Google傘下のNestは20日、ホームセキュリティのDropcamを5億5500万ドル(約566億円)で買収することを発表した。この買収は、Googleがホームセキュリティ分野に参入することを事実上意味する。
Dropcamは、セキュリティカメラ「Dropcam」などを開発、販売しているベンチャー企業。このDropcamは、電源につないでWi-Fiに接続するだけの簡単セットアップで、屋内の状況のライブストリーミングが可能。たとえば、家で留守番させている室内犬の行動を、外出先からiPadなどでリアルタイムで監視できる。
Dropcamは、共同創業者CEOのGreg Duffyが、彼の父親の「自宅の庭に"肥料"をばらまいていく犯人ならぬ犯犬を突き止めたい」という要望にヒントを得て開発されたという。この、誰でも手軽に設置できるセキュリティカメラ企業は、ここ最近Googleによって買収されるのではないかと噂されていたが、Nest社を通じての買収が実現した格好だ。
ユーザーとして気になるのは、プライバシーの取り扱いがどうなるかだろう。この点、Nestは「顧客の同意なく、Googleを含む他社とデータを共有することはない。Nestは有料ビジネスモデルを採用しており、(Googleのような)広告モデルは我々の戦略の一部ではない」としている。
いずれにせよ、Googleのスマートホーム事業参入が加速することは間違いないと見てよいだろう。もしかすると、25日から開催されるGoogle I/O 2014で何らかの発表があるかもしれない。
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