モンスターの心を癒すことのできる力“癒術”をもつものの、モンスター恐怖症の主人公と仲間が旅をする「メルクストーリア-癒術士と鈴のしらべ-」。とても可愛い登場キャラクターからは想像しがたい、手強い横スクロールのライン型ストラテジーゲームとなっている。
簡単操作かつ可愛いキャラなのに中身は本格派
メルクストーリアに登場するのは、個性豊かなキャラクターばかり。彼らが紡いでいく、ファンタジーな雰囲気とギャグ要素を含んだストーリーはよく作り込まれている。
クエストはユニットを召喚し、画面左端にいる主人公をモンスターから守りながら、ともに右方向へ進んで行く。モンスターに主人公のいる左端まで侵攻されるとダメージを食らい、主人公のHPが0になればクエスト失敗だ。規定数のモンスターを癒し、右端まで到達すればクエストクリアとなる。
ユニット召喚にはSP(シードポイント)が必要。モンスターが現れたら自動的に戦闘が始まり、モンスターに一定ダメージを与えると主人公によってモンスターが癒されるので、その際にSPやお金が獲得できる。
SPは、ユニット召喚以外にも強力なシードモンスターの召喚、クエスト中のユニット強化など、様々な場面で消費される。SPには限りがあるので、SPを場面に応じてうまく振り分けることがクリアには必須となる。
なお、ユニットがダメージを受けてしまったら、ユニット一覧から退却させたいユニットを下にスワイプしよう。わずかだが、いったん退却している間にHPが回復する。
このように操作はとてもシンプルだが、常にリアルタイムでバトルが繰り広げられる臨場感は、タワーディフェンス好きにはたまらないはず。ユニットのHP確認、モンスターの侵攻状況、SPの量など各所に目配りしながら、その場で判断を求められるスリルは格別だ。
高い戦略性、SPの分配が勝負のカギ
ゲームを進めていくうえで欠かせないSPだが、戦闘画面右下の「癒力アップ」でモンスターを癒した際に獲得できるSPを増やすことができる。「癒力アップ」にもSPを消費するため、クエスト終盤に備えて序盤から癒力を上げて、獲得できるSPを増やしておくことも戦略の一つだ。
また、召喚済みのユニットをタップし、SPを消費して「Guts」を上げることで、HP回復や攻撃力、防御力などのステータスを向上させることができる。HP回復も兼ねているので、むやみに「Guts」を上げるのではなく、ユニットのHPが減ったらGutsを上げ、HPを回復しつつステータスを向上させるなど、SPを無駄遣いせず上手にユニット全体のGutsを上げていくといいだろう。
ユニットが倒されてしまった場合、SPを使用すれば戦闘に復帰できるが、これまで上げたGutsがリセットされ、SPが無駄になってしまう。クエスト終盤でのSP不足は致命傷となるので、SPをどのように消費していくかが戦略のカギとなる。最初はSPを使い切るつもりで、試行錯誤を繰り返しながら感覚をつかむのもよいかもしれない。
強力なシードモンスターを召喚し逆転を狙え
クエストに参加する5体のユニットにはそれぞれシードモンスターが装備可能で、SPを消費することで召喚し、モンスター全体にダメージを与えることができる。多くのSPを消費してしまうが、シードモンスターは単体よりも複数体召喚させるほうが、モンスター全体に大ダメージを与えることが可能だ。
モンスターに追い詰められ身動きがとれなくなってしまった時などに、これで逆転することもできるかもしれない。シードモンスターはクエストを進めていくうちに獲得できるので、獲得したら忘れずにユニットへ装備させておこう。
ギルドに加入してコミュニケーションも楽しもう
一人でじっくり楽しむこともできる「メルクストーリア」だが、ギルドに入って仲間とワイワイすると楽しさも増すだろう。ギルドではメンバーと交流することができる「ギルドログ」が用意されており、チャットのように話をすることができるなど、コミュニケーション手段も豊富だ。
また、ギルド施設と呼ばれるものが用意されており、クエスト中に入手できる資材を投資することでレベルを上げることが可能。クエスト開始時の初期SP量、ユニットステータスの初期値向上など、様々な特典を受けることができるため、クエストを有利に進めていくために積極的に活用したい。
また、現段階では実装されはいないが、最大80人対80人の4すくみギルドバトルも実装予定なので、今からギルドに入り、ギルドメンバーとの交流を深めて、来るギルドバトルに備えておくといいだろう。
まとめ
見た目と高い難易度のギャップに驚く「メルクストーリア」は、リアルタイムで進行するタワーディフェンスの醍醐味と、ファンタジックかつコミカルなストーリーを兼ね備えた作品だ。