ヤフーがイーモバイルとウィルコム買収、「Y!mobile」でキャリア事業に参入

Y!mobile

ヤフーは27日、イー・アクセスの株式の99.68%について、親会社ソフトバンクから3,240億円で2014年6月2日に取得すると発表した。日本初のインターネットキャリアとして「Y!mobile」を展開していくという。

第4の通信キャリアではない

イー・アクセスはウィルコムを6月1日に吸収合併する予定で、そのイー・アクセスの株式をヤフーが取得し、新会社ワイモバイルを通じてネットキャリア事業に参入。代表取締役会長にイー・アクセス社長のエリック・ガン氏、代表取締役社長にはヤフー社長の宮坂学氏が就任する。

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ヤフーの宮坂社長はY!mobileについて、「電気や水道のようにすべての人のもとにインターネットを届けたい」「第4の通信キャリアではない、日本初のインターネットキャリア」と語っている。また、従来の通信キャリアが音声(通信)がメインであったのに対し、インターネットキャリアではネットサービスが主で音声(通信)が従になると説明した。

Y!mobileで提供する端末は、当面Androidスマホが中心となる予定。ヤフーのアプリをプリインストールしたり、イーモバイルやウィルコムの店舗によるオフラインチャネルなどを通じ、ヤフーのサービス価値向上を目指す。また、イー・アクセスとウィルコムが提供するPHSやMVNO向けサービスおよびADSLホールセールについては、今後も継続して提供する。

料金プランなど詳細に関しては未定で、サービス開始までに決定していくという。