Facebook、「Poke」アプリを闇に葬り去る 「Facebookカメラ」も道連れに

Facebook Poke

Facebookは、iOS向けアプリの「Poke」と「Facebookカメラ」を密かに闇に葬り去った。公式アナウンスは無いが、すでにApp Storeにアクセスすることはできず、ストアから削除されたようだ。

Pokeアプリの誕生は2012年12月21日に遡る。アプリ版Pokeは、一言で表現すれば「Snapchat」クローンだった。すぐに消える写真やテキストなどを送受信することができるSnapchatの人気が若者の間で過熱していることに注目したFacebookは、Pokeアプリのリリースによって若年層の取り込みを図った。

しかし、最初は人気を博したものの、その人気は持続しなかった。Pokeは、ユーザーやメディアから失敗の烙印を押されていたのは明らかだった。

そしてPokeアプリは、2014年5月9日に、その1年半弱の苦難の旅路を終えることとなった。なお、Pokeという挨拶機能は以前からウェブ版に存在し、今でも利用することができる。

また、Pokeアプリの削除とともに、Facebookカメラも姿を消した。

Facebookカメラ

2012年5月24日にリリースされた当初、写真を複数枚アップロードできる点が好評だったが、今では本家Facebookアプリも複数枚アップロードに対応してしまっている。削除されたということは、その役割を終えたと判断されたものと思われる。

Android向けにリリースされているホームアプリ「Home」は鳴かず飛ばずだし、鳴り物入りでロンチされたグラフ検索はどうなったのだろうか。Facebookのように膨大なユーザーを抱える巨人でも、新規もしくは他社後追いの新サービスを成功させることは非常に難しいということだろう。