iPhoneでテザリングする設定方法と料金、できない時の対処法など【ドコモ・au・ソフトバンク】

2016-10-15 2:48

iPhoneでテザリング

iPhoneをアクセスポイント代わりにして、モバイル通信環境のないPC(パソコン)やiPadなどのタブレット端末でもインターネット接続できる「テザリング」機能。Wi-Fi・USB・Bluetoothごとにテザリングのやり方や、オプション料金、通信速度制限への注意点、テザリングできない時の対処法、便利なアプリなどについてまとめました。

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テザリング(インターネット共有)とは

iPhoneでテザリング

テザリングとは簡単にいうと、スマートフォンをモデム代わりにし、他の機器でもスマホの回線を使えるようにする機能。PCでインターネットをする際、モデムを通じて光回線などにつなぎます。この役割を、スマホで担うというわけです。

テザリングを利用すると、iPhoneをアクセスポイント(親機)として、PCやタブレット、携帯ゲーム機など様々な外部機器(子機)を無線またはUSBでつなぎ、出先などでも子機のインターネット接続を実現できます。

iPhoneではiPhone 5/5s/5c/6/6 Plus/6s/6s Plus/SE/7/7 Plusで利用可能で、テザリングのことを「インターネット共有」と表現しています。

テザリングの種類:Wi-Fi、Bluetooth、USB

iPhoneでテザリング

テザリングには、Wi-Fiテザリング、Bluetoothテザリング、USBテザリングの3種類があります。それぞれの特徴は下記のとおりです。

  • Wi-Fiテザリング:iPhoneをWi-Fiルーターとして使う。親機(iPhone)と子機(PCなど)は無線LANで接続し、複数の子機でインターネットできる。
  • Bluetoothテザリング:親機(iPhone)と子機(PCなど)をBluetoothで接続しておこなう。Bluetoothにより、複数の子機でインターネットが可能。
  • USBテザリング:親機(iPhone)と子機(PCなど)とをUSBケーブルで有線接続するテザリング。インターネットができるのは1台の子機のみ。

最もポピュラーなのはWi-Fiテザリング。また、PCなど子機が1台でLightning-USBケーブルを持っている場合には、接続が安定して通信速度も速いとされるUSBテザリングが実用的です。USBテザリングでは、テザリングしながらiPhoneの充電ができるのも嬉しい点。

なお、BluetoothテザリングはWi-Fiテザリングと大差ありませんが、条件によってはWi-Fiテザリングより速度は落ちるもののバッテリー持ちがよいとも言われています。あまり一般的ではない印象ですが、自分の利用スタイルに合ったものを選択しましょう。

iPhone側でのテザリング設定の手順

ここでは、iPhoneを親機として、まずiPhone側でテザリング設定をオンにする手順を紹介します。この手順後に、子機(PCやタブレットなど)の設定をします。

iPhone側での「インターネット共有」設定

iPhoneでテザリング

iPhoneの設定画面を開いたら、[インターネット共有]をタップ。

端末によって[インターネット共有]が表示されないことがありますが、その場合は[モバイルデータ通信]と進み、次の画面で[インターネット共有]をタップすればOK。

iPhone テザリング

上の画面で[インターネット共有]のスイッチをONにします。

iPhone テザリング

まだWi-FiやBluetoothがオンになっていない場合、左の画面ようなメッセージが表示されます。

Wi-Fiテザリング、Bluetoothテザリングをする場合には[Wi-FiとBluetoothをオンにする]をタップ。USBテザリングであれば、[USBのみ]を選択します。

これで、インターネット共有(テザリング)は有効になります。

iPhone テザリング

テザリングをする子機(ここではパソコン)で、この画面に表示されているネットワーク名とパスワードを入力することになります。

この例なら、ネットワーク名は「HirokiのiPhone」、パスワードは「upfr54hqe…」です。

パスワードをすべて表示するには[“Wi-Fi”のパスワード]をタップします。

iPhone テザリング

パスワードは最初、ランダムに英数字が設定されています。

この初期値を使ってもいいのですが、半角英数字8文字以上なら任意に変更もできます。

編集後(初期値を使う場合も)は[完了]をタップ。

参考:ネットワーク名(SSID)は変更を推奨

先ほどiPhone側の設定において、ネットワーク名が「~のiPhone」と表記されていましたが、このような特定されやすいSSID名であると、不正アクセスの標的になりやすいです。そのため、できるだけ特定されにくい名前に変更しておきましょう。

具体的には、人に興味を持たれにくい英数字の組み合わせなどが望ましいでしょう。変更の手順は以下の通り。

ネットワーク名(SSID)を変更する手順

iPhone テザリング

iPhoneの設定を開いたら、[一般]をタップ。

iPhone テザリング

その後、[情報]→[名前]とタップして進みます。

iPhone テザリング

任意のネットワーク名(人に興味を持たれにくい、英数字の組み合わせなど)を設定します。

変更後、左上の[情報]から戻れば編集完了。

子機(PCやiPadなど外部機器)側の設定

iPhone側の設定ができたら、今度はパソコンやタブレットなど子機側でテザリングによってインターネット接続するまでの手順を紹介します。 ※ここでは、Windows 7での設定例を挙げています。

Wi-Fiテザリングの場合

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デスクトップ画面左下の[スタート]ボタンから、[コントロールパネル]をクリック。

[ネットワークとインターネット]をクリックします。

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続いて、[ネットワークと共有センター]をクリックします(表示方法が「カテゴリ」の場合)。

iPhoneでテザリング

「ネットワーク設定の変更」の欄から、「ネットワークに接続」をクリック。

すると、親機(iPhone)のネットワーク名(SSID)が表示されるので、これを選択して[接続]をクリックします。

[自動的に接続する]にチェックをいれておくと、次回以降セキュリティキーの入力が不要になります(パスワードを変えない限り)。

iPhoneでテザリング

親機(iPhone)で設定したセキュリティキー(=パスワード)を入力します。

入力後[OK]をクリック。

iPhone テザリング

接続に成功すると、iPhone側には左の画面のような表示がなされます。

これで、子機(PCなど)でiPhoneの回線を利用したインターネットが利用できます。

テザリング接続を中止する際は、左のiPhone画面の[インターネット共有:○台接続中]の表示をタップし、次の画面で[インターネット共有]をオフにすればOK。

USBテザリングの場合

USBテザリングは、Lightning-USBケーブル(iPhoneを充電しているケーブル)でiPhoneとPCを接続しておこないます。また、PCにはiTunesをインストールしておく必要があります。未インストールの場合は、下記ページを参照してインストールしておきましょう。

USBケーブルをつなぐ

iPhone テザリング

iPhone側でおこなった「インターネット共有」によって(前述)、親機のUSBテザリング設定がオンになっていることを確認。

左の画面の状態(「このiPhoneのインターネット接続は、USB経由で共有中です。」)になっていれば準備OK。

自動的にネットワークが生成

iPhoneでテザリング

あとは、Lightning-USBケーブルでPCとiPhoneを接続するだけで、PC側の「ネットワークと共有センター」では自動的にネットワークが生成されます。

IPアドレスの設定などの手間は必要なく、ケーブルをただ接続するだけで、PCですぐインターネットができるので、非常に簡潔です。

接続成功後のiPhoneの表示やテザリング終了の方法は、Wi-Fiテザリングと同じ。

Bluetoothテザリングの場合

iPhoneでテザリング

デスクトップ画面左下の[スタート]ボタンから[コントロールパネル]をクリック。

[ハードウェアとサウンド]を選んだ画面で、「デバイスとプリンター」の項目にある[Bluetooth デバイスの追加]をクリックします。

iPhoneでテザリング

iPhone側で「インターネット共有」がオン(Bluetooth)になっていれば、「~のiPhone」といったようにiPhoneが表示されます。

これを選択して[次へ]をクリック。

iPhoneでテザリング

PC側に6ケタのペアリング番号が表示されます。また、iPhoneの画面にもペアリング番号が表示されます。

PCとiPhoneで同じペアリング番号が表示されていることを確認し、PC画面の「デバイス上のコードが上記のコードに一致していますか?」に対し[はい]を選択後、[次へ]をクリックする。

iPhoneの画面

iPhone テザリング

また、iPhoneの画面でもペアリング番号を確認するよう指示が表示されるので、[ペアリング]をタップします。

これでペアリングが完了し、テザリングによってPCでインターネット接続が利用できるようになります。

PC側にはペアリングの完了メッセージが表示され、iPhoneの表示もWi-FiテザリングやUSBテザリングと同様のものとなります。切断の方法も同じです。

一度ペアリングをおこなえば、以後ペアリング番号の確認プロセスは不要となります。

ドコモ・au・ソフトバンクのテザリング料金

iPhoneでテザリング

テザリングの利用は、各キャリアのパケット定額サービスやデータプランに契約していることが前提となります。

これに加え、auおよびソフトバンクでは「テザリングオプション」への加入が必要です。ドコモは一部例外を除いてテザリングオプションがなく、料金は通常のパケット定額プランに含まれています。

docomoのテザリング料金

docomoのXi契約(LTE)でテザリングを利用する際のパケット通信料金は、パケット定額サービスやデータプランに加入している場合、追加料金はかからず月額利用料金上限額の範囲(通信量)で利用できます。

例外は、大容量プランの「ウルトラパック」に加入している場合。テザリングによる通信には別途月額1000円が必要ですが、2018年3月末(予定)までキャンペーンにより無料で利用が可能です。

NTTドコモ公式ページ

※参考(ドコモ契約のiPhoneには該当しません)
FOMAでテザリングを利用する場合は、パケット定額サービスに加入していても「パソコンなどの外部機器を接続した通信」の上限額(月額7,800円)が適用されます。

auのテザリング料金

iPhone テザリング au 料金

auでは、データ定額1/2/3/5/8/10/13に加入していればテザリングオプションは無料です。

また、LTEフラットに加入中だと月額500円かかりますが、iPhone、iPadを新規加入または機種変更で購入し、テザリングオプションへ加入した場合、最大2年間無料で利用できます。さらに、通信速度制限を受けずに利用できる通信量が500MBアップします(テザリングオプション無料期間中は通信量の追加はなし)。

「データ定額20/30(スーパーデジラ)」を契約している場合、テザリングオプションは月額1000円に設定されています。こちらもキャンペーンで、2017年4月末まではオプション利用料が無料となっています。

au公式ページ

ソフトバンクのテザリング料金

iPhone テザリング ソフトバンク 料金

SoftBankにおけるテザリング利用には、データ(パケット)定額サービスに加入していることが必要です。

通常、テザリングオプションは月額500円かかります。ただし、「データ定額ミニ1GB/2GB」「データ定額5GB」のユーザーは加入から永年無料。また「データ定額20GB/30GB(ギガモンスター)」の場合、月額1000円がかかりますが2017年4月末までは無料になっています。

なお、SoftBank 4G LTE対応のiPhone、iPad、タブレットまたはSoftBank 4G対応のスマートフォンを購入した場合、テザリングオプションに初回加入の場合に限り、最大2年間無料で月額500円のテザリングオプションが無料となります。さらに、スマ放題データ定額パックへの加入者は、自動的にテザリングオプションが無料で使えます(期限なし)。

またauと同様、テザリングオプション加入によって、通信速度低速化までのデータ通信量が500MB追加されます(無料期間中は通信量の追加なし)。

ソフトバンク公式ページ

テザリングで通信速度制限を受けないようにするコツ

iPhoneでテザリング

便利なテザリングですが、ついつい使いすぎてしまうことも多いもの。ドコモ、au、ソフトバンクは、パケット通信量が月の高速通信量上限(または3GB/3日:ドコモを除く)を超えると速度制限をかけてくるため、追加のパケット料金を支払うか、送受信時最大128kbpsの低速通信という不便を強いられることになります。

スマホの「通信速度制限」とは──原因と対策、通信量の確認や規制を回避・解除する方法まとめ【ドコモ・au・ソフトバンク】

この超過を避けるために、テザリング中に注意したいポイントを以下にまとめてみました。

各種アップデートを避ける

PCやタブレットなどの「システムアップデート」、あるいはアプリケーションなどのアップデートは、容量が数百MBに及ぶといったことも少なくありません。特にシステムアップデートは一度処理が始まると、強制的に終了することはリスクを伴います。

そのため各種アップデートは、テザリング中の通信において避けたい作業の筆頭といえます。

動画など大容量コンテンツを利用しない

これは、よく言われるテザリング中の禁忌。YouTubeやニコニコ動画など、大容量の動画コンテンツのストリーミング再生は一挙に通信量を消費します。

これらは、できるだけWi-Fi接続環境下などで楽しむか、テザリング中にどうしても視聴したい時には、動画サービスの画質設定を下げて短時間にとどめることが重要です。

Dropboxなどオンラインストレージの同期を切る

Dropboxなど、オンラインストレージに保存しているファイルの同期も、通信量が多くなる可能性が高いです。テザリング中は、いったん同期をオフにしておくのが賢明。

このほか、大きなファイルのダウンロードやアップロードもなるべく避けたほうが無難でしょう。

通信量を随時チェックする

自分が使用した通信量を、時折ウォッチすることも欠かせません。デイリー/ウィークリー/マンスリーと確認しておくだけでも、制限まであとどの程度使えるか把握できます。

iPhone テザリングiPhone テザリング

iPhoneの「設定」アプリから[モバイルデータ通信]→(下へスクロールして)[システムサービス]と進むと、「インターネット共有」の項目でテザリングで使用した通信量を確認することが可能です。

ただし累計データとなってしまうため、1カ月ごとに[統計情報のリセット]をおこなってカウントする必要がありそうです。

キャリアの通信量確認サービスやアプリも

このほか、各キャリアは使用通信量を確認できるサービスを提供しています。それぞれログインが必要となりますが、チェックしておきたいところです。

データ通信量確認方法(My docomo) | NTTドコモ
今月の通話料・通信料照会ページにログインする | auお客さまサポート
ご利用データ量の見方を確認する | ソフトバンク

iPhoneでテザリング

ログイン等が面倒という人には、「DataWiz」というアプリもおすすめ。ログインおよびアプリ常時起動なく、使用したデータ通信量を細かく確認できます。目安として、サブ的に利用するのもアリでしょう。

アプリ「DataWiz」をダウンロード
DataWiz

テザリングできない時の対処法

パスワードも正しく入力し、上記の手順どおり進めても上手くテザリング接続できない場合、以下に紹介する応急処置を試してみましょう。改善できる可能性があります。

PCなど子機側で試したいこと

PCなど子機側でうまく電波を受信できていない時は、一度PCのインターネットアクセス(Wi-Fi)を切断してから再度オンにすることで、問題が解消されることがあります。また、PCを再起動するというのも一つの手です。

親機側(iPhone)で試したいこと

iPhone テザリング

iPhone側に問題がありそうな場合は、設定アプリから「機内モード」をオンにしてからオフにしたり、「モバイルデータ通信」を一度オフにしてから再度オンにしてみましょう。iPhoneの通信環境をリフレッシュすることで、解決できることがあります。

それでも解消しない時は、iPhoneを再起動してから手順をやり直してみます。また、Wi-Fiテザリングだけでなく、Bluetoothテザリング、USBテザリングの方法も試してみる価値があるでしょう。

iOS 8以降で使える便利な「Instant Hotspot」機能

iPhoneでテザリング

iOS 8搭載端末では、あらかじめ同じApple IDでiCloudにログインしWi-FiまたはBluetoothがオンになっていれば、面倒な設定やパスワードの入力なしですぐテザリングできる「Instant Hotspot」機能が利用できます。

親機になるiPhoneを操作せず、子機側のiPadやMac(OS X Yosemite)などからテザリングを有効にでき、実際に使うととても簡単で便利です。方法は、iPhoneと同じApple IDでMacやiPadでiCloudにログインします。続いて、それぞれの端末でWi-FiまたはBluetoothをオンにした状態にしておきます。

テザリングで使いたい子機(iPadやMacなど)の「設定」から[Wi-Fi]の画面を見ると、親機のiPhoneが表示されています。これを選択するだけで、テザリングができるようになります。