米ホワイトハウスは4日(現地時間)、オバマ大統領を撮影した写真を商業目的で利用しているとしてサムスンに対する不満を明らかにした。WSJが報じた。
問題となった写真は、昨季の米メジャーリーグ・ワールドシリーズを制したレッドソックスがホワイトハウスにオバマ大統領を表敬訪問した際に撮影されたもの。オバマ大統領の背後には、上原選手と田沢選手の2人の日本人選手も写り込んでいる。
What an honor! Thanks for the #selfie, @BarackObama pic.twitter.com/y5Ww74sEID
— David Ortiz (@davidortiz) 2014, 4月 1
撮影したのは主砲のオルティス選手で、使用端末はサムスン製スマートフォンの「Galaxy Note 3」。オルティス選手はサムスンとコマーシャル契約を結んでおり、今回の撮影とTwitterでの共有も事前協議済みだったとのこと。
オルティス選手のツイート後、サムスンは同ツイートをリツイートしている。
Big Papi, Big Selfie. RT @DavidOrtiz What an honor! Thanks for the #selfie, @BarackObama pic.twitter.com/3I7ckLjquf
— Samsung Mobile US (@SamsungMobileUS) 2014, 4月 1
ホワイトハウスのJay Carney報道官は「ホワイトハウスは大統領の肖像を商業目的で使用する試みに、原則反対する。このケースでも抗議をおこなう」と発言し、直接抗議する方針を示した。写真の使用を中止することに関してサムスンと接触しているかについては、明言を避けた。
サムスンは、今年の米アカデミー賞授賞式でも同様の宣伝手法を採ったとみられている。