社内やビジネスシーンでの連絡ツールとして利用されている「Slack(スラック)」。スレッドやグループ(チャンネル)を使って気軽にメッセージが送受信できるのが魅力です。
Slackでは、メッセージのリアクションとして「絵文字」を使えます。実はこの絵文字、デフォルトで用意されているもの以外に、カスタム機能を使って自分で好きな画像を絵文字化できるのです。
本記事では、Slackでオリジナルのカスタム絵文字を作成する方法を解説します。
Slack(スラック)のカスタム絵文字とは?

Slackの「カスタム絵文字」とは、自分で作成したイラスト画像や、写真などをSlackで使えるオリジナルの絵文字にできる機能です。
すでに用意されているデフォルトの絵文字とは別に、面白おかしい絵文字や、会社のロゴなどを絵文字化して楽しめます。
カスタム絵文字が作れる条件
カスタム絵文字を作る上で、いくつかの条件があるのでチェックしておきましょう。
- カスタム絵文字を追加できるのは、デスクトップ版Slackのみ
- ゲストユーザーは利用不可
- 背景が透明に処理がされた画像を推奨
- 画像形式:JPG、GIF、PNG
- 128KB以下の正方形(オーバーしている場合は自動リサイズ)
- カスタム絵文字は、作った本人またはオーナー・管理者のみ削除可能
上の条件にもあるように、カスタム絵文字の追加はデスクトップ(PC)版Slackからのみ作成可能です。ただし、作成後のカスタム絵文字は、スマホアプリ版からも利用できるようになります。
また、背景が透明化されていない画像を使うと、透明でない背景部分が真っ黒に塗りつぶされてしまいます。以下、背景透明化におすすめのアプリを紹介します。
画像の背景透明化とリサイズ(正方形)をしておく
Slackのカスタム絵文字作成には、背景を透明化した画像を使います。ここでは、手軽に背景透明化の加工ができるスマホ専用アプリを紹介します。
スマホアプリを使えば、写真や画像の細かい部分も指で拡大して調節できるほか、PCに取り込んでいない写真・画像をすぐに加工できるメリットがあります。
アプリ「背景透明化」を使えば、画像や写真の背景を透明化するだけでなく、画像を正方形(1:1)にリサイズもできます(正方形へのリサイズはiOS版のみ)。

iOS版の画面。Android版では手動でリサイズする必要がある
アプリを開いて、端末のアルバム内にある画像を読み込んだら、絵文字として使用したい部分を切り取っていきます。iOS版では、画面下の[1:1]を選択すると、自動で正方形にリサイズしてくれます。角をドラッグしながら、サイズや位置を調整してください。
Slackの絵文字の見え方は比較的小さいため、背景スペースをあまりとらず、ギリギリの範囲でリサイズするのがおすすめです。



リサイズができたら、背景を透明化していきます。画面したのメニューで[自動]または[手動]を選択してください。[自動]を選ぶと、読み込んだ写真の背景部分を勝手に透明化してくれますが、残しておきたい部分まで透明になってしまうパターンもあります。その場合は[手動]にするといいでしょう。
画面上に表示される丸(ペン)部分を動かして、背景を透明に塗りつぶしていきます。グレーと白の格子状になっている部分が透明化されたエリアです。
細かい部分は、ピンチアウトで拡大するのがおすすめ。透明化したい部分を調整できたら、[完了]→[保存]してください。保存した画像はBluetoothやAirDropなどを使って、PCへ転送しておきましょう。
Slackでカスタム絵文字を作る方法
画像の準備ができたら、PC(デスクトップ)版Slackでカスタム絵文字を作成していきます。
PC版Slackで「絵文字を追加する」をクリック


PC(デスクトップ)版のSlackアプリを開いたら、チャンネルまたはスレッド内の文字入力欄にある絵文字マーク(ニコちゃんマーク)をクリックします。
続いて、絵文字の左下にある[絵文字を追加する]を選択してください。
カスタム絵文字作成画面で、画像をアップロードする

次に[画像をアップロードする]をクリックし、あらかじめPCへ保存しておいた画像を選択します。

アップロードした画像を確認します。右側の画像で、絵文字にしたい部分の周りが黒くなっていればOKです。黒い部分は透明化され、実際にSlackで使うときには白い背景となります。
続いて絵文字に名前をつけます。他のカスタム絵文字と同じ名前はつけられません。設定できたら[保存する]をクリックしてください。
反映されたカスタム絵文字を確認

絵文字選択画面を開き、一番右側にあるSlackマークをクリックします。ここに、カスタム絵文字が反映されています。

スレッドにカスタム絵文字を送信してみました(上の画像)。以後、絵文字一覧のSlackマークから当該カスタム絵文字を選択できるようになります。
スマホアプリ版でもカスタム絵文字は使用できる



スマホアプリ版Slackでも、カスタム絵文字が使えます。
絵文字メニューのSlackアイコンマークをタップすると、カスタム絵文字一覧が表示されるので、そこから絵文字の送信が可能です。
作成したカスタム絵文字を削除する方法
反映されたカスタム絵文字のサイズ感が違った、あるいは透明化が失敗したときに、作成したカスタム絵文字を削除する手順を解説します。

PC版Slackで、左上のワークスペース名部分をクリックし、[その他管理項目]から[以下をカスタマイズ]を選択します。


絵文字一覧から、削除する絵文字の右側にある[×]ボタンをクリックします。確認画面で[絵文字を削除する]を選択すればOKです。
カスタム絵文字の削除は、作った本人またはオーナー・管理者のみ可能です。
「カスタム絵文字パック」の追加も可能
カスタム絵文字には、特定のテーマでデザインされた絵文字パックも用意されています。

前述した手順で、カスタム絵文字の作成画面まで進んだら、「絵文字パック」タブへ切り替えます。リモートワークで使えるパックや、アルファベット絵文字のパックなど、3種類のデザインが用意されています。

気になる絵文字を選択したら、画面下の[パックを追加する]をクリックすればOKです。

カスタム絵文字と同様、絵文字メニューのSlackボタンをクリック(タップ)すると絵文字パックが反映されているはずです。