グラフで丸わかり、ソフトバンクの新しい“2年だけ縛り”プランの実態

ソフトバンクは3月16日、加入から3年目(25カ月目)以降は契約解除料がかからない新料金プランを発表しました。2016年6月1日より提供を開始します。

新料金プランでは、「スマ放題」「スマ放題ライト」の基本プランに新しい2年契約プランで加入することで、加入から3年目(25カ月目)以降はいつ解約しても契約解除料(9500円)がかかりません。

月額料金は、「通話し放題プラン」が3000円、「通話し放題プラン(ケータイ)」が2500円、「通話し放題ライトプラン」が2000円です。現行プランに比べて300円上乗せされています。

32カ月以上継続すると上乗せ分が9600円に到達し、それ以降も300円が上乗せされつづけます。また、新料金プランであっても2年以内の解約には契約解除料が発生する点は現行プランと変わりません。

したがって、解約金が9500円の現行プランより割安な途中解約を実現できる期間は、27カ月目〜31カ月目(2016年3月末以降に契約期間が満了する場合、25カ月目に加え26カ月目も新たに解約金不要の更新月になる予定)にしか訪れません。それ以外の期間の解約は、確実に損になるので注意が必要です。

ソフトバンク 料金プラン 新旧比較 グラフ

この仕組みの下だと、新料金プランは27カ月目〜31カ月目の解約にだけインセンティブを与えるものであり、27カ月目〜31カ月目に解約する見込みがないユーザーを従来型の2年縛りプランに誘導するものでしかありません。

どちらのプランを選択するのか、契約者は難しい判断を迫られそうです。