Appleは2日、開発者イベント「WWDC2014」を開始した。初日の基調講演(キーノート)は日本時間3日午前2時からスタート。ここでは、キーノートの概要を随時更新で簡単にまとめていく。
OS XとiOSについて発表。
OS X 10.10 Yosemite
OS X 10.10 Yosemiteが発表された。デザインが刷新。アイコンがフラットに。ツールバーやウィンドウ周りもデザイン変更。
iOS 7のデザインと非常に似ているフラットデザイン。
ダークモードを追加。どのアプリでも統一される。
通知センター、Spotlight検索の改善。
通知センターにはカレンダーや天気予報などが表示され、ウィジェットライクに活用できる。
iCloud Drive発表。Finder内からiCloud Drive内の全てのドキュメントにアクセスできる。iOSデバイス・Mac間で同期。DropboxやGoogleドライブ、Oneドライブなどと同様のサービスか。
メール送信の際にファイルを添付するのではなく、iCloud Driveへのリンクを添付することができるように(Google DriveとGmailで既に可能な機能)。
Safariは検索窓にSpotlight検索、お気に入りも統合した。動作の高速化をアピール。複数タブブラウジング中の効率性はFirefoxの9.7倍。
共有機能のAirDropがiOSデバイスとMacとの間で利用可能に。これまではiOSデバイス同士、Mac同士でなければ使えなかった。
iOSデバイスとMacとの間で同期するHandoffを発表。iPhoneで作成中のメールを、Mac上で作成完了させることができる。
iPhoneにかかってきた電話をMacで受信して通話することも可能。
Yosemiteは、開発者向けバージョンが本日配布。一般向けは秋にリリース。ベータ版は一般向けでも利用可能になる。
iOS 8
まず、通知センター。インタラクティブ通知センター。通知からダイレクトに返信できる(Androidのように)。ロックスクリーンからでも可能。
ダブルタップで開くマルチタスク画面に頻繁に連絡を取る人々へのコンタクトが表示される。
メールアプリでは、スワイプで削除、フラッグ付けなどを実行できる。
Spotlight検索は、アプリ、ニュース、曲、Wikipediaなどを検索可能。
キーボードの改良。QuickType。文脈によって単語を予測し、変換候補を表示する。デバイス上にしか学習されたデータは保存されない。日本語にも対応。
メッセージアプリを強化。グループメッセージ機能を強化。LINEのようにグループ名を付けることができる。音声や写真、動画のやりとりや、位置情報の共有も可能。通知をオフにすることもできる。
新アプリHealthの発表。サードパーティ製の健康アプリをHealthKit APIで統合することで一元管理できるようになる。
ファミリーシェアリング機能を発表(6人まで)。家族単位で登録すれば、写真やカレンダー、リマインダーなどを自動的に共有できる。子どもの位置情報も確認できる。購入したコンテンツを共有可能。
子どもがApp Storeで何かを購入しようとすると、両親に許可を求めるポップアップが表示される。
写真アプリの改良。検索機能の追加や画像加工機能の強化(SmartEditing)など。加工はクラウド上ですぐに同期され、別のデバイスにも反映される。5GBまでは無料で、20GBで月額0.99ドル、200GBで月額3.99ドル、最大容量は1TB。
SiriにShazamの音声認識機能が統合。音声を認識させて、そのままiTunes Storeで曲を購入できる。
App Storeアプリを改善。Exploreタブ、トップトレンド検索を追加。関連アプリの検索を容易にする。
アプリのまとめ売り機能、アプリのプレビュー動画の閲覧機能、βテストサービス「TestFlight」も紹介。秋に対応予定。
ウィジェット機能の追加。通知センター上のみの模様。サードパーティ製ウィジェットも追加可能。
サードパーティ製キーボード(IME)も追加できるように(Androidと同様に)。
アプリ間の共有機能が強化。Androidに近づいた。
Touch IDをサードパーティにも開放。
HomeKit発表。噂されていたホームオートメーション機能の実現するAPIを提供する。鍵、ライト、監視カメラ、温度計などを管理。リモート操作やSiriの音声操作も可能。
CloudKit発表。サードパーティ製アプリがiCloudを利用できるようになり、ログインにApple IDを利用することなどが可能に。アプリ側に個人情報を渡すことはない。
Metal API、SpriteKit、SceneKitといったゲーム向けのAPIを発表。グラフィックなどを強化。
従来のiOSアプリの開発言語Objective-Cに代わる新プログラミング言語「Swift」を発表。