Googleは開発者会議のGoogle I/O 2014で、Androidのウェアラブル端末向けプラットフォーム「Android Wear」を初めて搭載するスマートウォッチが、Samsung、LG、Motorolaから発売されることを明らかにした。
Android Wearでは、Android 4.3以降を搭載するスマホと同期し、スマートウォッチ側にソーシャルやメールの通知(受信時に読み上げも)、天気予報などを表示するほか、音楽の操作、メッセージへの返信などがおこなえる。
インターフェイスはカードスタイルを採用し、操作はタッチパネルと音声コマンドに対応。「OK Google」と発声して「今週末は雨が降る?」「ロンドンは今何時?」などと質問すると、すぐに答えてくれる。ほかにも、リマインダーの設定、目的地へのナビゲーション、ブラウジングなどもAndroid Wear上で可能だ。
スマホユーザーは1日に平均125回も画面を確認するとされるが、何度もスマホを見なくてもいいように開発されたのがAndroid Wear。Google I/OのキーノートではSDK提供の紹介において、寿司やピザを注文するデモが披露されたが、支払いに至るまでAndroid Wear上で完結してしまうなど、その真骨頂が垣間見られた。
Android Wearを搭載した「LG G Watch」(画像上)と「Samsung Gear Live」(同中)は本日からGoogle Play上で、またMotorolaの「Moto 360」(同下)は今夏の発売を予定しているという。
LG G Watch スペック
- OS:Android Wear
- ディスプレイ:1.65 インチ 280 x 280 IPS LCD
- サイズ:37.9 x 46.5 x 9.95 mm
- 重さ:63g
- 電池:400mAh
- プロセッサ:Snapdragon 400 1.2 GHz クアッドコア
- RAM:512MB
- 内蔵ストレージ:4GB
- 無線:Bluetooth 4.0
- センサー:9軸(加速度計、コンパス、ジャイロスコープ)
- カラー:ブラックチタン、ホワイトゴールド
Samsung Gear Live スペック
- OS:Android Wear
- ディスプレイ:1.63 インチ 320 x 320 SuperAMOLED(278 ppi)
- サイズ:37.9 x 56.4 x 8.9 mm
- 重さ:59g
- 電池:300mAh
- プロセッサ:CPU 1.2 GHz
- RAM:512MB
- 内蔵ストレージ:4GB
- 無線:Bluetooth 4.0
- センサー:加速度計、デジタル コンパス、ジャイロスコープ、心拍数モニター
- カラー:ブラック
日本のGoogle Playで販売ページが公開され、LG G Watchが22,900円、Samsung Gear Liveが22,000円で発売されている(26日9時30分現在、後者は「近日発売」で注文できない状態)。