Raziko、一般ユーザーの利用が厳しい状況に このまま改善しない可能性も

2012-04-10 3:18
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「radiko.jp for Android」のアップデートに伴い、4月9日より使用できなくなっている「Raziko」。10日、それを回避する最新バージョン「Raziko 1.0.17」がGoogle Playストアで公開されたものの、一般ユーザーにとっては利用のハードルが相当高くなっている。以前のような姿には改善しないおそれも出てきた。経緯を含めて詳報する。


android-raziko

Razikoは、居住地域外のradiko.jpの放送など、より広範囲にラジオを聴取できる人気アプリ。利用には、公式アプリである「radiko.jp for Android」のインストールが前提となる。

既報の通り、公式アプリがアップデートされたことに伴って、新規ユーザーは「radiko.jp for Android 3.1.0」から、既存ユーザーは「radiko.jp for Android 3.1.1」のバージョンからRazikoが利用できなくなっていた(民放ラジオが聴取できない)。

こうなってしまった経緯

主因は、「radiko.jp for Android」のアプリにコピー保護機能が実装されたことにある。

  1. 「radiko.jp for Android 3.1.0以降」では、アプリに対しコピー保護が適用され、外部アプリから情報を取得することができなくなった。そのため、Razikoにより外部ストレージに radiko公式アプリケーションから取得した鍵画像ファイルが生成されている場合には動作するが、新規ユーザーが初めて利用する際に鍵画像ファイルにアクセスできずに利用不可になった。
  2. 「radiko.jp for Android 3.1.1」においては、鍵のバージョンの更新が行われた。これまでも鍵の変更は何度か行われ、3.0以降では鍵と公式アプリのバージョンが一致しないと利用できないようになっている。そのため、3.1.1をインストールしたユーザーは、外部ストレージに以前のバージョンの鍵があったとしてもアクセスできなくなった。
  3. それ以前のバージョンの鍵を利用した場合には、radiko.jpサーバ側でアクセスを拒絶し、radiko公式アプリのバージョンアップを促すようになっている。そのため、Razikoを利用できるのは「radiko.jp for Android 3.0.2」をインストールした環境だけとなっていたが、この鍵も10日の時点で受け付けなくなった。

最新バージョンのアプリがリリースされたが…

これを受け、新しい鍵の対応を実装した、最新バージョン(1.0.17)のRazikoが10日、Google Playストアで公開された。

利用には「root権限を取得したデバイスにおいて、radiko.jp for Androidアプリケーションのパッケージを取り出し、野良アプリケーションとして再インストールする」ことが要件となっている。「k20120408_155342_aSmartPhone4.jpg」という鍵ファイルが外部ストレージに必要となるわけだ。

ただ残念ながら、root化などはリスクも高く、一般ユーザーにとってはかなり敷居の高いアプリとなってしまったのは確かだろう。

そしてこうなると、root権限を持たない端末で利用するために、第三者が「radiko.jp for Android 3.1.1」のパッケージファイルや「k20120408_155342_aSmartPhone4.jpg」の鍵ファイルを再配布する可能性もある。しかし、そうした行為はGoogle PlayストアのTerms of Serviceや radiko.jpの著作権に抵触するため、決して行わないようにしてほしいと開発者も呼びかけている。

追記(4月24日):最新バージョンの1.0.18にアップデートされた。前バージョン時に比べて、利用できるようになるまでの手順や方法が簡素化されている。

追記(4月11日):「Chrome APK Download」などのソフトウェアを利用することで、端末をroot化することなく「radiko.jp for Android」のパッケージ(apkファイル)を入手することはできる。root化ほどハードルは高くないが、その方法や手順はかなり複雑。これにより一時的にRazikoが利用できるようになっても、radiko.jp側の更新などによって、再び使えなくなることも予想される。

今後の見通し

上記の複雑な経緯からも、一般ユーザーが以前と同様にRazikoを利用できるようになるのは、現時点ではかなり厳しいと言わざるを得ないだろう。

長く愛されてきたファンの多いアプリであり、使えなくなってからはTwitterやPlayストアのレビュー欄などに嘆きの声があふれている。

それだけに、アプリオ編集部でも今後の推移を注視し、追いかけていく。

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