNETの会員の場合は月額890円。

「モバイルデイリーオプション」の初期費用は3,000円かかるものの、7月末まで初期費用無料キャンペーンを実施中。SIMカードは標準SIM、microSIM、nanoSIMの3種類から選べ、SMS対応SIMカードの場合のみ月額140円が追加される形になる。

キャリアの通信料が高いと感じ、格安SIMでの運用を検討しているなら、使い勝手のいい「SANNET LTE モバイルデイリーオプション」もチェックしておきたい。

※表記の金額は特に記載のある場合を除き、すべて税別です

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