iPhoneで写真アプリを起動すると、タブバー(画面の一番下)に「写真」「メモリー」「共有」「アルバム」という4つのタブが並んでいます(設定によっては「共有」が非表示になっている場合もあり)。写真アプリには、写真を見るだけでなく、写真を共有したり、思い出のムービーを自動作成してくれたり、アルバムを作ったりと、いろいろな機能が用意されているためです。
しかし、これらの機能をフル活用しているユーザーはそれほど多くはないのかもしれません。とくにiCloud上で家族や友人と写真・ビデオを共有できる「共有」タブとコレクションを自動作成してくれる「メモリー」タブは、ちょっと取っ付きにくいところもあります。
そこで今回は、写真アプリの各タブ(写真/メモリー/共有/アルバム)の概要をざっくり解説します。
検証端末:iPhone 7(iOS 10.3.1)
写真:撮影時期・場所で写真が分類
「写真」タブでは、撮影時期や撮影場所から写真・ビデオを探すことができます。撮影したばかりの写真と違って、少し前に撮った写真を見つけるのはなかなか大変ですが、「モーメント」「コレクション」「年別」という3つの表示モードを選ぶことで、写真を見つけやすくする仕組みです。
左:モーメント(同じ時間帯・場所で撮影した写真)中:コレクション(同じ場所で撮影されたモーメントを統合)右:年別(ライブラリ全体の写真を撮影年ごとに分類)
「モーメント」では、撮影時期や撮影場所でまとめて写真を表示されます。同じ場所で撮影された「モーメント」をさらにまとめたのが「コレクション」。「年別」は名前の通り撮影年でライブラリ全体の写真を分類します。画面を延々とスクロールしなくても、撮影年や撮影時期などを大まかに指定することで、目的の写真へとすばやく近づけるというわけです。撮影場所の地図を表示することもできるので、旅行先で撮った写真を表示するのも簡単です。
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メモリー:写真まとめを自動生成
「メモリー」タブでは、写真まとめが自動で作成されます。iOS 10で追加された機能で、写真アプリがピックアップした写真やビデオを表示できます。
左:アルバムが自動生成される右:自動生成されたムービーは編集できる
「メモリー」を開くと、「今年のベスト」や「過去3か月のベスト」「○○市○○区」といった写真まとめが表示されます。内容はすべて写真アプリにおまかせです。開いてみると、それぞれのテーマに合わせて集められた写真が表示されます。ここではスライドショーを再生したり、タイトルやBGMなどを付けて動画を作成することも可能です。
共有:他のユーザーとアルバムをシェア
撮った写真やビデオをほかのユーザーと一緒に楽しみたい。そんなときに開くのが「共有」タブです。このタブでは、共有アルバムを管理します。共有アルバムを作ると、ほかのユーザーの「写真」アプリにアルバムを追加することや、ウェブで一般公開することが可能です。
自分で作った共有アルバムや、参加中のアルバムが表示される
複数の写真を一度の操作でまとめて配信できるので、イベントや旅行中に撮った写真などをグループのメンバーと共有したいときなどに便利です。なお、他のユーザーが「共有アルバム」に自分を招待してくれることもあります。この場合、相手の共有アルバムが「共有」に表示されます。
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アルバム:自動・手動で写真を分類
「アルバム」タブでは、写真が種類別に分類されています。最初から「カメラロール」(iCloudフォトライブラリが有効化されていれば「すべての写真」となる)や「お気に入り」「ピープル」「撮影地」「ビデオ」「セルフィー」など、さまざまなアルバムが並んでおり、アルバムを開くだけで目的の写真やビデオを取り出すことができます。たとえばマイフォトストリームの写真だけを見たいとき、「写真」タブでは撮影した写真とマイフォトストリームの写真が一緒に表示されてしまいます。しかし「アルバム」にある「マイフォトストリーム」をタップすれば、マイフォトストリームの写真だけを表示できて効率的です。
写真が種類別に分類される
もちろん、自分でアルバムを作ることもできます。基本的に「写真」アプリ内の写真は好きな順番に並べ替えて表示することができませんが、オリジナルのアルバムを作れば、自分の好きな順に写真を選択して並べ替えられます。
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