iPhoneユーザーを標的にした危険なアプリ内広告が拡散中──Dr.Webが警告

Dr.Web

セキュリティベンダーのDr.Webは、iOSユーザーを狙った悪意あるアプリ内広告が増加していることについて、注意を呼びかけている。

SMSやEメールの着信通知に偽装

問題の広告は、iOSユーザーのスマートフォンやタブレット上で特定の無料アプリを起動中に頻繁に表示され、フィッシングサイトへの悪意あるリンクを含んでいる。

多くはSMSやEメールの着信通知を装っており、これをタップしてしまったユーザーは偽サイトで架空の有料サービスに登録させられ、モバイルアカウントから金銭を引き落とされる危険性がある。

この種の広告は、Google PlayまたはApp Storeから入手可能な無料の天気予報アプリ「Foreca」内で多く発見されているほか、iOS向けの複数アプリ内でも確認されている。代表的なものがユーザーを当選くじサイトへと誘導し、賞品と引き換えに有料サービスを登録させるという手口だという。

Androidでは、こうした広告モジュールを実装した無料アプリは珍しいものではない。一方、iOSユーザーを狙ったものはここ最近まで存在していなかったが、2014年の初頭から着実に増加の傾向をみせているという。iOSユーザーにとっても、もはや対岸の火事ではなくなってきている状況なのかもしれない。