クラウドストレージ・オフィス文書作成アプリ「Googleドライブ」のAndroid版が8日、ひっそりとしているが大きな変化があるアップデートを実施した(iOS版は既にアップデート済み)。
ドキュメント作成・編集機能が削除され、別アプリ化
まず、ドキュメント・スプレッドシートの作成・編集機能が削除され、Googleドライブアプリ自体は各種ファイルの閲覧・管理アプリとして純化された。プレゼンテーションやフォーム、画像などのファイルタイプも合わせて考えると、従来からドキュメントとスプレッドシートのみに作成・編集機能が存在していた構造がいびつだったとも言える。
それと並行して、作成・編集機能は先日リリースされたドキュメント専用アプリとスプレッドシート専用アプリを通して実行されるようになっている。
そのため、改めて両アプリをインストールする必要があるとは言え、実際の運用上でGoogleドライブアプリから作成・編集機能が削除された影響は感じられない。他人がインストールを済ませれば、別アプリに分化したことにユーザ自身は気がつかないかもしれないくらいだ。
オフライン作成・編集が可能に
むしろ、影響が大きいのはオフラインでドキュメントとスプレッドシートを作成・編集できるようになったことだろう。従来から、あらかじめ端末にダウンロードしておくことでオフラインで表示することができたが、今回からオフライン編集も可能となった。オフライン表示・編集を実行するためには、iアイコンかファイル名の長押しから「この端末に保存」を選択すればよい。なお、オフラインで作成する場合は、特に事前準備は不要だ。
外観上は大きな変更はなく、一見静かなアップデートに見えるが、使い勝手は大きく向上したと評価してよいだろう。