米IDCは12日、2013年第3四半期(7~9月期)に世界中で出荷されたスマートフォンの出荷台数・OSシェアに関する調査結果を公表した。
調査によれば、スマートフォン全体の出荷台数は2億6110万台で、前年同期の出荷台数1億8670万台から約40%増加した。
OS別シェアでは、Androidが81.0%を占め、初めて80%を突破した。iOSは12.9%、Windows Phoneは3.6%、BlackBerryは1.7%のシェアとなった。
出荷台数・OS別シェア:2013Q3
Android
Android OSを搭載したスマートフォンの出荷台数は2億1160万台となり、前年同期の1億3990万台から7170万台増加した。前年同期比で出荷台数は51.3%増加しており、スマートフォン市場全体の成長率(39.9%)を上回る伸びだ。
また、Androidはスマートフォン全体の出荷台数の81.0%を占め、第3四半期におけるOS別シェアで五分の四に達した。80%を超えたのはIDC調査では初めて。
もっとも、端末ベンダーの偏在傾向は相変わらず。Samsungの存在感が圧倒的で39.9%のシェアを有しており、その他のベンダーはひと桁台もしくは1%未満のシェアとなっている。
iOS
一方、iOS搭載端末(iPhone)の出荷台数は3380万台となり、前年同期の2690万台から690万台増加した。前年同期比では25.6%の増加率となっている。
第3四半期におけるOS別シェアは12.9%で、前年同期の14.4%から1.5%減少した。
前年同期と比べ成長が鈍化したのは、iPhone 5s/5cの発売直前であったことが考えられる。しかし、前年も同時期にiPhone 5が発売されたことを考慮すると、世界的にはiPhoneのシェアは低下もしくは横ばいの傾向にあるといえるだろう。
Windows Phone
Windows Phoneの出荷台数は950万台、シェアは3.6%となった。前年同期比でそれぞれ、580万台増、1.6%増となり、156.0%の成長を見せた。今回の調査では唯一の100%超え成長を見せ、善戦した。なお、同OSを搭載している端末の93.2%がNokia製品。
その他のOS
BlackBerry他のOSはいずれもマイナス成長。BlackBerryは身売り話が出ており、今後の見通しは明るくない。