自分らしさを追うモンスターが大活躍、アニメ『モンスターズ・ワーク』(シーズン2)はディズニープラスで配信中

実力派怖がらせ屋モンスターの次なる夢とは

2001年に公開されたピクサー・アニメーションの傑作『モンスターズ・インク』。人間の子どもの悲鳴をエネルギーにするモンスターワールドというユニークな世界観が話題を呼んだだけでなく、モンスターたちの恐ろしくもかわいい造形に世界中が夢中になりました。

そんなモンスターズ・インクシリーズのスピンオフ『モンスターズ・ワーク』が登場したのは2021年。その最新シーズンとなる『モンスターズ・ワーク』(シーズン2)が2024年5月からディズニープラスで独占配信されています。

シーズン1では、モンスターズ・ユニバーシティを首席で卒業したタイラーが新主人公となり、会社の方針転換で「怖がらせ屋」から「笑わせ屋」になる過程が描かれていました。新シーズンでは、笑わせ屋として新たにスタートしたタイラーが自分の適性に葛藤する様子が描かれます。また、モンスターズ・インクのライバル企業が登場し、かつての映画シリーズのキャラクター達も再登場するなど、モンスターワールドの世界が大きく広がる内容になっています。

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自分の素質に悩む主人公・タイラーの葛藤

主人公・タイラーは友達のヴァルをアシスタントに、笑わせ屋として日々を過ごしています。しかし、怖がらせることには長けていても笑わせることには慣れていないタイラーは、なかなか上手くエネルギーを集めることができずに落ち込んでいました。

「自分に笑いは向いていないのかもしれない」と悩んでいたある日、モンスターズ・インクの面々はモンスターワールドのエネルギーコンベンションに出展することになります。笑いは絶叫の10倍のエネルギーを作れることをプレゼンテーションするためです。笑いのエネルギー効率について業界全体は懐疑的で、他の会社は未だ怖がらせ屋によって絶叫を集めるやり方が主流なのです。

タイラーはそこで、フィアー・コーポレーションの代表、ジョニー・ワシントンと出会います。前日譚の『モンスターズ・ユニバーシティ』に登場したサリーやマイクの同窓生で、ライバルのような関係だったジョニーは、そこでタイラーに怖がらせ屋としての才能がある、と転職の誘いを持ちかけます。

シーズン2は、「自分らしく働くこととは何か」がテーマです。タイラーは元々怖がらせ屋としては大学を首席で卒業するほどの実力がありましたが、入社した会社の経営方針がすぐに変わってしまいました。子どもを怖がらせるよりも笑わせた方が幸せになれるということの尊さに気づき、笑わせ屋になることを決意しても、人には向き不向きがあるものです。仕事をする上で、自分の適性にあった場所で働けるかどうかは、人生の中でも大きなこと。そんな社会人として多くの人の身に覚えがあるような不安や葛藤を、本作は丁寧に描き出します。

ジョニーやランドール、歴代ヴィランが再登場

シーズン2は、これまで1つの会社と大学だけを舞台に展開されてきた同シリーズの世界を拡張する内容になっています。まず、モンスターズ・インクのライバル企業であるフィアー・コーポレーションが登場。その代表として『モンスターズ・ユニバーシティ』のヴィランだったジョニーが再登場します。

その他にも、エネルギー作りをしている企業がいくつかあることが示唆され、モンスターワールドのエコシステムが今まで以上に詳しく描写されるようになりました。笑いをエネルギーにするというアイディアは、まだこの業界の主流にはなっていないようで、従来のやり方とどちらがいいのかという、現実の世の中にも存在する代替エネルギー問題がこのアニメの中でも展開されていることがわかります。

また、ジョニーと手を組む存在として『モンスターズ・インク』のヴィラン・ランドールも再登場します。歴代ヴィランが手を組んで何を企んでいるのか。そんな悪役たちの思惑とは裏腹に、タイラーやヴァル、サリーとマイクといった愉快な面々が仕事に励む姿がイキイキと描かれます。

「自分らしさってなんだろう」と悩むことは誰にでもあるはず。そんな普遍的な悩みを描く『モンスターズ・ワーク』最新シリーズは、子どもも大人も楽しめる要素がたっぷりつまった、ディズニーらしいファミリー・アニメーションです。

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『モンスターズ・ワーク』(シーズン2)のストーリー

映画『モンスターズ・インク』のスピンオフシリーズ『モンスターズ・ワーク』最新作。怖がらせ屋のモンスター・タイラーが、笑わせ屋として奮闘する姿を描くコメディアニメ。

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SORA