NVIDIAは先日開催された同社の株主向け年次総会にて、199ドルで同社のクアッドコアプロセッサTegra 3を搭載したAndroidタブレットを開発できるプラットフォーム「Kai」の構想について発表した。
NVIDIA CEOのJen-Hsun Huang氏は「我々は今年の夏にも199ドルのTegra 3タブレットを発表する」とし、「Kai」の構想を明らかにした。
Kaiというプラットフォームは、Tegra 3をベースにしており、ディスプレイ消費電力低減やタブレットを構成する部品の低コスト化を容易にする同社の「革新的な」技術を多数使用するとのこと。メーカーはこのプラットフォームを利用することで、199ドルの価格で販売することも可能なAndroid 4.0タブレットを開発できるとしている。
また、既にこのKaiを利用したタブレットの開発に着手しているメーカーがあることを同社は認めている。
199ドルでTegra 3搭載タブレットというと、Googleが開発中と言われるNexus Tabletが「Tegra 3搭載で199ドル」で今夏にも発売と噂されており、このKaiプラットフォームを使用して開発されているのではと想像することができる。
現在タブレット界の盟主であるAppleのiPadは新しいiPadが499ドルから、iPad2が399ドルからとなっている。また、Androidタブレットでは最も売れているAmazonのKindle Fireは199ドルだが、性能面ではかなりチープなものだ。
しかし、Kaiを使ったタブレットなら、十分に高性能なAndroidタブレットがiPad2の半額で手に入ることになる。このインパクトはかなり大きいかもしれない。