Strategy Analyticsの調査によると、2014年第1四半期の世界スマートフォン出荷台数は増えるも、これまで市場を牽引してきたアップルやサムスンのシェアはともに減少したという。
Huawei、Lenovoなどが台頭
第1四半期における全世界のスマホ出荷台数は2億8,500万台にのぼり、前年同期比で33%の増加だった。だがその成長は、キャリアの補助金に変化のあった北米市場の不振を、健全なアジア市場の需要が補った形だった。
このうちサムスンは8,900万台を出荷して1位をキープしているものの、市場シェアは前年同期の32.4%から31.2%へと低下している。前年同期比でのシェア減は、2009年第4四半期以来のことだという。
これについてStrategy Analyticsは、サムスンはハイエンド市場ではアップルと、またローエンド市場ではHuaweiなど中国ブランドとの厳しい競争に直面していることが原因と分析している。
一方、ライバルのアップルは4,370万台のiPhoneを出荷し、市場シェアの15.3%を占めた。しかし、前年同期(17.5%)と比べるとシェアを2%以上落としている。
依然として高級スマホの分野では堅調だが、エントリー機のカテゴリでは存在感を欠いており、急成長中のラテンアメリカをはじめとした新興国市場では出荷ボリュームが伸びない状況にあるという。
スマホ戦国時代へ
それぞれ5%近いシェアを獲得したHuaweiとLenovoら第二集団との競争が激化した結果、サムスン・アップルの両巨頭によるスマホ市場シェア合計は46.5%となり、ついに50%を割り込んだ。
Huaweiは欧州で拡大するなど、シェアはグローバルで堅調に推移している。またLenovoは、前年同期のシェア4%から今期5%へ成長。中国以外にもロシアなど新領域へ積極的に進出しており、これにMotorola買収が承認されれば、今後サムスンとアップルにとって手強い競合になるのは間違いなさそうだ。