東芝がスマート家電を一挙に投入、各社が拡充を急ぐ

スマート家電

東芝ホームアプライアンスは、同社の家庭用エネルギー管理システム(HEMS)に対応しスマートフォンから遠隔操作が行える冷蔵庫、洗濯機、エアコンの新製品を今秋に発売する。

外出先からカメラで冷蔵庫内の確認も可能

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冷凍冷蔵庫の新製品は「VEGETA(ベジータ)」GR-G56FXV、GR-G51FXVの2機種。東芝のHEMS「フェミニティ」に接続することで、外出先からスマホや携帯電話で節電サポート機能の設定、消費電力の確認、故障通知、節電効果の情報確認などができる。

また、庫内カメラユニットの設置により外出先から冷蔵庫の庫内を確認できるほか、外出先のスマートフォン、携帯電話などからの撮影指示も可能。庫内カメラを利用して、遠隔地に住む家族の食生活の様子を見守ることも可能だという。

ルームエアコン

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ルームエアコンの新製品は「プラズマ空気清浄エアコン 大清快 GDRシリーズ」RAS-402GDRなど8機種。「フェミニティ」との接続により、スマホでの運転状態の確認、運転/停止、運転モード設定、温度設定などの遠隔操作が行える。

さらに、人の動きをセンサーが検知するとメール通知する「在宅お知らせメール」機能や、室温が32℃以上になるとメールで通知する「室内高温メール」、運転中に一定時間不在検知するとメール通知する「消し忘れメール」機能なども備える。

ドラム式洗濯乾燥機

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ドラム式洗濯乾燥機の新製品は「ヒートポンプドラム ZABOON(ザブーン)」TW-Z96X1L、TW-Z96X1Rの2機種。「フェミニティ」との接続で、運転状態、一定期間の使用有無、故障予知、乾燥フィルターの詰まり、洗濯終了などをメール通知するサービスなどが可能になる。

スマート家電は、パナソニックや日立も先行しているほか、三菱電機も今月にHEMS事業への参入を発表するなど拡充を進めている。スマホ事業では苦戦している各社だが、国内における白物家電の安定感は高いという。今後、スマート家電を突破口に各社が活路を見出せるのか注目だ。