すでにFacebookは死んでいる、少なくとも若者たちにとっては:EU調査

Facebook

Facebookは、ティーン・エイジャーにとって「死んで埋葬された」存在だ − ヨーロッパにおける調査が明らかにした。その鍵となる年代は、TwitterやInstagram、WhatsApp、そしてSnapchatなどに移住してしまったためだ。

両親や年上のユーザによってFacebookが飽和されるにつれて、高校生ぐらいの若者は代替プラットフォームに移行しているのだという。

代替プラットフォームが優れているのか?Facebookの金儲けが嫌なのか?

The Global Social Media Impact Studyが、EU8カ国に住む16~18歳(つまり高校生程度のユーザ)を調査したところ、若者たちは代替プラットフォームの機能が少ないことや洗練されていないことは気にしないし、自分たちの情報が1つの企業によって金儲けの道具にされることにも関心を示さないということだ。

例えば、画像共有サービス面での有力な移行先であるSnapchatやInstagramを考えてみよう。

Snapchatは、友だちと共有した写真や動画が数秒で消えてしまうサービス。それ以上でもそれ以下でもない。Facebookは、Snapchatを模倣したサービス「Poke」をFacebook上でリリースしたが、それでもSnapchatの勢いは止まっていない。サービス全体の機能はFacebookの方が格段に豊富であるにもかかわらずだ。

Instagramはどうか。これもやはり、機能のレパートリーはFacebookに劣っている。だが、手軽にそこそこの画像を作ることができるこのサービスは、若者を中心に人気を博している。彼らは、Facebookの金儲けの手段にされることから逃げたいがために、Instagramに移ったのか?それは違うだろう。InstagramがFacebookに買収されたのは記憶に新しいが、それ以降もInstagramは成長を持続しているからだ。

Facebook、いつやめる?

「Facebookは、単に下降していっているだけではない - 基本的に死んで埋葬されてしまったのだ」と、The Global Social Media Impact StudyのDaniel Miller教授(University College London)は語る。親世代のFacebook参入によって「彼らの多くは、Facebookに関わるのに決まりの悪さを感じている」。

親たちが口では自分たちのためにFacebookを使うのだと言ったとしても、実際のところは子どものことが心配でたまらない彼らがFacebookに参加してきたら、多感な若者たちがFacebookを敬遠し始めるのは感情的に納得できることだろう。

「若者たちが、いつFacebookをやめるのか?」と、Miller教授は問う。答えはシンプルだ。「それは自分の母親が友だち申請をしてきたときだ。若者たちが仲間内だけで流行や交友関係などの情報を共有するのは今に始まったことではない。両親に友だち申請をされるようなFacebookは、もはや単にクールじゃなくなったというだけなんだ」

友だちだけの空間を作り続けられるなら、ティーン・エイジャーたちはFacebookに居続けたのだろうか。それとも、単純に親世代が使うような古臭いサービスとみなして離れていってしまったのだろうか。新興のソーシャル系Webサービスが解決しなければならないテーマが、そこに潜んでいる。