資生堂、スマホの“自分撮り”をナチュラルに補正する新技術

資生堂

資生堂は、スマートフォンなどで自身を撮影することで顔画像に生じる、輪郭やパーツのずれを修正する技術を開発したと発表した。

本来の顔に近づける画像処理技術を開発

自分撮りに使用されることが多いスマホの前面カメラは、近距離でも顔全体が写るように撮影範囲の広い広角レンズが採用されており、遠近感が強調され、近いものは大きく、遠いものは小さく写るようになっている。

そのため目や鼻、口といった顔の前面にあるものは大きく、髪の毛や耳から顎にかけてのフェイスラインなど顔の後面にあるものは小さく写ってしまい、結果的に面長で目や口が大きく、目が離れた顔立ちの画像となることが少なくない。

そうしたなか、自分撮りによる顔の各位置の変化方向と変化量を定量的に把握し、本来の顔に近づける画像処理技術を開発。それぞれのパーツのサイズを補正する比率を計算し、ユーザーの顔画像に自動で反映するという。

現時点で、スマホ実機に同技術が採用されたわけではないが、まずは同社の総合美容サイト「ワタシプラス」で展開するビューティーチェック ポイントメーキャップの機能として搭載。精度の高い顔立ち分析とメーキャップのシミュレーションが行えるという。