Appleは2025年9月9日(米国時間)、「Apple Watch Series 11」「Apple Watch Ultra 3」「Apple Watch SE 3」を発表しました。
Apple Watch Series 11

Apple Watchのフラッグシップモデルの最新機種「Apple Watch Series 11」は、本体サイズやデザインは前モデルを踏襲しながら、ヘルスケアの新機能やより長く使えるバッテリーを搭載しています。

新たに睡眠スコアがチェックできるように
ヘルスケアの新機能では、睡眠スコアの計測が可能になっています。睡眠スコアは、毎晩の睡眠データを分析して睡眠の質をトラッキングできる機能。自身の睡眠時間や睡眠の規則性、各睡眠ステージにいた時間などを睡眠スコアで振り返り、より良い睡眠の追求ができるようになります。
なお、Appleによる発表では高血圧の可能性をアラートで知らせる新機能も追加されるとのことでしたが、日本国内で販売されるモデルには搭載されないようです。
バッテリー持続時間は、通常使用時で最大24時間まで拡張。高速充電を利用すれば、15分の充電時間で最大8時間使えるようになります。
Cellularモデルでは5G通信にも対応し、アプリや音楽のダウンロードもこれまで以上に高速化します。新たに5Gモデムも搭載され、電波の届きにくい場所でもつながりやすくなるといいます。

カラーバリエーションは、アルミニウムケースでローズゴールド・シルバー・スペースグレイ・ジェットブラックの4色。チタニウムケースでゴールド・ナチュラル・スレートの3色を用意します。本体価格は、42mmモデルで6万4800円から、46mmモデルで6万9800円からとなっています。
予約注文はすでに開始されており、2025年9月19日に発売予定です。
Apple Watch Ultra 3

Apple Watch Ultra 3には、Apple Watch Series 11と同様の「S10チップ」が搭載されます。ディスプレイにはLTPO3および広視野角のOLEDを採用。斜めからでも明るく見やすくなっています。LTPO3は電力効率が高くなっているため、常時表示モードでのリフレッシュレートが高速化し、1分間に1回から1秒間に1回へ向上します。さらに、ベゼルが細くなったことで画面の領域も422×514に広がっており、Apple Watch史上最大の画面サイズを実現しています。
バッテリーの駆動時間も前モデルよりも長くなり、通常使用で最大42時間使えます。高速充電にも対応し、約45分の充電で最大80%までチャージすることが可能です。
Apple Watch Ultra 3も5G通信に対応。スポーツやアウトドアで電波の届きにくい場所でも使いやすくなります。また、衛星通信機能も内蔵しており、電波が届かない場所でも緊急通報サービスにテキストメッセージを送信したり、位置情報を共有したりできます。

本体カラーは、ナチュラルとブラックの2色から選択できます。本体価格は、12万9800円からとなっています。
予約注文はすでに開始されており、2025年9月19日に発売予定です。
Apple Watch SE 3

Apple Watchの廉価版モデルであるApple Watch SEシリーズにも新モデル「Apple Watch SE 3」が登場しました。Apple Watch SE 3は価格を抑えたモデルながら、チップにはフラッグシップモデルと同様の「S10チップ」を採用しています。それにより、常時表示ディスプレイやダブルタップ・手首フリックなどの機能が利用できるようになっています。
また、本体にスピーカーが内蔵され、音楽やポッドキャストを本体スピーカーから聴くことも可能です。

Apple Watch SE 3には皮膚温センサーが新たに搭載
ヘルスケア関連のセンサーには、新たに皮膚温センサーを搭載。皮膚温センサーを活用して周期記録アプリで排卵のタイミングを推定したり、より詳細な睡眠データを取得したりすることができるようになります。睡眠スコアの表示にも対応するので、睡眠時間や睡眠の規則性など、自身の睡眠の状態を各種データから振り返って睡眠の質向上につなげられます。
バッテリー持続時間は最大18時間で前モデルと変わりませんが、充電速度がこれまでと比べて最大2倍速くなっているといいます。
Apple Watch SE 3も5G通信に対応しており、より高速かつ安定した通信が可能となっています。

本体カラーは、スターライトとミッドナイトの2色を用意。本体価格は、40mmモデルで3万7800円から、44mmモデルで4万2800円からとなっています。
予約注文はすでに開始されており、2025年9月19日に発売予定です。