楽天モバイルで「AQUOS sense7」は使える?

ドコモ・au・UQモバイル・楽天モバイル・SIMフリー版をそれぞれ解説

「AQUOS sense7(アクオス センスセブン)」を持っていて楽天モバイルの契約を考えているけれど、楽天モバイルで使えるかわからないということはありませんか。

本記事では、販売元がドコモ・au・UQモバイル・楽天モバイル・SIMフリー版の「AQUOS sense7」が楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に対応しているか解説。楽天モバイル契約前に知っておきたい準備や、AQUOS sense7がどんな機種なのかについても紹介しています。

AQUOS sense7は楽天モバイルに対応している?

まず、AQUOS sense7が楽天モバイルの各種機能に対応しているか一覧表にまとめました。自分が所有している(または購入予定の)AQUOS sense7の各キャリアモデル/SIMフリーモデルが、楽天モバイルの回線や通話に対応しているかチェックしてみてください。

AQUOS sense7の楽天モバイル対応表
販売元 4Gデータ通信 5Gデータ通信 通話 SMS(楽天回線) SMS(パートナー回線) APN自動設定 ETWS(※1) 110/119などでの高精度な位置情報測位 eSIM対応 プラチナバンド(※2)
ドコモ 楽天モバイルによる動作未確認 ×
au 楽天モバイルによる動作未確認 ×
UQモバイル 楽天モバイルによる動作未確認 ×
楽天モバイル ×
SIMフリー 楽天モバイルによる動作未確認 ×

すべてSIMロック解除済みであることが前提

※1:緊急地震速報や津波警報などの受信
※2:700Mhz帯(バンド28)

本記事執筆時点(2024年10月)で、楽天モバイルによるAQUOS sense7の動作確認がおこなわれているのは楽天モバイル版のみです。ドコモ・au・UQモバイル版・SIMフリー版は動作未確認のため、楽天モバイルでの利用はユーザー判断となります。

2023年6月に「Rakuten UN-LIMIT VII」から「Rakuten最強プラン」に刷新されたことで、楽天回線エリア外に接続されるパートナー回線(au回線を使用)もデータ通信無制限となりました。

またAQUOS sense7は販売元にかかわらず、楽天モバイルが2024年6月より商用利用を開始したプラチナバンドには対応していません。プラチナバンドとは、ビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つ700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称です。AQUOS sense7はいずれの機種もプラチナバンドの恩恵は受けられないと考えられます。

ドコモ版「AQUOS sense7 SH-53C」の場合

楽天モバイル機種検索

楽天モバイルによる動作確認端末のページにドコモ版AQUOS sense7 SH-53Cの記載はない

ドコモ版AQUOS sense7 SH-53Cは、楽天モバイルで動作確認がおこなわれていない機種です。そのため、楽天モバイルを契約しても思うように使えないリスクが高いと考えられます。

ドコモ版周波数

理論上はドコモ版AQUOS sense7 SH-53Cで楽天回線につながる可能性はあるが、楽天回線エリア外では接続できない

ドコモが公表しているAQUOS sense7 SH-53Cの対応周波数を見てみると、楽天モバイルの4G通信で使用するバンド3に対応していることが確認できます。パートナー回線であるau回線のバンド18/26は非対応で、プラチナバンドのバンド28も非対応です。

ドコモ対応周波数

楽天モバイルに割り当てられているn77に対応しているため、楽天モバイルで5G回線に接続できる可能性もある

その他の対応バンドを見ると、楽天モバイルの5G通信に割り当てられているn77に対応していることが確認できます。

そのため、理論上は楽天モバイル回線のエリア内であれば4G・5G通信を利用できる可能性があります。しかし、楽天モバイル回線のエリア外では使えず、動作確認されていない機種なので、通話といった機能も正常に使える保証はありません。

au版「AQUOS sense7 SHG10」の場合

楽天モバイル動作確認済み端末

楽天モバイルによる動作確認端末のページにau版AQUOS sense7 SHG10の記載はない

au版AQUOS sense7 SHG10は、楽天モバイルで動作確認がおこなわれていない機種です。そのため、楽天モバイルを契約しても思うように使えないリスクが高いと考えられます。

au版対応周波数

理論上、au版AQUOS sense7 SHG10でも楽天モバイル回線やパートナー回線に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない

auが公表しているAQUOS sense7 SHG10の実装周波数(※PDF)を見てみると、楽天モバイルの4G通信で使用するバンド3およびパートナー回線であるau回線のバンド18に対応していることが確認できます。5G通信も、楽天モバイルに割り当てられているn77とn78に対応しています。

そのため、理論上は楽天モバイルで利用できることになりますが、AQUOS sense7 SHG10は楽天モバイルによる動作確認がおこなわれていない機種です。通信はできても、通話などの機能が正常に使える保証がありません。

なお、au版AQUOS sense7 SHG10は楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドの700MHz帯(バンド28)をサポートしていません。このことから、AQUOS sense7 SHG10はビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つプラチナバンドの恩恵を受けられないと考えられます。

UQモバイル版「AQUOS sense7」の場合

UQモバイル版のAQUOS sense7の型番は、取扱説明書(※PDF)などで「SHG10」と記載されており、au版の「AQUOS sense7 SHG10」と同じものとみられます。

シャープ公表UQモバイル版スペック

理論上、UQモバイル版AQUOS sense7でも楽天モバイル回線やパートナー回線に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない

シャープのWebサイトにて、UQモバイル版AQUOS sense7のスペックを見てみると、楽天モバイルの4G通信で使用するバンド3およびパートナー回線であるau回線のバンド18に対応していることが確認できます。5G通信も、楽天モバイルに割り当てられているn77とn78に対応しています。

そのため、理論上は楽天モバイルで利用できることになりますが、UQモバイル版AQUOS sense7は楽天モバイルによる動作確認がおこなわれていない機種です。通信はできても、通話などの機能が正常に使えるという保証がありません。

なお、UQモバイル版AQUOS sense7は楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドの700MHz帯(バンド28)をサポートしていません。このことから、UQモバイル版AQUOS sense7はビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つプラチナバンドの恩恵を受けられないと考えられます。

楽天モバイル版「AQUOS sense7」の場合

楽天モバイル対応表

楽天モバイル版AQUOS sense7は、すべての機能に対応している

楽天モバイルで販売しているAQUOS sense7は、当然ですがすべての機能に対応しています。4G・5G通信、APN自動設定などに対応しており、eSIMでの申し込みも可能です。

シャープWebサイト楽天モバイル版スペック

楽天モバイルのプラチナバンドであるバンド28の記載はない

なお、シャープのWebサイトにて楽天モバイル版AQUOS sense7のスペックを見ると、楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドの700MHz帯(バンド28)をサポートしていないことが確認できます。このことから、楽天モバイル版AQUOS sense7はビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つプラチナバンドの恩恵を受けられないと考えられます。

現在、楽天モバイルでのAQUOS sense7は終売となっています。これからAQUOS sense7を購入して楽天モバイルの契約を検討している人は、端末だけを楽天市場やAmazonといったECサイトで購入するといいでしょう。

また、楽天モバイルの回線のみの契約でも、時期によってはポイント還元などのキャンペーンが実施されています。

SIMフリー版「AQUOS sense7 SH-M24」の場合

楽天モバイル動作確認済み端末一覧

楽天モバイルによる動作確認端末のページにSIMフリー版AQUOS sense7 SH-M24の記載はない

SIMフリー版AQUOS sense7 SH-M24は、楽天モバイルによる動作未確認の端末です。SIMフリー版の型番は楽天モバイル版と同様のSH-M24なので、SIMフリー版AQUOS sense7 SH-M24も使える可能性があります。

シャープWebサイトSIMフリー版スペック

理論上、SIMフリー版AQUOS sense7 SH-M24でも楽天モバイル回線やパートナー回線に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない

シャープのWebサイトにて、SIMフリー版AQUOS sense7 SH-M24のスペックを見てみると、楽天モバイルの4G通信で使用するバンド3およびパートナー回線であるau回線のバンド18に対応していることが確認できます。5G通信も、楽天モバイルに割り当てられているn77とn78に対応しています。

そのため、理論上は楽天モバイルで利用できることになりますが、楽天モバイルによる動作確認がおこなわれていない端末なので、利用はあくまでユーザー判断となります。

また、SIMフリー版AQUOS sense7 SH-M24は楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドの700MHz帯(バンド28)をサポートしていません。このことから、SIMフリー版AQUOS sense7 SH-M24はビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つプラチナバンドの恩恵を受けられないと考えられます。

最新の対応状況については、以下の楽天モバイル対応状況確認ページより確認してください。

AQUOS sense7で楽天モバイルを契約する前の準備

【楽天モバイル】AQUOS sense7

AQUOS sense7

楽天モバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提ですが、AQUOS sense7はキャリアモデルでもSIMロック解除済みのため、SIMロック解除の申し込みは必要ありません。

また、楽天モバイルの契約には本人確認のための身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)やMNP予約番号の発行(MNPワンストップ提供のキャリア・MVNOからの乗り換えの場合は不要)などが必要です。こちらも契約前に忘れずに準備しておきましょう。

その他、楽天モバイルのキャンペーンや新規申し込み方法、乗り換えの手順なども必要に応じてチェックしてください。

AQUOS sense7はどんな機種?

【楽天モバイル】AQUOS sense7
AQUOS sense7の特徴
  • 有機ELを採用したスタンダードスマホ
  • 中級クラスでバランスの良い性能と大容量のストレージを備える
  • 防水、防塵、おサイフケータイなど、欲しい機能を詰め込んだ全部入り
  • メインカメラは大型センサーを搭載

シャープのAQUOS sense7は、2022年秋・冬モデルとして発売した定番のAndroidスマホです。6.1インチのディスプレイは、鮮明な映像や写真を楽しめる有機EL(IGZO OLED)を採用。ディスプレイの可変アイドリングストップにより、スマホを使わない時などに消費電力を抑えてくれることが特徴です。

CPUは中級クラスのSnapdragon 695 5G mobile platformを採用し、メモリは6GBを搭載します。内蔵ストレージは128GBで、1TBまでのmicroSDカードによる増設も可能です。ストレージに余裕があるのでアプリをたっぷりインストールできます。

AQUOS senseシリーズでおなじみの防水、防塵、おサイフケータイはもちろん対応。さらに、生体認証は顔認証と指紋認証に対応し、顔認証はマスクをつけたままでもスマホのロック解除などが可能です。また、有線イヤホンジャックも備えており、有線ヘッドホンで音楽を楽しむことができます。

背面のカメラは、1/1.55インチの大型センサーが目を引く標準レンズと広角レンズのデュアル。ディスプレイ側にはしずく型ノッチタイプのレンズを搭載しており、こちらの有効画素数は800万画素と一般的です。標準レンズの有効画素数は5030万画素で、大型センサーにより光を多く取り込めるため、どんな場所でも鮮明に写真撮影できます。AIモードやナイトモード、背景をぼかすポートレートといった撮影モードも充実しています。

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