iPhoneの容量が不足した時、空きを効果的に増やす方法──容量の確認、「その他」を減らす、写真・アプリ・書類データの節約、外付けメモリなど

2016-05-01 17:41

iPhone 容量 不足

iOSのアップデート通知を受け取ったものの、容量が足りなくてできなかったという話をよく耳にします。普段何の気なしに使っていると、iPhoneの容量はすぐにいっぱいになっていきます。容量不足を解消したい時、「その他」や写真・アプリ・書類などの余分なデータを減らし、空き容量を増やす方法をまとめました。

「その他」データを減らし、劇的に空き容量を増やす

端末の空き容量は、PCでiTunesに接続すると確認できます。iPhoneのアイコンをクリックすると、画面最下段にストレージの使用状況が表示されます。

空き容量だけでなく、「写真」「オーディオ」「App」など、ストレージの使用状況がデータの種類別に確認できる仕組みです。

1. 容量を多く占める「その他」とは、確認方法

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ここで注目したいのが、「その他」というデータです。「その他」には、iOSやアプリが作業用に使用した一時ファイルなどが保存されています。

一時ファイルの多くは自動で削除されますが、iPhoneを使い続けているうち消去されずに残ってしまうものもあります。「その他」データの標準サイズは3~4GBで、それ以上ある場合は削除することで容量を大きく確保できます。

「その他」データの削除は、(1)iPhoneのバックアップを作成、(2)iPhoneをリセット、(3)データの復元という手順でおこないます。

iPhoneを初期化して復元する方法、iTunes/iCloudバックアップも解説【パスワード忘れ・LINEなど】

2. iPhoneのバックアップを作成する

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まずはiPhoneのバックアップです。iCloudバックアップでもバックアップできますが、無料(5GB)の場合は容量が足りないでしょう。そこでPCにてiTunesに接続し、手動でバックアップを実行します。

[このコンピュータ][iPhoneのバックアップを暗号化]にチェックを入れ、任意でパスワードを設定した後、[今すぐバックアップ]をクリックすれば、いつでも手動でバックアップをおこなえます。なお、パスワードを忘れると復元できなくなるので、入力したパスワードは必ず覚えておくようにします。

ちなみに、バックアップの暗号化では、LINEのトーク履歴などのデータもまるごとバックアップして復元できますが、環境によってはデータが消えてしまう(復元できない)場合もあるため、一連のバックアップ→復元の作業は自己責任でおこなうようにしてください。

機種変更時にLINEのトーク履歴を引き継ぎ、元通りに復元する方法【iPhone・Android対応】

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この時、Appも転送しておくのを忘れないようにします。(初めてバックアップをおこなう時などに)上のような警告が表示されたら、「Appのバックアップを作成」をクリックしましょう。

3. iPhoneをリセット(初期化)する

バックアップが完了したら、iPhoneを復元します。iPhoneを探す機能を無効にしなければならないため、iPhone上で操作したほうがいいでしょう。iTunesは接続した状態でかまいません。

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「設定」を開いて、[一般]→[リセット]→[すべてのコンテンツと設定を消去]とタップします。

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[iPhoneを消去]を2回タップした後、Apple IDのパスワードを入力して[消去]をタップすれば、iPhoneが初期化(リセット)されます。

4. iPhoneのデータを復元する

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最後に復元です。iPhoneにアクティベーション画面が表示されたら、iTunesに戻ります。

「新しいiPhoneへようこそ」と表示されるので、[このバックアップから復元]で先ほどバックアップしたデータを選び、[続ける]をクリックします。

これで、バックアップからの復元がおこなわれます。

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復元の完了後、iTunesの画面で「その他」がどれくらい削減されたか確認してみましょう。

今回試したところ、最初に7.17GBあった「その他」データが、復元を行うことで3.2GBまで削減することができました。

現在の使用容量を確認して不要アプリや書類データを整理

「その他」データを削除すれば得られる容量は大きいですが、手間がかかるのでできればやりたくない作業です。このような時は、不要なアプリやデータを削除することにより、必要な空き容量を確保するのもオススメです。

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iPhoneの「設定」アプリを開いて、[一般]→[ストレージとiCloudの使用状況]とタップします。

[使用可能]の項目で、現在の空き容量を確認することができます。

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さらに[ストレージを管理]をタップすると、ストレージの使用状況を細かく調べることができます。データサイズの大きなアイテムから表示されるので、容量を多く使用しているアプリをすばやく見つけることができます。

使っていないような不要アプリは、アプリをタップしてその場でアンインストールしましょう。

サイズの大きくなった「書類データ」を削除する

アプリによっては、本体のサイズよりも「書類データ」のほうが大きいものもあります。この場合、書類データだけを削除して容量を節約できます。書類データを削除するには、アプリ内で削除を実行するか、またはアプリをインストールし直します。

マンガなど電子書籍アプリのコンテンツデータを節約

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たとえば、「マンガボックス」といったマンガアプリは本体のサイズこそ数十MBと小さいのですが、コンテンツを読むほどデータが蓄積されます。

その結果、アプリのサイズが数百MBへと膨らんでしまうことがあります。定期的にコンテンツデータを削除すれば、ストレージの節約になります。

ビデオカメラアプリの動画データを節約

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また、「GOODTIME」など多くのビデオカメラアプリも、撮影した動画をアプリ内に保存しています。

取っておきたい動画はカメラロールに保存し、アプリ内からは削除しておくと無駄がありません。

Safariなどブラウザのデータを節約

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「Safari」や「メッセージ」などの標準アプリはアンインストールも再インストールもできませんが、Safariには「Webサイトデータ」や「履歴」データを手動で削除することができます。

まとめて削除する時は、iPhoneの「設定」アプリから[Safari]→[履歴とWebサイトデータを消去]を実行すると簡単です。ただし、ブラウザに記憶しておいたID・パスワードなども削除される点には注意しましょう。

メッセージアプリの添付データを節約

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「メッセージ」のサイズが大きくなってきたら、送られてきた写真や動画の中から必要なものだけ端末に保存して、あとは削除します。こうすることで、アプリが肥大化するのを防げます。

添付ファイルを保存するなら、メッセージの画面から開ける「詳細」画面で操作するのがオススメです。ファイルを長押しして[その他]をタップすると、ファイルを選択してまとめて保存(削除)できます。

写真や動画、音楽データの容量を節約する

写真と動画はストレージを最も大きく消費します。パソコンに取り込んで、端末からデータを削除すれば、容量を大きく確保できます。

写真・動画は「最近削除した項目」をチェック

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端末から写真を削除したのに容量が空かない時は、「最近削除した項目」にデータが残っている可能性があります。写真や動画を削除する時は、「アルバム」にある「最近削除した項目」も確認しておきましょう。

ここにあるデータは30日経てば自動で消去されますが、[選択]→[すべて削除]を実行することでも手動で消去できます。

iPhoneで写真を一括削除してストレージの空き容量を増やす方法

音楽データの節約は「iTunes Match」の利用もおすすめ

音楽もまた、ストレージを大きく消費します。聴きたい楽曲を厳選して転送するか、予算に余裕があれば「iTunes Match」を利用すると、ライブラリのサイズを激減できます。

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iTunes Matchは、アップルが提供している音楽専用のクラウドサービスです。iTunes Matchを利用すると、ミュージックのライブラリがiTumes Matchのライブラリに置き換えられます。聴きたい曲はiCloudからストリーミング再生で楽しむことができ、デバイスにはダウンロードした楽曲だけ保存されます(容量を消費します)。

iCloudミュージックライブラリとは──Apple MusicやiTunes Matchで音楽を管理する時の注意点まとめ

楽曲をダウンロードせずストリーミング再生のみで楽しむなら、ライブラリのサイズがゼロになります。持ち運びたい曲がたくさんあるのに容量が足りないという時ほど、恩恵も大きいでしょう。

iTunes Matchを有効にするには、設定の「ミュージック」→「iTunes Match」をオンにします。登録料は年間3980円です。詳しくはAppleの公式ページを参照。

写真を容量無制限で保存できる最強の無料クラウドサービス「Googleフォト」

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写真や動画がiPhoneの容量を圧迫しているなら、Googleが2015年5月末に発表した「Googleフォト」は強い味方です。無料かつ実質的に容量無制限で写真・動画をバックアップする方法を提供するクラウドサービスであり、大きな注目を集めています。

「Googleフォト」がスマホユーザーにとって最強である4つの理由 ── 写真を容量無制限で保存できる無料クラウドサービス

写真や動画のバックアップにおける保存タイプで「高品質」を選べば、1600万画素までの写真と1080Pまでの動画を、容量制限なく無料で保存。サイズを超える場合は縮小されますが、スマホで撮影した写真の解像度や高精細をほぼ維持しながら格納できます。

Google Photos

Googleフォトでは、人工知能を活用した写真の検索機能も特長。写真にタグやラベルを付ける必要はなく、人物や場所、日付などで自動的に分類されます。特定の写真を探したい時も、関連するキーワードで検索して見つけることも可能です。

時系列に並んでいる写真をピンチイン・アウトのジェスチャーで年・月・日ごとの表示に簡単に変更できたり、写真を(ロングタップ後に)複数枚ドラッグして一括選択できるなど、直感的な操作性も魅力となっています。

iPhoneの写真をバックアップする2つの方法 【PCまたはGoogleフォト】

無劣化・無制限の強力フォトストレージ「プライム・フォト」も登場

最近は、写真を容量無制限かつ無劣化で保存できるストレージ「プライム・フォト」も注目でしょう。

Amazon、容量無制限でRAWデータも非圧縮の写真ストレージ「プライム・フォト」を国内で提供開始

プライム・フォトはAmazonプライム会員であれば追加料金なしで、クラウドストレージサービス「Amazon Cloud Drive」に、手持ちのスマホなどにある写真を好きなだけ、無劣化でアップロードできるサービスです。

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1600万画素を超える写真は圧縮されるGoogleフォト(高画質タイプ)とは、この点で異なります。ただし、1ファイルあたり2GBまでの制限がある点や、動画ファイルは容量無制限の範囲に含まれない点などに注意が必要です。

ブラウザやiOS/Androidアプリ、PC向けクライアントからAmazonアカウントでログインするだけでアップロードが可能となっており、プライム会員でない場合はAmazon Cloud Driveの無料上限容量である5GBまで利用できます。

「マイフォトストリーム」をオフにする

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「設定」アプリから「写真とカメラ」へと進むと、[マイフォトストリーム」という項目があります。これは、Wi-Fi接続時に写真をアップロードして各iCloud接続デバイスにダウンロードするというもので、iCloudフォトライブラリとは独立した存在となっています。iCloudの容量こそ消費しませんが、iPhone本体の容量を圧迫してしまいます。

つまり、デバイス内にも同じ写真が重複して保存されている格好であるため、特に必要がなければ[マイフォトストリーム]の項目をオフにしましょう。

「iCloud」の使い方まとめ──バックアップと復元、iCloud Drive、キーチェーン、写真共有、メールなど

外付けメモリで容量を物理的に増やす

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Googleフォトなどのクラウドサービスを使わず、物理的にiPhoneの容量を確保するのが、外付けのメモリです。様々な製品が販売されていますが、ここではLightningコネクタとUSBコネクタを搭載するSanDisk製のフラッシュメモリ「iXpand Flash Drive」を紹介します。

iXpand Flash Driveでは、iPhoneなどに直接挿して写真や動画などのデータを吸い出すことができ、容量が不足した時の保管用に役立つだけでなく、同期アプリ「SanDisk iXpand Sync」を通じてiPhoneからPCへ各種ファイルを簡単に転送することも可能です。

容量のラインナップは16GB、32GB、64GB、128GBの4モデルで、実勢価格は約7000円からとなっています。

Amazon.co.jp: SanDisk iXpand フラッシュドライブ

【裏ワザ】iTunesの映画レンタルで空き容量を増やす

海外掲示板のRedditのフォーラムで、写真や音楽などのデータを消したり、移動させたりすることなく、無料でiPhoneの空き容量を増やす方法が話題になりました。

Get some storage back by trying to download a movie (more info inside) : iphone

その方法とは、iTunes Storeで現在の空き容量よりファイルサイズの大きい映画をレンタルしようと試みるというもの。当たり前ですが、容量が足りないためにエラーとなるのですが、その後に容量を確認するとなぜか空き容量が増えているというのです。

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仕組みとしては、ダウンロード用のストレージを空けるために、通常の設定ではおこなえない不要なキャッシュを消去しているのではないかとみられています。

実際に編集部で検証したところ、確かに数GBの空き容量確保に成功しました。あくまで自己責任となりますが、残り1~2GBを切っているようなピンチに陥っているユーザーは、挑戦してみてはいかがでしょうか。

手順

手順は簡単で、まず現在の空き容量を把握した後、iTunes Storeでそれより大きい容量の映画を探して、レンタルしようとするだけです。

現在の空き容量を確認

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iPhoneの「設定」アプリから、[一般]→[ストレージとiCloudの使用状況]と進みます。

ストレージの[使用可能]の項目で、空き容量を確認できます。

iTunes Storeで映画を探す

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iTunes Storeのアプリを起動したら、映画を探します。

どのタイトルでも構いませんが、詳細情報でHDレンタルのファイルサイズが自分のiPhoneの空き容量より大きいものを選択します。

[¥500 レンタル]ボタンをタップします。

映画をレンタルするとエラーが表示される

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続いて、[HD映画をレンタル]をタップします。

しばらく読み込み状態になりますが、すぐに「ダウンロードできません」というエラーが表示されます。

ここで[設定]をタップします。

再び設定から空き容量を確認する

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「設定」アプリに戻るので、再び[ストレージとiCloudの使用状況]を確認すると、空き容量が増えているはずです。

同じ手順を数回繰り返したところ、筆者の場合、1.1GBから3.0GBまで空き容量を増やすことに成功しました。

その後、写真や音楽などの大事なデータが削除されていないか調べましたが、特に消えているという所見はなく、やはりキャッシュなどの不要なデータが優先的に削除されているのではないかと推測されます。