ネオマーケティングは8月29日、「47都道府県別 通信会社のつながりやすさ満足度調査」を実施し、その結果を公表した。
ソフトバンクが地下や地方で苦戦
調査は2013年8月15~21日の期間に行われ、各都道府県に住む20~59歳の男女各キャリア30人ずつ、計4,230人に対して「どういう時に不満に感じるか」など、通話・通信品質について尋ねている。
全体的な満足度
まず「通話・通信品質・エリア」全体としての満足度について聞いたところ、47都道府県における各県での1位獲得数は、ドコモが26県、auが18県、ソフトバンクが2県で、残り1県はドコモとauが同率となった。
ドコモは北海道、宮城県、静岡県、福岡県など全国で偏りなく1位を獲得。また、auは東京都、神奈川県、愛知県、広島県などで1位となるなど、関東、北陸での強さが目立った。ソフトバンクは大阪府と岐阜県での1位のみにとどまった。
他社がつながっている場所でつながらない不満
次に、携帯・スマホユーザーが不満を持っている点を尋ねたところ、トップが「インターネットの速度が遅くなかなかページが開かない」(29.6%)、2位が「インターネットがつながりにくい」(23.9%)、3位が「他の携帯電話の通信会社がつながっている場所でつながらない」(21.3%)などとなった。
1位と2位に関してはキャリア別であまり差がないものの、3位「他の携帯電話の通信会社がつながっている場所でつながらない」についてはドコモが10.0%、auが15.3%なのに対して、ソフトバンクは38.7%と2倍以上となっている。
各不満点の獲得県数
さらに、キャリア別に各不満点の獲得県の数を見ると、docomo、auでは各不満点で県数が拮抗している状況だが、ソフトバンクは特に地下や地方などつながらない場所に関する項目で圧倒的な票を集めるなど、まさに「2強1弱」の様相を呈した。
今年3月以降、ソフトバンクは通話・パケット接続率が1位になったことを大々的にアピールする「つながりやすさ No.1へ」プロモーションを行っているが、今回の満足度調査はそんな同社にとって皮肉な結果となっている。