ハリウッド映画史上でも屈指の人気を誇るアドベンチャー大作『インディ・ジョーンズ』。スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスの2大監督が手を組み、冒険の楽しさを世界中に知らしめたあの名作が再び蘇ります。
80年代に一世を風靡したこのシリーズは、2008年『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』で久々スクリーンに登場。それから15年経った今、世界的考古学者・インディの新たな冒険を描いたのが本作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』です。主演のハリソン・フォードは今年で81歳になりますが、並外れたバイタリティーはまだまだ健在。お馴染みの帽子と鞭を手にした、あの偉大な冒険者に再び出会えます。
時空を超えるダイアルを巡った三つ巴の争い
作品の冒頭で描かれるのは、インディーが秘宝を奪取する激しいアクションシーン。若い頃のインディがCG技術によって蘇るシーンも見どころの一つでしょう。
1944年、第二次世界大戦の最中に、ナチスから「聖槍ロンギヌスの槍」を奪取しようと潜入を試みたインディ。そこで科学者のユルゲン・フォラーと激しい戦いを繰り広げた末、ロンギヌスの槍が偽物であることがわかります。しかし、フォラーはもう一つの秘宝である、古代ギリシャの数学者・アルキメデスのダイアルを持っていました。
時は流れ1969年、世間はアポロ11号が月面着陸した話題に湧きかえっており、科学の進歩による輝かしい未来が約束されているかのような風潮が巻き起こります。未来志向の時代に過去を遡る考古学は流行らず、孤独感に苛まれるインディ。しかし、とある一人の若い女性だけがインディの講義に興味を示します。それはインディの友人・バジルの娘、ヘレナ・ショーでした。ヘレナはアルキメデスのダイアルを研究しているようなのですが……。
ナチスの残党であるフォラー、ダイヤルを狙うヘレナ、そしてインディー。三つ巴の争奪戦が、モロッコやシチリアなどの歴史的名所を舞台に繰り広げられます。
科学の進歩と考古学をつなげるストーリー
人が宇宙にまで行ける時代、考古学にはどんな意味があるのか。人類にとって科学の進歩とは何か。本作は冒頭から、こういった深淵なテーマについても考えさせられます。
時空を超える、というSF的な要素も盛り込まれていますが、それは決して考古学のジャンルから乖離したものではないことがわかります。人間が想像できることは実現可能である、という強いメッセージが感じられる壮大なストーリー展開です。
81歳になってもアクション大作で主演を務めるハリソン・フォードの勇姿もこの作品の大きな見どころです。今回、激しいアクションは相棒であるヘレナが一部肩代わりしていますが、それでも主役がしっかり要所を締めるあたりが観る者を唸らせます。シリーズ最新作であり、最後の冒険となる本作。ディズニープラスでは、最新作を含む全5作品を見放題配信中です。
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1981年から続く冒険映画シリーズ『インディ・ジョーンズ』最新作。ハリソン・フォード演じる考古学者インディが、時空を超えた最後の冒険へと旅立つ。
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