意外と便利、iPhone内の写真・ビデオを簡単に共有できる「iCloud写真共有」を徹底解説 容量不足の解消にも役立つ

2017-08-21 16:43

意外と便利、iPhone内の写真・ビデオを簡単に共有できる「iCloud写真共有」を徹底解説

iPhoneで撮影した写真やビデオを、家族や友人、知人のグループと共有したいことがあります。写真が数枚しかなければ、LINEやメールなどで送れば済む話ですが、枚数が多いときは逆に迷惑になりかねません。

そんなときに活用したいのがiCloud上で写真・ビデオを共有できる「iCloud写真共有」。ただ、(少なくとも筆者の周囲では)意外と知られていない機能でもあります。

そこで本記事では、このiCloud写真共有の使い方をiPhoneユーザー向けに徹底解説。サービスのメリット・デメリットから共有の基本手順、共有アルバムの編集・管理の方法までを紐解きます。

検証端末:iPhone 7(iOS 10.3.2)

iCloud写真共有のメリット・デメリット

iCloud写真共有のメリット:手軽に使えて容量節約もできる

iCloud写真共有は、アルバムを作成して共有する機能です。共有相手がiPhoneやMac、Apple TVを使っていれば、メールアドレス(Apple ID)を入力して相手を招待します。すると「写真」アプリの「共有」タブに共有アルバムが追加され、アルバムに写真やコメントを追加してもらうことができます。とても簡単に写真やビデオを共有できます。

iCloud写真共有

Image:Apple

注目したいのは、共有する写真・ビデオはiCloudに保管されるにもかかわらず、iCloudのストレージ消費容量にカウントされないということです。投稿する写真・ビデオ(最長5分)は圧縮されますが、容量をほぼ気にすることなく、1アルバムあたり最大5000個の写真・ビデオをiCloud上で共有できます(Live Photosにも対応)。また、オーナーとして作成できるアルバム数(最大100)、参加ユーザーとして参加できるアルバム数(最大100)などの制約はありますが、一般的な使い方では問題とならないでしょう。

この特長はiPhoneのストレージ容量の節約にも役立ちます。つまり、iCloud写真共有を使って共有アルバムに写真をアップロードし、iPhone本体のカメラロールから当該写真を削除してしまえば、iPhone・iCloud両者のストレージ容量を消費することなく写真をiCloud上に保存できるわけです。

写真は長辺2048ピクセル(パノラマ写真は長辺5400ピクセル)に圧縮され、ビデオは最大720pで配信されることに要注意。加えて、写真の削除前に写真が共有アルバムに追加されているかどうかを必ず確認してください。

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iCloud写真共有のデメリット:非Apple製品ユーザーと共有しづらい

iCloud写真共有は、言うまでもなくAppleのサービス。そのため、iPhoneやMacといったApple製品のユーザー同士であれば、非常に使い勝手がよい写真共有サービスとなっています。裏を返せば、AndroidスマホユーザーやWindowsユーザーにとって積極的に利用したくなるサービスではない、ということです。GoogleフォトLINEのアルバム機能、「家族アルバム みてね」のような写真共有サービスを差し置いて、敢えてiCloudを使いたいかと問われれば、否定的なユーザーが多いのではないでしょうか。

この点、Windows PCであればWindows用iCloudをインストールしてiCloud写真共有を利用することは可能ですが、非Apple製品ユーザーとしては写真共有のためだけにiCloudを使うのは避けたいところ。また、インターネット上に共有アルバムを一般公開すれば、デバイスを問わずにiCloud写真共有を利用できますが、プライベートな写真が含まれている場合は現実的な対策とはならないでしょう。

iCloud写真共有の基本手順

iCloud写真共有は「写真」アプリなどから利用できます。

iPhone:写真アプリの共有タブ

写真アプリの共有タブ

まず、オーナー側が共有したい写真を選択し、共有アルバムを作成(共有アルバム作成→写真選択の順番でも可)。その後、相手に参加依頼を送信し、相手が参加を承諾すれば、相手側のiPhoneやMacなどの「写真」アプリでも「共有」タブに共有アルバムが追加される、という流れが基本手順となります。

「共有」タブが見当たらない場合

設定によっては、「写真」アプリのタブバーに「共有」タブがないことがあります。その場合、iCloud経由で写真を共有するための準備として、あらかじめ「設定」アプリ→[写真とカメラ]→[iCloud写真共有]をオンにしておきます。

iPhone:iCloud写真共有

オーナー側:共有アルバムの作成、写真投稿、参加依頼

1「写真」アプリで写真を選択する

「写真」アプリを起動し、他のユーザーと共有したい写真を選択して、アクションボタン(共有アイコン)をタップします。

2[iCloud写真共有]をタップする

iPhone:iCloud写真共有

シェアシートの[iCloud写真共有]をタップします。

3アルバムに名前を付ける

iPhone:iCloud写真共有

アルバムに名前を付けて[次へ]をタップします。

4招待ユーザーを指定し、共有アルバムを作成する

iPhone:iCloud写真共有

共有したい相手の名前やメールアドレスを入力して[作成]をタップします(iCloud経由での共有となるため、相手がApple ID所有者である必要あり)。単にWebアルバムとして一般公開したいだけであれば、相手の名前やメールアドレスを何も入力せず[作成]をタップしても構いません。

共有する相手が後からでも追加できます。その場合、共有アルバムの[メンバー]タブで[参加依頼…]をタップして、相手を指定します。

iPhone:iCloud写真共有で共有アルバムへの参加依頼を出す

5投稿(共有)する

iPhone:iCloud写真共有

続けてコメントを入力します(任意)。最後に[投稿]をタップ。これで共有アルバムの作成・共有が完了しました。

iPhone:iCloud写真共有

アルバム名の下に作成ユーザーの名前も表示される

「共有」タブで、最近の写真投稿、コメント、「いいね!」などのアクティビティおよび共有アルバムのリストを表示できます。

参加者側:共有アルバムに参加する

iCloud写真共有の参加依頼を受け取った場合は、メールや「写真」アプリから共有アルバムに参加できます。

iPhone:iCloud写真共有

受信メールや「写真」アプリから共有アルバムに参加できる。参加依頼は「写真」アプリのアクティビティにも表示されるので、参加したければ[参加]を、不参加であれば[辞退]をタップする

共有アルバムに参加すると、「共有」タブのアルバムリストに共有アルバムが現れ、自分の写真やビデオを追加したり、「いいね!」やコメントを投稿したりできるようになります。

共有アルバムの編集・管理

iCloud写真共有では、共有アルバムの編集・管理も難しくありません。オーナーもしくは参加者だけが設定できる機能も用意されています。

写真を投稿(追加)/削除する

iPhone:iCloud写真共有の共有アルバムに写真を追加する

[+]で写真を追加する

共有アルバム上で[+]をタップすると、写真アプリから写真を選択し、アルバムに追加できます。共有アルバムにアクセスできるユーザーであれば、誰でも写真を追加可能です。

写真アプリ以外のアプリからであっても、写真を選択してアクションボタンをタップし、[iCloud写真共有]を選ぶことで、既存の共有アルバムに写真を追加したり、新規共有アルバムを作成できたりします。

iPhone:iCloud写真共有の共有アルバムに写真を追加する

写真を削除するには、写真を選択してゴミ箱アイコンをタップするだけです。もっとも、写真の削除に関しては、オーナーか参加者かによって削除権限が異なります。オーナーは全ての写真を削除できる一方、参加者は自分が追加した写真だけを削除できます。

写真にコメントや「いいね!」を付ける

iPhone:iCloud写真共有でコメントする

共有アルバムの写真をタップして拡大表示すると、コメントや「いいね!」を付けられます。

オーナーと参加者は、自分自身が付けたコメントと「いいね!」を取り消せます。オーナーは、参加者が付けたコメントを長押しして削除することもできます。

通知設定を変更する

iPhone:iCloud写真共有の通知

初期設定では、共有アルバムに参加しているユーザーの写真追加・コメント・「いいね!」が他の参加者に通知されるようになってます。通知が邪魔であれば、共有アルバムごとに非通知に変更できます。

共有アルバムを一般公開する(オーナーのみ)

共有アルバムのオーナーであれば、アルバムをインターネットに公開して誰でも閲覧できるようにすることもできます。

iPhone:iCloud写真共有の一般公開

公開URLも表示されている

まず、共有アルバムを開き、[メンバー]タブを表示して、[公開Webサイト]をオンにします。この時点で、www.icloud.comにて共有アルバムが公開されます。

iPhone:iCloud写真共有の一般公開

参加者でもリンクを共有できる

[リンクを共有]タップすれば、メールやメッセージなどで共有リンク(URL)を送信できます。オーナーが共有アルバムを公開している状態であれば、他の参加者もリンクを共有できるようになっています。

公開Webサイトはネットに接続できる環境があれば誰でも見られます。iPhoneやMacを使っていない人と共有したいときにおすすめの方法です。

iPhone:iCloud写真共有の一般公開

送られてきたリンクをクリックするとWebアルバムが表示される。写真のダウンロードも可能

参加を取り消す(参加者のみ)

iPhone:iCloud写真共有の参加を取り消す

参加者は、[メンバー]タブで[参加を取り消す]→[参加を取り消す]とタップすれば、共有アルバムへの参加を取り消せます。

ちなみに、参加を取り消したとしても、参加中に追加した写真・ビデオは共有アルバムから自動削除されません。共有アルバムに残しておきたくなければ、参加取り消しの前に手動で削除しておきましょう。

共有アルバム内の写真・ビデオを保存する

共有アルバム内の写真・ビデオは、自分のiPhoneやMacなどに自動的に保存されません。そのため、写真・ビデオを保存しておきたければ、手動でデバイスに保存する必要があります。

iPhone:iCloud写真共有で写真を保存する

[画像を保存]で画像をダウンロードして保存できる

ただし、iPhone、iPad、iPod touchで保存できるのは写真のみで、ビデオは保存できません。共有アルバム内のビデオは、MacまたはWindows PCでしか保存できない仕様となっています。

共有アルバムや参加者を削除する(オーナーのみ)

iPhone:iCloud写真共有で共有アルバムを削除する

共有アルバムのオーナーは、いつでも[共有アルバムを削除]→[削除]で共有アルバムを削除できます。共有アルバムが削除されると、オーナー側だけでなく参加者側でも共有アルバムが消えることとなります。

iPhone:iCloud写真共有の共有アルバムを削除する

オーナーによって共有アルバムが削除されると、参加者も共有アルバムを閲覧できなくなる

オーナーは参加者全員に共有アルバムの削除について事前に確認しておくことをおすすめします。

また、オーナーは特定の参加者を削除(排除)することもできます。[メンバー]タブで削除したい参加者を選択し、[参加者を削除]をタップするだけです。