スマホでの電子書籍利用率が55%超え、無料マンガアプリが浸透

ニールセン

ニールセンは、スマートフォンにおける電子書籍・マンガサービスの利用動向について調査した結果を発表した。

「マンガボックス」などが成長の象徴に

それによれば、2014年1月時点で、スマートフォンで電子書籍を購入・閲覧したユーザーは約2,075万人となり、スマホ利用者の55%に達した。スマホでの電子書籍利用者は確実に増加しており、2013年5月からの8か月間で670万人も増加している。

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電子書籍カテゴリのうちマンガアプリに着目すると、そのユーザー数は約570万人に上った。

利用時間は1人あたり52分/月となっており、マンガ以外の電子書籍サービス(1人あたり27分/月)の約2倍利用されていることもわかった。

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ユーザー数が50万人以上のマンガアプリでは、「全巻無料!ろくでなしBLUES」が最も多く約210万人、次いで「マンガボックス」が利用者数180万人となった。

また利用時間では、「マンガボックス」が1人あたり55分/月で使われており、その他のマンガアプリの約3倍以上だった。

ニールセン

ニールセンのアナリストは、マンガアプリが長時間利用されていることについて、今後スマホからの電子書籍利用の中心的存在となる可能性があると指摘。

特に、DeNAが2013年12月にリリースした「マンガボックス」は、他サービスと比べても長時間利用されており、書店での立ち読み感覚で、どこでも空き時間にマンガを無料で読むというスタイルが、スマホゲームと同様に浸透し始めているとの見解を示した。

また、画面サイズの大きなスマホが人気になってきていることもあり、コンテンツの読みやすさが向上することで、マンガアプリの利用者がさらに増えていく可能性があるとしている。