LINEは20日、動画配信サービス「LINE KIDS動画」を開始することを発表した。審査通過次第、iPhone版よりリリースされる(Android版も2014年春にリリース予定)。
解決策としてのLINE KIDS動画
小さな子どもとスマートフォンの関わり合いがより密接かつ長時間になってきている現在、好奇心を育んだりコミュニケーションを活発化させる面はあるが、影の部分も目立ってきている。性的・暴力的コンテンツや違法有害サイトへのアクセス、過剰な利用によるサービスへの依存などが問題視されているのは周知の事実だろう。
スマホの急速的な普及によりますます影の側面が拡大しているが、LINEとしては「No1スマートフォンサービスとしての責務に向き合い、状況を変えたい」(LINE 舛田執行役員)との考えから、解決策のひとつとして「LINE KIDS動画」のサービスを展開するという。
LINE KIDS動画 3つの特徴
「LINE KIDS動画」の特徴として説明されたのは、(1)安心のコンテンツ、(2)安心の価格、(3)安心の管理機能の3点だ。
安心のコンテンツ
まず、アニメを中心とした全28タイトル、1500エピソードのコンテンツが用意されている。舛田氏が「子どもが見たいコンテンツ、かつ、親が安心して見せられるコンテンツをロンチの時点から揃えられるかがポイントだった」と語ったように、ドラえもんやポケットモンスター 、スマイルプリキュア!などの国内人気アニメや、きかんしゃトーマスなどの海外作品、赤毛のアンなど懐かしのアニメなど充実したラインナップとなっている。
安心の価格
次に、特徴的なのは課金システムだ。
「タイマーシステム」と名付けられた無料視聴システムでは、1日最大40分無料視聴可能となり、毎日15分の無料視聴時間が自動でチャージされる。95%の作品が無料視聴可能とのこと。
また、タイマーがなくなってしまった場合は、LINEの友だちにタイマーをおねだりすることが可能。1人から5分ずつ合計1日最大15分の視聴時間をもらうことができる。
さらに、2つの定額プランもあり。全28タイトル300以上のエピソードを何回でも視聴できる「LINEチョイスプラン」(月額500円)と、1つのシリーズを1ヶ月好きなだけ視聴できる「番組見放題プラン」(月額400円)が提供される。
安心の管理機能
小さな子どもがいる親にとって切実なのは、子どもが知らないうちにアプリを起動して動画を見てしまう問題だ。
そこで、スマホ本体とは別にアプリに「チャイルドロック機能」を搭載。依存問題対策として、使わせすぎを防止するための「視聴時間・履歴の管理機能」で子どもの利用実態を把握することができる。