スマホの価格が高騰し続ける昨今、3万円台という価格設定で登場した「OPPO A5 5G」。楽天モバイルやUQモバイルなどのキャンペーンでは「一括1円」の対象となっており、圧倒的な入手しやすさで注目を集めています。
しかし正直なところ、この価格帯のスマホに対して「性能が低くて使いにくいのでは?」といった不安を抱く人も少なくないでしょう。そこで今回は「OPPO A5 5G」の実力を探るべく、実際に1週間「OPPO A5 5G」を使ってみました。
実際に手に取って、動かして、撮影してみたからこそ見えてきた魅力や意外な欠点を本音で詳しくレビューします。
【結論】1週間使って分かったOPPO A5 5Gを「買うべきか」の判断ポイント
まずは、筆者が1週間使ってみて感じたリアルな感触をベースに、4つのチェックポイントを作成しました。この基準に照らし合わせれば、OPPO A5 5Gを買って満足するか・後悔するかどうかがざっくりと分かります。
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OPPO A5 5G |
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| 発売日 | 2025年12月4日 |
| メーカー直販価格 | 3万6800円(税込)※OPPO公式オンラインショップ価格 |
| 画面サイズ | 約6.7インチ |
| 重量 | 約194g |
| 画面解像度 | HD+ |
| CPU | MediaTek Dimensity 6300 |
| 内部メモリ(RAM / ROM) | 4GB / 128GB |
| 外部メモリ | microSD (最大1TB) |
| メインカメラ (外側) | 約5000万画素 + 約200万画素 |
| バッテリー | 6000mAh |
| 防水・防塵 | 対応(IPX5 / IP6X) |
| 耐衝撃性能(MIL-STD-810H規格) | 対応(準拠) |
| おサイフケータイ | 対応 |
チェック1:なによりも「安さ」を重視するか
まず、この機種の最大の武器は「価格」です。「OPPO A5 5G」は、2025年12月4日に日本国内で発売された「Aシリーズ」の最新機種です。
「Aシリーズ」は、OPPOのスマートフォンラインナップにおいて最も手に取りやすいエントリー(入門)モデルに位置づけられており、定価そのものが3万円台と非常に安価です。
さらに特筆すべきは、各種キャリアで回線契約(乗り換え)とセットで購入することで「一括1円」で入手できること。特に楽天モバイルは回線の維持費(月額料金)が税込1078円からと安いので、実質的な負担をかなり抑えられます。まずは楽天モバイルでOPPO A5 5Gを1円で購入する手順をチェックして、条件や注意点を確認しましょう。
iPhoneに20万円を費やすより、スマホは格安で手に入れ、浮いた予算を旅行や食事に回したい──。そんなライフスタイルを好む人には、「OPPO A5 5G」はこれ以上ない選択肢となります。
チェック2:スマホに「日常使い」以上の機能・性能を求めるか
「OPPO A5 5G」に搭載されているチップセット(MediaTek Dimensity 6300)は、あくまでエントリークラスの性能です。高画質な3Dゲームを長時間プレイしたい、4K動画をバリバリ編集・書き出ししたいといった、負荷の高い作業は得意ではありません。
逆に日常的な連絡や動画視聴、ブラウジングをするのであれば、「OPPO A5 5G」パフォーマンスに不満を感じることはまずないでしょう。
背面カメラは約5000万画素(広角)+ 約200万画素(深度)の2つ
また、カメラ性能についても同様のことがいえます。「OPPO A5 5G」には上位モデルのような「超広角レンズ」や「光学式手ブレ補正(OIS)」が搭載されていません。写真・動画のクオリティにこだわる人にとって、この仕様は明確なハードルとなるでしょう。クリエイティブ目的の人は、多少金額が高くなっても上位モデルを選ぶべきです。
とはいえ、メモ代わりに書類を撮る、ランチの記録を残す、あるいは記念撮影をするといった「等身大の日常記録」あれば、AI補正の恩恵もあり、十分満足のいく写真が得られます。
チェック3:独自OS「ColorOS」の癖を受け入れられるか
OPPO独自の機能「スマートサイドバー」
Androidをベースにした「ColorOS」は多機能で便利ですが、通知の設定やアプリの挙動が、ピュアなAndroidとは若干異なります。これまでGoogle Pixelや他社製スマホを使っていた人は、慣れるまで少し時間がかかるでしょう。
しかし、アイコンの形を自由に変えられたり、便利なジェスチャー機能が豊富だったりと、慣れれば使い勝手は悪くありません。
チェック4:画質や音質にこだわりがあるか
スピーカーはモノラルで左側にのみ搭載されている
コストカットのしわ寄せが最も色濃く出ているのが、画質や音質の部分です。ディスプレイは6.7インチと大型ですが、解像度は「HD+」止まり。フルHDに慣れた目で見ると、文字の輪郭にわずかな粗さを感じます。また、スピーカーもモノラルのため、片側からしか音が出ません。
ショート動画を流し見する程度の人なら欠点にはなりませんが、画質や音質にこだわりがある人にはあまり向かないでしょう。
OPPO A5 5Gの見た目・質感を実機レビュー
まずは、見た目・質感をレビューします。OPPO A5 5Gはグールーンとホワイトの2色展開ですが、本記事では「ホワイト」のみレビューします。
手馴染みのよいマットな質感が魅力
OPPO A5 5Gのホワイトは大理石のようなマーブル模様が特徴
今回検証したホワイトは、単なる白ではなく繊細なマーブル模様が施されているのが特徴です。大理石のような高級感が漂い、洗練された印象を受けます。エントリーモデルにありがちな「いかにもプラスチックな質感」や「チープさ」は感じません。
指紋が目立ちにくいマットな仕上げになっており、ベタつきを気にせず使える
マットな質感が採用されており、ベタベタと指紋が残るストレスがありません。ケースなしで使いたくなる手触りです。
大画面ながらもスリムで握りやすい
手に馴染むサイドフレーム
大画面モデル特有の「片手での操作しにくさ」はありますが、側面のカーブが緩やかなため、握った時の安定感は抜群です。
本体の厚みは約8.0mmとスリム
本体の厚みは約8.0mmとスリムに抑えられており、大容量バッテリーを積んでいることを忘れさせるほどです。
側面の指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンは、親指が自然に添えられる位置に配置されており、手に取った瞬間にロックを解除できます。
背面カメラは約5000万画素(広角)+ 約200万画素(深度)の2つ
背面のカメラは、約5000万画素のメイン(広角)カメラと、背景のボケ感を緻密に計算する約200万画素の深度センサーを組み合わせた2眼構成です。
カメラユニットの出っ張りが控えめに設計されているので、ケースを装着すれば段差はほぼフラットになります。カバンやポケットからの出し入れも極めてスムーズです。
大容量バッテリー搭載の割には軽い
6000mAhの大容量バッテリー搭載の割には軽い
OPPO A5 5Gはカタログ値で「約194g(実測で195.5g)」。数字だけを見れば決して軽量な部類ではありません。ただ、6000mAhの大容量バッテリー搭載していることを考慮するとかなり軽く感じます。
OPPO A5 5Gの機能・使用感を実機レビュー
「日常の動作がどれだけスムーズか」という点に注目して、1週間使い倒してみました。
リフレッシュレート最大120Hzの6.7インチ大画面
約6.7インチの大画面ディスプレイ
6.7インチの大画面は最大120Hzのリフレッシュレート対応で、SNSのスクロールやブラウジングはかなりスムーズです。ニュースサイトやSNSのタイムラインを流し読みする際、指の動きに画面がしっかりついてくる感覚があります。
また、最大1000nitの高輝度なので、屋外の太陽光の下でも画面が見やすいのが長所です。ただ、解像度は標準レベルの「HD+(1604×720)」です。動画視聴などで「超高画質」を求める人には物足りないかもしれません。
イヤホンジャックも搭載だがスピーカーはモノラル
3.5mmイヤホンジャックを搭載。変換アダプタなしで有線イヤホンやヘッドホンを直接接続できるのは嬉しい
最近のスマホでは省略されがちな「3.5mmイヤホンジャック」を本体底面にしっかり搭載している点も見逃せません。
ただし、スピーカーは「シングル(モノラル)」仕様です。最近のミドルレンジ以上の機種では左右から音が出るステレオ再生が主流ですが、ここはエントリーモデルとしての「割り切り」が感じられるポイントです。
6000mAhの大容量バッテリー搭載、ライトな使い方なら丸2日充電しなくてもOK
丸2日充電しなくても充電残量は65%
なんといっても、OPPO A5 5Gの最大の武器は6000mAhの大容量バッテリーです。実際に、朝100%の状態で家を出て、動画視聴、ゲーム使用、外出先でのカメラ撮影やマップ利用と、一日中かなりハードに使い倒しても、夜に帰宅した際の残量は60%〜70%を維持していることがほとんどでした。
また、あまりスマホを触らない日であれば、そのスタミナはさらに驚異的です。検証中、丸2日間充電なしで過ごしてみましたが、48時間経過しても残量はまだ65%。このペースなら、1泊2日の旅行ですら充電器を忘れても乗り切れてしまうかもしれません。
専用の急速充電器は同梱されていない
これほどのバッテリー大容量だと「フル充電に時間がかかるのでは?」と不安になりますが、OPPO A5 5Gは45Wの急速充電に対応しているため、充電スピードもかなり早いです。実際に試してみましたが、30分間程度で10%→60%まで充電できました。
ただし、この「45W急速充電」というポテンシャルを引き出すには、対応する専用の急速充電器が必要です。一般的な低出力の充電器や古いアダプタでは、このチャージ速度を体感することはできません。OPPO A5 5Gには同梱されていないので、持っていない人は別途買う必要があります。
普段使いなら動きはスムーズ、しかし本格ゲームには向かない
「Geekbench6」というアプリでベンチマークスコアを計測してみました。これにより、CPU性能(いわゆるスマホの頭脳の良さ)をざっくりと把握できます。
OPPO A5 5Gのベンチマークスコアはいずれもは高い水準でまとまっている
結果、シングルスコアは736点・マルチスコアは1749点と、エントリークラスの機種にしては高い水準でまとまっています。
またメモリ(RAM)は4GBですが、OPPO A5 5Gはストレージの一部を使って最大8GBまで拡張できる機能を備えており、複数のアプリを切り替えて使う際のストレスを軽減しています。日常的な連絡や動画視聴、ブラウジングがメインの人であれば、パフォーマンスに不満を感じることはまずないでしょう。
とはいえiPhone 17eがシングルスコア3235点、マルチスコア8486点を叩き出すことを考えると、CPU性能自体はかなり控えめといわざるを得ません。「3Dゲームを日常的にプレイしている」「動画編集などをサクサクこなしたい」といった用途であれば、予算を上げて上位機種を検討すべきです。
Androidをベースにした独自の「ColorOS 15」を搭載
OPPOのスマホは、Androidをベースにした独自の「ColorOS」を搭載。設定メニューの項目や通知の挙動に独自のアレンジが加わっているのが特徴です。
慣れるまでは使いづらさを感じるかもしれませんが、ユーザーの動線を先回りしたような「かゆいところに手が届く」工夫が随所に凝らされており、使い込むほどにその快適さが癖になります。筆者が特に便利だと感じた機能を以下紹介します。
スマートサイドバー
OPPO A5 5Gには大画面を片手で効率よく操るための工夫が随所に凝らされています。その代表ともいえるのが、画面の端からスッとスワイプするだけで、事前によく使うアプリや機能を呼び出せる「スマートサイドバー」。
ブラウジング中に電卓を立ち上げたり、SNSを見ながらサッとメモを取ったりといったマルチタスクが、ホーム画面に戻ることなく、スムーズに完結します。
指3本スクリーンショット
地味ながら「これは便利」と感じたのが、指3本で画面をなぞるだけで完了するスクリーンショット機能です。筆者は手が小さめなので、従来の「電源ボタンと音量ボタンを同時押し」操作では、指が届かなかったり押し間違えたりすることがよくありました。
しかし、この機能があれば気になった情報をその瞬間に、指3本で画面をなぞるだけでOK。ストレスから解放されます。
画面オフジェスチャー
Oを描いてカメラを起動する
スリープ状態の画面をなぞるだけで特定の機能を呼び出せる「画面オフジェスチャー」もよかったです。
例えば、夜道や暗い室内で足元を照らしたいとき、画面に「V(ブイ)」を描くだけでフラッシュライトが点灯します。スマホを操作する余裕がない状況でも、手探り感覚でライトをオンにできるこの機能は、一度使うと「全スマホに搭載してほしい」と思えるほどの便利さです。
OPPO A5 5Gのカメラ性能を実機レビュー
実際に街歩きをしながら、さまざまなシーンでシャッターを切ってみました。
標準カメラで撮影:AIにより失敗の少ない一枚が撮れる
OPPO A5 5Gはエントリークラスながら5000万画素のメインカメラを搭載しています。木の葉の一枚一枚まで潰れずに描写されており、詳細な部分まで「しっかり撮れている」という安心感があります。
光の捉え方も非常に自然で、実物以上に派手になりすぎない
晴天の下で風景を撮ると、空の青さが非常にクリアに描写されます。光の捉え方も非常に自然で、実物以上に派手になりすぎません。
AIによる補正は過剰すぎず自然。リアリティ重視の映り
AIの味付けも、不自然に色を盛りすぎない絶妙なバランス。無加工のままで十分に「映える」クオリティです。
太陽が眩しい明るい日中でも、AIが白飛びを抑えてくれる
太陽が眩しい明るい日中や、影が濃くなる逆光時でも、AIが露出を最適化。白飛びを巧みに抑えた写真が撮影できます。難しい設定をせずとも、失敗の少ない一枚が撮れるのは大きな強みです。
ポートレートモード:被写体が浮き立つ「自然なボケ」
この価格帯のスマホだとポートレートモードは「おまけ程度」になりがちですが、OPPO A5 5Gは専用の深度カメラを備えているだけあって、かなりクオリティが高いです。
ポートレートモードで撮影。自然なボケで被写体が際立つ
単に背景を一律にぼかすのではなく、被写体に近いところから遠くに向かって、段階的にボケが深まっていく「距離感」の表現が巧みです。
ポートレートモードで撮影。自然な奥行き感が生まれる
被写体と背景の境界線の判別も優秀で、細かい部分も不自然に削られることなく背景と切り離してくれます。また、シャッターボタンを押す前に、画面上でボケ具合を確認しながら構図を決められるのが非常に便利です。
近接(マクロ)撮影:ピントの距離感に注意
被写体に近づいても、ピントが迷わずに合ってくれる
マクロ撮影は専用レンズは備えていないものの、接写のクオリティはまずまずの印象。被写体にグッと近づいても、ピントが迷わずに合ってくれます。
あまりに被写体へ近づきすぎるとピントがうまく合わない
一方で、実際に使っていて少しコツが必要だと感じたのが、被写体との距離感です。あまりに被写体へ近づきすぎると、ピントがうまく合わずぼやけてしまうことがあります。
「花びらのドアップ」や「小さな文字」を撮りたいときは、気持ち数センチ離れて撮影し、後からトリミング(切り抜き)するほうが、結果としてシャープで綺麗な写真に仕上がります。
夜景撮影:無理に明るくしすぎない肉眼に近い仕上がり
光量の少ない夜の撮影は、スマホカメラの真価が問われる場面です。OPPO A5 5Gは「無理に明るくしすぎない、肉眼に近い写りの夜景」を撮影できます。
通常モードだと街灯の周りがぼんやりと滲んだり、暗い路地裏がザラついたりすることがありますが、設定を「夜景モード」に切り替えると、かなりノイズが軽減されます。
「夜景モード」はシャッターを押してから数秒間、複数の露出を合成する「待ち時間」が発生するのが難点ですが、写真のクオリティはかなりアップします。夜景を撮る際には、忘れずに使うのがおすすめです。
夜らしい静寂や空気感を残したリアルな仕上がりです。強力な補正が効いているため、三脚を使わず「手持ち」で撮影してもブレにくいのも魅力です。
ズーム撮影:最大10倍まで対応だが日常で「使える」のは2倍まで
ズーム機能については、最大10倍のデジタルズームに対応しています。ただし、実際に試してみたところ、画質の劣化を気にせずに実用できるのは2倍ズームまでという印象です。
標準カメラから2倍ズームへはワンタップで切り替えられます。解像感の低下が少なく、料理のアップや少し離れた被写体を撮るのに非常に重宝します。
10倍ズームで撮影
5倍を超えると、輪郭が少しぼやけたり、油絵のような質感になったりする「デジタルズーム特有の粗さ」が目立ち始めます。遠くの大きな看板の文字を確認するといった「記録用」としては役立ちますが、作品として残すなら、できるだけ自分の足で被写体に近づいて撮るのがベストです。
OPPO AIの「消しゴム&反射除去」で撮影後の編集もかんたん
今回特に感動したのが、撮影した後に使える「OPPO AI」による編集機能です。エントリーモデルでここまでできるのかと正直驚きました。
AI消しゴム
観光地や街角で撮った写真に、どうしても入り込んでしまう「通行人」や「余計な看板」。これらを囲む、あるいはタップするだけで、AIが周囲の風景と馴染ませながら自然に消し去ってくれます。
生成された背景も違和感が少なく、SNSにアップする前の「最終仕上げ」として手放せない機能になりそうです。
AI反射除去
「美術館の展示品」や「窓越しに見える風景」を撮るとき、どうしても自分の姿や照明がガラスに写り込んで台無しになることがあります。「AI反射除去」機能を使うと、AIが反射物と判別したものを、スッと取り除いてくれます。
完全にゼロにするのは難しいシーンもありますが、明らかに透明感が増し、被写体がくっきりと際立つ仕上がりになります。