iPhoneの容量不足時に空きストレージを増やす方法 全まとめ

何を削除すればいい?

iPhoneのストレージ容量が足りなくて、iOSのアップデートやアプリのインストールができない、写真や動画が撮れないといった経験をした人は少なくないでしょう。普段何の気なしに使っていると、iPhoneの容量はすぐにいっぱいになってしまいます。

そこで本記事では、iPhoneの容量不足を解消したいときに、アプリや写真、キャッシュ、システムデータ(旧その他)などの余分なデータを減らして、空き容量を増やす方法をまとめて解説します。

容量を簡単に増やすなら「iCloud+」が入った「Apple One」がおすすめ

Apple One

iCloud+」は、Appleのクラウドサブスクリプションサービスで、写真やファイル、データのバックアップを保管するためのストレージを増やせます。iPhoneにデフォルトで付いてくるiCloudの無料の5GBではすぐ容量が足りなくなってしまうので、iCloud+にアップグレードすることで50GB〜12TBに容量を拡張できます。

そして「Apple One」は、このiCloud+のほかに、1億曲以上が聴き放題になる「Apple Music」、対象のAppleゲームアプリ200以上が遊び放題になる「Apple Arcade」、Appleオリジナル作品などが見放題になる「Apple TV+」の3サービスがセットで使えるお得なサービスです。

Apple Oneと各サービスの料金比較(すべて月額/税込)
  個人 ファミリー

Apple One

1200円

(iCloud+は50GB)

1980円

(iCloud+は200GB)

Apple Music

(単体)

1080円 1680円

iCloud+

(単体)

  • 50GB:130円
  • 200GB:400円
  • 2TB:1300円
  • 6TB:3900円
  • 12TB:7900円

Apple TV+

(単体)

900円

Apple Arcade

(単体)

900円
4サービスを個別で契約した場合の合計

3010円

(iCloud+は50GBで計算)

3880円

(iCloud+は200GBで計算)

Apple Oneの料金プランは2つあります。個人プランは月額1200円(税込)で、ファミリープランが月額1980円(税込)です。ファミリープランは最大6人まで一緒に使えます。

それぞれ4サービスを個別に契約するよりも料金が安くなるのが最大の特長です。特にiCloud+とApple Musicの2サービスを使う人なら、この2つだけ個別に登録するだけでも1210円かかってしまうので、ほぼ同じ料金でApple TV+やApple Arcadeもセットで付いてくるApple Oneは、お得感が高いと言えます。

Apple One自体に無料体験はありませんが、4サービスのうちまだサブスクリプションに登録していないサービスのみ、初回に限り1カ月間無料で使えます。

公式サイトで見る

iPhoneストレージの使用状況から削除の方針を決める

iPhoneの容量を圧迫しているものは何でしょうか。それを確認するには、「設定」アプリで[一般]→[iPhoneストレージ]へと進みます。ストレージの使用状況がグラフで表示されます。

一般→iPhoneストレージでストレージの使用状況が表示される

[一般]→[iPhoneストレージ]でストレージの使用状況が表示される

グラフの内訳は「App」「写真」「メディア」「iOS」「システムデータ」などがあり、iPhoneのストレージ使用状況により異なります。グラフを見て、ストレージを大きく占有しているものから整理していけば、より効率的です。

そこで以下、カテゴリ別にiPhoneのストレージを整理する方法を見ていきます。

App(アプリ)を一斉に掃除して容量確保

「App」がiPhoneストレージ容量を占有している場合は、使っていないアプリやサイズの大きなアプリを削除します。特にゲームなどのサイズが大きなアプリを削除すれば、空き容量を一気に確保できます。

また、アプリのサイズよりも「書類とデータ」が大きいものは、アプリごとに軽量化できないか試してみましょう。キャッシュや古いデータが残ったままになっていれば、これを削除してストレージの圧迫を解消します。

使っていないアプリを一網打尽にする

最初に試したいのは「非使用のAppを取り除く」です。これは、iPhoneでしばらく起動していないアプリを端末から自動で削除する機能です。「○GBを節約」という表示があり、節約効果は一目瞭然です(表示されない場合もあります)。ゲームなどが多くインストールされていると、一気に数GBの容量を確保できます。

おすすめにある「非使用のAppを取り除く」で「有効にする」をタップ

おすすめにある「非使用のAppを取り除く」で[有効にする]をタップ。表示されないときは、[すべてを表示]をタップする

この方法のよいところは、アンインストールと違って書類データ(ユーザーデータ)を削除しない点です。

アプリ本体はiPhone端末から削除されますが、ホーム画面のアイコンはそのまま残ります。アイコンをタップすればすぐに再ダウンロードされ、前回中断したところから再開できます(アプリが配信されている場合に限ります)。

サイズや日付を確認しながら削除する

サイズや使った日付で不要アプリを見つける

サイズや使った日付で不要アプリを見つける

もう使わないアプリは、ユーザーデータと一緒に削除します。

「iPhoneストレージ」の画面をスクロールすると、インストールされているアプリがサイズ順に並んでいます。前回使用した日付も表示されるので、使っていないアプリの中でも節約効果の大きなものをすばやく見つけることができます。

Appのサイズや書類とデータのサイズを確認し「Appを削除」で削除する

Appのサイズや書類とデータのサイズを確認し、Appを削除で削除する

削除するアプリが見つかったらタップして詳細画面を開きます。[Appを削除]をタップすれば、その場でアンインストールできます。「Appのサイズ」と「書類とデータ」が両方とも大きい場合は、端末から完全に削除したほうがより効果的です。

[Appを取り除く]を選んで、App本体だけを削除することも可能です。「非使用のAppを取り除く」で自動削除されないアプリは、この画面で個別に削除します。

サイズの大きいキャッシュ(書類とデータ等)を削除する

アプリによっては、本体のサイズよりもキャッシュやユーザーデータ(iPhoneではおもに「書類とデータ」として表記される)のほうが大きいものがあります。この場合、アプリ本体を削除しても容量の節約効果を得られないため、書類とデータの削除が必要です。

書類とデータを削除するには、アプリ内で削除を実行するか、またはアプリをインストールし直します。一つひとつ対処するのは手間ですが、サイズが大きいものから削除していけばより効果的です。ここでは代表的な例をいくつかを紹介します。

Safariなどブラウザのデータを消す

iPhoneの標準ブラウザ「Safari」には、Webサイトデータや履歴データが保存されています。特にWebサイトデータは数百MB以上になることがあるので、ときどき整理するのがおすすめです。

WEBサイトデータ
全Webサイトデータを削除

Webサイトデータの削除は、「iPhoneストレージ」画面の[Safari]→[Webサイトデータ]でおこないます。

一番上の部分にWebサイトデータのサイズが表示されます。[全Webサイトデータを削除]でまとめて削除するのが簡単です。

履歴とデータを削除

履歴も一緒に削除するなら、iPhoneの「設定」アプリから[Safari]→[履歴とWebサイトデータを消去]をタップして進みます。ただし、ブラウザ上でログインしていたサービスからはすべてログアウトされ、再度ID・パスワードを入力してログインしなければならないので注意してください。

iPhoneの履歴を削除する/残さない方法──SafariやGoogle検索、使用履歴などの消し方まとめ

電子書籍や動画などのコンテンツデータを削除する

たとえばポッドキャストをよく聴くなら、ダウンロードしたエピソードがそのまま残っているかもしれません。これらのデータは数十MBから数GBを超えるものもあるため、再生が終わったらこまめに削除するとiPhoneのストレージ容量を圧迫しません。

ダウンロードしたエピソードをまとめて削除するか、個別に消すこともできる
ダウンロードしたエピソードをまとめて削除するか、個別に消すこともできる

ダウンロードしたエピソードをまとめて削除するか、個別に消すこともできる

「設定」アプリから[一般]→[iPhoneストレージ]→[Podcast]と進むとダウンロードしたエピソードをまとめて削除、もしくは個別に削除できます。

「すべてのエピソード」を左にスライドして[削除]をタップすると、全部のエピソードをまとめて消せます。その下にある個別のエピソードも、それぞれ同じ操作で消すことができます。

「Kindle」の場合は、作品を長押しして削除する

「Kindle」の場合は、作品を長押しして削除する

「dマガジン」では、読んだ雑誌を一括削除できる

「dマガジン」では、読んだ雑誌を一括削除できる

また、電子書籍を読むための「Kindle」アプリや、「楽天マガジン」「dマガジン」などの読み放題サービスを提供しているアプリ、「少年ジャンプ+」などの漫画アプリを利用していると、作品がどんどんiPhoneのストレージに保存されていきます。

一つひとつは小さくても、読み進めているうちにかなりのサイズになります。何度も読み返すことがないなら、これらも削除したほうが容量の節約になります。

Netflixのダウンロードデータ。左スワイプで削除できる

Netflixのダウンロードデータ。左スワイプで削除できる

このほか「Netflix」「Hulu」のような動画配信サービス系のアプリで、オフライン再生用にダウンロードした作品なども容量を占有しやすいため、見終わったらこまめに削除しましょう。

LINEのキャッシュや不要データを消す

「LINE」アプリでは、不要なキャッシュや写真・ボイスメッセージ・ファイルのデータをそれぞれ一括で削除できるようになっています。トーク履歴は残したまま、不要なデータを種類ごとに削除できるので、容量の節約には実用的な機能です。

選択したデータを削除する

LINEの「ホーム」タブから設定ボタン→[トーク]→[データの削除]と進んだ画面で操作できます。詳しくは下記の特集を参照してください。

Twitterのキャッシュや不要データを消す

「Twitter」公式アプリでも、蓄積したキャッシュを削除する設定が用意されています。

ストレージを削除
ウェブストレージを削除

キャッシュの削除は、アカウントのアイコンから[設定とサポート]→[設定とプライバシー]→[アクセシビリティ、表示、言語]→[データ利用の設定]へと進んでおこないます。

削除できるのは、「メディアストレージ」と「ウェブサイトストレージ」の2種類です。タップすると、それぞれのキャッシュデータを削除できる画面に移動します。

Googleマップのキャッシュデータを消す

「Googleマップ」などの地図アプリも、キャッシュやオフラインマップなどのデータを溜め込みやすいものの一つです。アプリ内の設定から削除することが可能です。

アプリのデータを消去
OKをタップ

Googleマップアプリの画面右上にあるアカウントのアイコンをタップして、表示されたメニューから[設定]を押し、画面を最下部までスクロールして[概要、利用規約、プライバシー]に進みます。

続いて[アプリのデータを消去]をタップし、確認のメッセージで[OK]を選択すれば、キャッシュデータを一括で削除できます。

iPhone内の「写真」を減らして容量を節約する

写真や動画をたくさん撮影するなら、ストレージの占有率もかなり大きくなっているはずです。不要な写真や動画を整理するのは大前提として、それでもiPhoneの容量が足りない時は、クラウドや外付けストレージを活用するという思い切った方法も検討したいところです。

不要な写真や動画を整理する

写真

「iPhoneストレージ」の画面で[写真]を開くと、写真や動画を整理するためのさまざまな方法が表示されます(ストレージの使用状況によっては表示されないこともあります)。

まずは「“最近削除した項目”アルバム」や「自分のビデオを再検討」を開いてみて、不要なものを整理します。

「最近削除した項目」にあるアイテムを完全に削除する

「“最近削除した項目”アルバム」の[削除]→[このiPhoneから削除]をタップすると、「写真」アプリの「最近削除した項目」にあるアイテムを完全に削除します。

「最近削除した項目」のアイテムは30日経てば自動で消去されますが、手動で削除することで即座に容量を開放できます。

自分のビデオを再検討
自分のビデオを再検討

サイズの大きな動画を整理するのに便利なのが、[自分のビデオを再検討]です。

これを開くと、アルバム内にある動画がサイズ順に表示されます。アイテムを左にスワイプすれば、その場で削除できるようになっています。

クラウドサービスを活用してiPhone容量を開放する

不要なアイテムを整理してもまだストレージが圧迫されているなら、クラウドサービスの利用を検討してみましょう。アップルが提供する「iCloud写真」、または「Googleフォト」「Amazon Photos」といった外部のサービスを使うという選択肢があります。

使い勝手満点の「iCloud写真」を利用する

「設定」アプリの写真から「iCloud写真」をオンにするだけ

「設定」アプリの[写真]から「iCloud写真」をオンにするだけ

「iCloud写真」のオプションをオンにすると、オリジナルの写真がiCloudにアップロードされます。「iPhoneのストレージを最適化」を選択すれば、端末内の写真は最適化されたサイズの写真に置き換わるため、カメラロールのライブラリを劇的に軽くすることができます。

iCloudでは誰でも5GBの無料ストレージが利用できますが、写真や動画を保存する容量としては不十分です。そのため写真や動画の保存先としてiCloudを使うのであれば、iCloud+にアップグレードする必要があります。

iCloud+にアップグレードすることで、iCloudのストレージを50GB(月130円)・200GB(月400円)・2TB(月1300円)に拡張できます。また前述のように、iCloud+に加えてApple MusicなどがセットになったApple Oneもお得なパッケージプランです。iCloud+を検討しているなら、あわせてチェックしてみましょう。

無劣化・無制限の強力フォトストレージ「Amazon Photos」

Amazon Photos

iCloud写真はiCloudの容量を使うため有料のアップグレードが必須ですが、なるべく追加投資なしで済ませたいという人におすすめしたいのが「Amazon Photos(アマゾンフォト)」です。Amazonプライム会員であれば追加料金なしで、クラウドに手持ちのスマホなどにある写真を好きなだけ無劣化でアップロードできます。

「Googleフォト」の無料ストレージが2021年5月末で終了したため、それを機にAmazonフォトへ乗り換えたユーザーも多いようです。ただし、動画は5GBまでのアップロード制限がある点などに注意が必要です。

ブラウザやiOS/Androidアプリ、PC向けクライアントからAmazonアカウントでログインするだけで利用できます。プライム会員でないユーザーには、Amazon Driveの無料上限容量である5GBが付与されます。

プライム会員なら容量無制限で写真を保存できる

アプリ「Amazon Photos」をダウンロード

15GBまで無料、有料プランもリーズナブルな「Googleフォト」

Googleフォト

写真のバックアップでは「Googleフォト」も選択肢の1つです。容量無制限で写真や動画をバックアップするサービスは終了していますが、15GBのストレージを誰でも無料で使えます。有料の「Google One」にアップグレードして、容量を増やすこともできます。100GBからのプランを用意し、料金は税込で月額250円(年額2500円)と比較的リーズナブルです。

Googleフォトは、人工知能を活用した写真の検索機能も特長。写真にタグやラベルを付ける必要はなく、人物や場所、日付などで自動的に分類されます。特定の写真を探したい時も、関連するキーワードで検索して見つけることが可能です。

Googleフォトへのバックアップ完了後は、端末のアルバムの写真や動画をすべて削除して容量を開放するという操作が必要です。バックアップした写真には、アプリまたはブラウザを通してアクセスすることになります。

アプリ「Googleフォト」をダウンロード

外付けストレージで容量を物理的に増設する

600-IPL32GX3

サンワサプライ製の外付けストレージ「600-IPL32GX3」

Googleフォトなどのクラウドサービスを使わず、物理的にiPhoneのストレージ容量を確保するのが「外付けストレージ」です。

外付けストレージは様々な製品が販売されていますが、たとえばLightningコネクタとUSBコネクタを搭載するタイプでは、iPhoneなどに直接挿して写真や動画などのデータを吸い出すことができます。iPhoneの容量が不足した時のバックアップ用に役立つだけでなく、iPhoneからPCへ各種ファイルを簡単に転送することも可能です。

600-IPL32GX3
Maktar Qubii Pro

Maktar Qubii Pro

また「Maktar Qubiiシリーズ」のように、充電と同時に写真をmicroSDカードにバックアップできる製品もあります。毎日充電するたびに、新しく撮影した写真だけを自動でバックアップしてくれるので、写真を整理する手間がかかりません。USB 3.1に対応し、本体をパソコンに挿し込んでデータを移行することも簡単です。

Maktar Qubii Pro

iPhone内の「メディア」容量を削減する

iPhoneの「メディア」に含まれているのは、おもに音楽です。音楽もまた、ストレージ容量を大きく消費します。聴きたい音楽を厳選して転送できればよいのですが、たくさんあって選びきれない時は「iTunes Match」や「Apple Music」といったクラウドサービスを利用して、楽曲をオンラインで管理するのが効果的です。

不要な楽曲を削除する

不要な楽曲を削除する

「iPhoneストレージ」画面の[ミュージック]を開くと、端末に保存されているすべての楽曲が表示されます。タップすると、アーティスト→アルバム→楽曲とたどっていくことができ、どのアイテムも左にスワイプして削除できます。PCが必要ないので、不要な楽曲をサクサク整理できます。

iOSのアップデートなどでまとまったサイズの容量を確保したい時は、「すべての曲」を左にスワイプして、ミュージックライブラリの楽曲すべてを削除してもよいでしょう。Apple Musicからダウンロードした楽曲や、iTunesで同期した楽曲なら、ダウンロード(または同期)し直せば簡単に元に戻すことができます。

「iTunes Match」を利用する

iTunes Match

iTunes Match」は、アップルが提供している音楽専用のクラウドサービスです。iTunes Matchを利用すると、ミュージックのライブラリがiTunes Matchのライブラリに置き換えられます。聴きたい曲はiCloudからストリーミング再生で楽しむことができ、デバイスにはダウンロードした楽曲だけ保存されます(容量を消費します)。

楽曲をダウンロードせずストリーミング再生のみで楽しむなら、ライブラリのサイズがゼロになります。持ち運びたい曲がたくさんあるのに容量が足りない時ほど、恩恵が大きいでしょう。

iTunes Matchの料金は年額で3980円で、「Apple Music」に比べると低コストです。しかし、Apple Musicに登録していれば、iTunes Matchの全サービスがそのまま提供されます。音楽の聴き放題を楽しみたいなら、Apple Musicも検討したいところです。

いつの間にか増えた「メッセージ」と「メール」を整理する

iPhoneの「メッセージ」や「メール」には、ほかのユーザーと交わしたやりとりや添付ファイルが記録されています。iPhoneストレージのグラフで「メッセージ」や「メール」の容量サイズが肥大化している場合は、不要なものや古いものを消去することでストレージ容量を開放できます。

メッセージアプリの添付データを消す

メッセージの書類とデータ

「iPhoneストレージ」の画面で[メッセージ]を開いて、書類とデータの容量サイズを確認しましょう。

容量サイズが大きい場合は、送られてきた写真や動画から必要なものだけカメラロールに保存して、残りは削除します。

添付ファイルを整理

添付ファイルを整理するなら、「大きい添付ファイルを再検討」が便利です。タップすると添付ファイルがサイズ順に表示されるので、一つひとつ確認しながら削除できます。

個別に削除するのが面倒なら、「古いチャットを自動削除」のオプションが用意されています。1年を過ぎたメッセージや添付ファイルを自動で削除してくれます。

メールのゴミ箱を削除する

メールフォルダからゴミ箱に移動して、ゴミ箱から削除

不要なメールを削除したときは、ゴミ箱を空にするという操作を忘れがちです。削除したメールはゴミ箱に移動したあと、1週間保存されます(初期状態)。

iPhoneの容量をすぐに確保したいなら、「メール」アプリのゴミ箱を開いて、[編集]→[すべてを選択]→[削除]をおこないます。

iPhoneの容量を多く占める「システムデータ」を削除する

「iPhoneストレージ」のグラフにある「システムデータ」には、iOSアプリが作業用に使用した一時ファイルなどが保存されています。一時ファイルの多くは自動で削除されますが、iPhoneを使い続けているうち消去されずに残ってしまうものもあります。

システムデータが何GBにも膨れ上がるケースも

システムデータが何GBにも膨れ上がるケースも

「システムデータ」の容量があまりにも大きくなってしまった場合は、以下の手順で削除できます。

「システムデータ」を削除する手順
  1. iPhoneの暗号化バックアップを作成する
  2. iPhoneをリセット(初期化)する
  3. iPhoneのデータを復元する

詳細は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

なお、バックアップと復元は、十分に時間があるときにおこなってください。元のサイズにもよりますが、アプリの再インストールなどが必要なため、1時間以上かかる場合もあります。またFace ID(Touch ID)やApple Payなどの再登録も必要です。

端末の再起動で容量が確保できる場合も

ここで紹介している手順では、バックアップにPCが必要です。利用できるPCがない時は、端末を再起動するだけでも「システムデータ」が整理され、容量を確保できることがあります。場合によっては1GB近くの容量を確保できるので、試す価値はあります。

検証バージョン
iPhone X
iOS
16.3
iPhone 14 Pro
iOS
16.3
EDITED BY
MIKAN