iPhoneで最も使われているブラウザは、最初からインストールされている標準ブラウザの「Safari」だと見て間違いないでしょう。スマートフォン時代になってインターネット利用の重心がブラウザからアプリに移り変わってきていても、依然としてブラウザの存在感は小さくありません。
ここでは、Safariを使う上で知っておくと便利な5つの操作短縮テクニックを紹介します。
検証端末:iPhone 7(iOS 10.1.1)
タブを一括消去
タブを消す基本手順は、右下のタブアイコンをタップしてタブ画面を開き、タブを個別に左スワイプするか、タブ左上の[X]を個別にタップするというもの。
しかし、これらの方法ではタブを1つずつ消すことになり、開いているタブを全て削除したいときに手間がかかります。特にiOS 10では、開けるタブ数の上限が撤廃されているため、多数のタブを開きがち。数十のタブを個別に消していくのは面倒です。
そこで役に立つのが、タブをまとめて消去できるテクニックです。
やり方は簡単。まず、タブアイコンを長押しするか、タブ画面で[完了]を長押しします。
メニューが表示されるので、その中から[◯個のタブを閉じる]をタップすれば、その時点で開いているタブを一括で消去できます。
開いていたタブをまとめて閉じると「お気に入り」画面が新規タブで表示されます。
最近閉じたタブを復元
過去にアクセスしたウェブページをもう一度開き直したかったり、うっかりタブを閉じてしまったりした経験は誰しもあるはず。普通は「履歴」画面から該当ページを探し出すことになりますが、iOS版Safariには最近閉じたタブを簡単に復元できる機能が用意されています。
右下のタブアイコンをタップしてタブ画面を開き、下部中央の[+]を長押しします。
すると、「最近閉じたタブ」画面が表示されます。その中から目的のページをタップすれば、最近閉じたタブを新規タブで復元できます。
開いているタブの履歴を表示
同じタブの中でページを次々に遷移していった場合、以前のページに戻りたくなることがあります。前のページには「履歴」画面から戻ることもできますが、実は今いるページからでも楽に戻れる方法が存在します。
というのも、左下の[<]を単にタップすれば直前のページに移動できますが、ここでタップではなく長押しすれば、同じタブで開いたことのあるページの履歴だけが表示されるのです。
通常の「履歴」画面では他のタブの履歴も含めた多数の履歴が表示されますが、この方法を使えばタブ別に履歴を絞り込めるので便利です。
ブックマーク/リーディングリストに追加
ふつう特定のページをブックマークもしくはリーディングリスト(あとで読むリスト)に追加するには、アクションアイコン(共有メニュー)をタップしてアクティビティビューコントローラ(シェアシート)を開き、[ブックマークを追加]や[リーディングリストに追加]を選択します。
iPhoneでシェアシートを編集する方法──共有アイコンの追加/削除/並び替えでストレスフリーに
この点、右下のブックマークアイコンを長押しすることでも、ページをブックマークかリーディングリストに追加できるメニューが表示されます。
ブックマーク系の機能へのアクセスをブックマークアイコンに集約できるので、思考コストを節約できます。
iPhoneでお気に入りサイトを一発表示、ホーム画面にブックマークアイコンを追加する方法【Safari】
デスクトップ用サイトを表示
スマホ向けサイトとPC向けサイトを分離しているウェブサイトにSafariでアクセスすると、通常はスマホ向けサイトが表示されます。しかし、スマホ向けサイトには簡易的なコンテンツしか用意されていないことがあり、iPhoneやiPadからでもPC向けサイトを表示したくなることがあります。
Safariでは、そういった要望に応えるために「デスクトップ用サイトを表示」機能が用意されています。
PC向け表示に変更したYahoo! Japanトップページ
ブックマーク/リーディングリストに追加と同様にアクティビティビューコントローラから利用する方法もありますが、より簡単なのは画面上部のアドレスフィールドの右にある更新アイコン(矢印が右回転しているアイコン)を長押ししてショートカットする方法です。
更新アイコンを長押しすると表示される[デスクトップ用サイトを表示]をタップすると、ページがPC向けの表示に切り替わります。
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