空中に映像を映し出す「空中ディスプレイ」の活用シーンをCEATEC 2013で披露したアスカネット。料理を注文できるメニューや浮かび上がる自動車メーター、空中で操作するゲーム等が展示され、これまでにない操作感覚を実感した。
なかでも目を引いたのは、ATMでの活用法。数字の打ち込みから振込の確認まで、ATMでの一連の入力操作が快適でこれは「アリ」だなと思える体験だった。
映し出されるATMは立体的だが映像なので、ボタンを押す動作の際は指が映像を突き抜ける。ただ、その動作が入力扱いになるので、ボタンを押しているような不思議な感覚に陥るから面白い。
自分の目線でしかATMの表示内容が見えないのであればセキュリティ面でも安心だし、ディスプレイが指紋で汚れることもない。壁はいくつも乗り越える必要があると思うが、将来的な実現の可能性はあるのではないかと期待してしまう。
「空中ディスプレイ」がどのような分野で導入されていき、世の中で出回るのかは分からないが、生活を少し便利にする可能性に満ちた技術だと感じた。モバイルの分野にも何かしらの形で導入され、驚きをもって迎えられるのかもしれない。
※写真や動画では立体的に撮影できないのですが、肉眼で見ると確かに浮き上がって見えるのです!
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