カーナビアプリおすすめ5本を比較──実際に使って特徴・違いをレビュー

手軽に使える無料アプリから高機能な有料アプリまで

スマホのカーナビアプリは、地図や情報のアップデートのコストを意識する必要がなく、友人の車やレンタカーでも使えるのでドライブに便利です。お気に入りのアプリを見つけておくと急な運転のときにも重宝するでしょう。

本記事では、手軽に使える無料アプリや高機能な有料アプリなど、おすすめのカーナビアプリを5つ紹介。実際にアプリを使ってみたうえで、各アプリの便利なポイントや特徴的な機能も解説しています。

【一覧表で比較】おすすめカーナビアプリの機能や特徴

最初に各アプリの基本情報を整理しました。ドライブサポーター、カーナビタイム、auカーナビは有料アプリですが、無料利用期間も用意されています。表も参考にして、アプリごとの機能や特徴をチェックしてください。

おすすめカーナビアプリを比較
  Yahoo!カーナビ Googleマップ ドライブサポーター カーナビタイム auカーナビ
利用料金 無料 無料 月額330円〜
(※1カ月の無料期間あり)
月額550円〜
(※1カ月の無料期間あり)
月額550円
(※1カ月の無料期間あり)
表示ルート数(例:東京駅→名古屋駅の場合) 6ルート 2ルート 4ルート 5ルート 4ルート
経由地の追加
出発日時の設定
渋滞・交通情報
走行レーン指示 ×
天候情報 ×
高速料金表示 ×
施設アイコンの表示設定(駐車場・コンビニ等) ×
速度表示 × ×
オービス検問検知 月額250円 ×
横付け検索 × ×
ガソリン価格検索 × ×
その他主な機能
  • 駐車位置の保存
  • 運転記録
  • 移動情報共有
  • ドライブレコーダー
  • ナビタイムマイレージ
  • ライブカメラ
  • 渋滞ルートカレンダー
  • 料金割り勘機能
  • ガソリン価格マップ
  • ドライブレコーダー
  • ナビタイムマイレージ
  • ライブカメラ
  • 渋滞予測カレンダー
  • ガソリン価格マップ
  • 車両管理(燃費記録)
  • ナビマイレージ
  • ライブカメラ
スクロール

なお、カーナビアプリを利用する場合、スマホを手に持って運転すると危険なので必ず車載ホルダーを利用しましょう。

車のダッシュボードなどに車載ホルダーを設置することで、スマホを固定しながらカーナビアプリを見て運転できるようになります。

Yahoo!カーナビ:無料なのに機能が豊富で使い勝手も◎、最初の1本に便利

【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ
アプリ「Yahoo!カーナビ」をダウンロード
【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ
【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ

Yahoo!カーナビは機能が豊富な上に無料で使えるため、初めてカーナビアプリを使う人にオススメです。

【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ(検索)
【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ(検索)

検索ボックスに目的地を入力すると、周辺の駐車場までワンストップで検索することができ、車での移動を考慮した使い勝手になっています。

【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ(ナビ表示)

ナビの表示も親切で、複数車線がある道路では走行ルートが表示されるなど、初めての道でも運転しやすくなっています。

【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ(交通情報)
【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ(交通情報)

交通取締情報や渋滞情報なども入手できるので、スムーズに通れる道を選択することもできます。

【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ(駐車場検索)
【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ(駐車場検索)

車を停めたあとは、アプリ上で駐車位置を写真で撮影して保存することも可能です。

【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ(駐車場検索)
【おすすめカーナビアプリ】Yahoo!カーナビ(駐車場検索)

さらに「Yahoo!MAP」をインストールして連携することで、用事を済ませて戻るときに、駐車場までのルートを案内してくれます。大きな町や初めて来た町で、うっかり車を停めた駐車場を忘れても探し回る心配がありません。

Yahoo!カーナビの詳しい使い方は、以下の記事を参考にしてください。

「Yahoo!カーナビ」アプリの使い方 初期設定からルート検索、駐車位置の記録まで

Googleマップ:使い慣れた地図アプリをカーナビ代わりに、道を間違えがちな人におすすめ

【おすすめカーナビアプリ】Googleマップ
アプリ「Googleマップ」をダウンロード
【おすすめカーナビアプリ】Googleマップ
【おすすめカーナビアプリ】Googleマップ

地図アプリとして使用している人も多いGoogleマップも、カーナビの代わりになります。

【おすすめカーナビアプリ】Googleマップ(ルート検索)
【おすすめカーナビアプリ】Googleマップ(ルート検索)

基本的な使い方は、徒歩や電車のルートを検索するときと変わりません。目的地を入力して、経路の交通手段を車にすればOK。普段から使い慣れているGoogleマップで、気軽にカーナビを利用できるのが、うれしいポイントです。

【おすすめカーナビアプリ】Googleマップ(ナビ表示)

次に曲がる場所までの距離や到着予想時刻など、走行中に表示される情報はYahoo!カーナビや他のアプリに比べると最低限ですが、徒歩と同じような感覚で使えるため、新しいアプリをインストールしたくない人や使い方を覚えるのが面倒な人には向いています。

【おすすめカーナビアプリ】Googleマップ(ガソリンスタンド検索)
【おすすめカーナビアプリ】Googleマップ(ガソリンスタンド検索)

ルート案内を開始すると、音声で案内してくれます。案内中にもガソリンスタンドやレストランなどを検索してルートを追加できるので、ロスなく寄ることができます。

【おすすめカーナビアプリ】Googleマップ(復帰ルート)

他のカーナビアプリに比べて優れている点は、道を間違えたときに復帰ルートを案内してくれるまでの速さ。わざとルートを外れて別の道に入ってみると、曲がり終わって数秒走った瞬間に、元の道へ戻るルートや新しいルートが表示されました。

実際に間違えてナビのルートを外れると焦ってしまいますが、Googleマップなら慌てることなく余裕を持って復帰できるでしょう。ナビを見ていても曲がるポイントがわからず、一本手前や奥の道に入ってしまいがちな人や、運転に自信がない人には安心できるポイントです。

Googleマップのナビ機能の詳しい使い方は、以下の記事も参考にしてください。

Googleマップ「ナビ」機能の使い方──クルマ利用時の便利設定まとめ

ドライブサポーター:初心者に優しく、グループでの旅行・ドライブにも便利

【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター
アプリ「ドライブサポーター」をダウンロード
【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター
【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター

ドライブサポーターは、NAVITIMEが提供するアプリです。ドライブ時の単なるルート検索だけでなく、周辺の行楽地や、現地で使えるクーポンなど、お出かけに役立つ情報が豊富に用意されています。

有料プランとなるプレミアムコースは月額330円(クレジットカード払いの場合)ですが、初回に限り1カ月の無料期間を利用できます。

決済方法により料金が異なります。たとえばApple ID決済またはGoogle Play決済の場合は月額400円、キャリア決済の場合は月額440円となります。

継続して利用したい人は、365日チケット(年額払い)を購入するといいでしょう。3500円で12カ月利用できるので、月額払いよりも約9カ月分もお得です。

【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(渋滞情報)
【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(渋滞情報)

過去の情報を元に作成された「渋滞ルートカレンダー」からは、首都高や高速道路の混みやすい時間帯をチェックできます。日付ごとに12時間後までの渋滞予測を見ることも可能です。

【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(高速料金)
【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(高速料金)
【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(高速料金)

さらに、グループでの料金割り勘機能がアプリ上に搭載されており、検索ルートから算出された高速料金やガソリン料金を踏まえて、一人当たりの金額をすぐに出すことができます。

【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(ガソリンスタンド検索)
【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(ガソリンスタンド検索)
【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(ガソリンスタンド検索)

ガソリン価格についても、地図上でスタンドごとに金額をチェックできます。さらに、ガソリン価格マップで地域ごとのおおまかな価格帯もわかるので、旅行へ行くときに、地元で先に入れるか現地で入れるかの判断に役立つでしょう。

【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(ルート案内)
【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(ルート案内)

ルート案内は距離や料金優先だけでなく、運転が苦手な人にとってうれしい首都高などの都市高速を回避してくれる「都市高速回避」ルートや、景色の良いルートを優先的に通ってくれる旅行先で使いたい「景観」ルートなどを選択することができます。

【おすすめカーナビアプリ】ドライブサポーター(ナビ表示)

走行中の表示も、今回紹介するアプリの中では最も丁寧で、現在の走行レーンや曲がる場所だけでなく、5つ先の走行ルートまで表示されました。

有料なので機能は豊富ですが、次に取り上げる「カーナビタイム」と比べると、普段あまり運転せず使い慣れていない人でも取っ付きやすい印象です。

アプリで交通ルールを学ぶと最大1年間の無料チケットをもらえる
【ドライブサポーター】運転免許の学習アプリで最大1年無料

NAVITIMEが提供する「運転免許の学習アプリ」で交通ルールに関する問題に正解すると、正解数に応じてドライブサポーターアプリが最大1年間無料となります。

運転免許の学習アプリは、これから免許を取得する人だけでなく、免許取得後のドライバーでも交通ルールや標識・表示などを学習できるアプリ。出題された問題に正解すると、ドライブサポーターアプリの無料チケットをもらえます。

  • 200問以上正解:3か月(90日)無料チケット
  • 500問以上正解:6か月(180日)無料チケット
  • 1000問以上正解:1年間(365日)無料チケット

また、運転免許の学習アプリで獲得した無料チケットを有効化すると、都市高速や細い道の回避ルートを表示する機能や危険箇所を事前案内する機能など、初心者ドライバー向け機能がオンの状態でドライブサポーターアプリが開始されます。

「運転免許の学習アプリ」でドライブサポーターの最大1年間無料チケットをプレゼント

アプリ「運転免許の学習アプリ」をダウンロード
アプリ「ドライブサポーター」をダウンロード

カーナビタイム:圧倒的な情報量で機能も充実、よく運転する人向け

【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイプ
アプリ「カーナビタイム」をダウンロード
【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム
【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム

カーナビタイムも「ドライブサポーター」と同じくNAVITIMEが提供するアプリです。ドライブサポーターとは異なりお出かけ情報やお得な情報などはありませんが、地図上の情報量や機能が豊富で、頻繁に運転をする人に役立ちます。

有料プランとなるプレミアムコースは月額550円(クレジットカード払いの場合)ですが、初回に限り1か月の無料期間を利用できます。

決済方法により料金が異なります。たとえばApple ID決済またはGoogle Play決済の場合は月額600円となります。

継続して利用したい人は、180日チケット・365日チケット・2年チケットなど長期間のコースを購入するといいでしょう。

【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム(ナビ表示)

Yahoo!カーナビの画面

【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム(ナビ表示)

カーナビタイムの画面。Yahoo!カーナビと比べても情報量が多い

同じ名古屋駅の周辺に合わせて左のYahoo!カーナビと比較してみると、表示される情報の量が違います。また、Yahoo!カーナビでは表示されない飲食店も数多くあり、情報量の多さは、今回の紹介するアプリの中で一番でした。

【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム(ルート案内)
【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム(ルート案内)
【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム(ルート案内)

ルート案内に関しても、試しに「東京駅」を目的地に設定すると、「丸の内南口」や「八重洲中央口」など、出口の選択肢まで表示されました。

他のアプリでも入力したり地図上をタップしたりすれば指定できますが、初めから選択できると便利で、出口の候補を見落とす心配もありません。また、東京駅周辺の駐車場やコンビニといった周辺施設もそのまま検索できます。

【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム(ナビ表示)

走行中の表示も複数車線で走行ルートがしっかり明示されているなどわかりやすく、渋滞情報や取締情報などもわかるので、安心して運転できるでしょう。

【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム(高速道路の走破率)
【おすすめカーナビアプリ】カーナビタイム(高速道路の走破率)

「Myデータ」では、月別の走行距離や、面白い機能として全国の高速道路走破率の情報まで収集可能。他ユーザーと比較したランキングも見ることができます。

先に紹介したドライブサポーターとは別の意味で、カーライフを楽しみたい人に向いているアプリと言えそうです。月額550円(クレジットカード払いの場合)の有料アプリですが無料期間もあるので試してみてください。

アプリ「カーナビタイム」をダウンロード

auカーナビ:丁寧な案内で情報も豊富、走りながらPontaポイントも貯められる

【おすすめカーナビアプリ】
アプリ「auカーナビ」をダウンロード
【おすすめカーナビアプリ】auカーナビ
【おすすめカーナビアプリ】auカーナビ

auカーナビはアプリ名の通り通信キャリアのauが提供するアプリですが、ナビゲーション機能はNAVITIMEを採用しており、インターフェースは「カーナビタイム」とほぼ変わりません。

ただし、機能がやや劣っている点は押さえておきましょう。同じ「東京駅」と検索しても、先ほど紹介したカーナビタイムにはあった出口の選択肢は表示されません。渋滞予測カレンダーやガソリン価格マップなども非搭載です。

料金は月額550円で、Apple ID決済の場合は加入日から1カ月間、Google Play決済の場合は加入日から31日間の無料期間があります。また、auスマートパスまたはauスマートパスプレミアムの会員なら無料期間が最大2カ月間になります。

【おすすめカーナビアプリ】auカーナビ(ナビ表示)

走行中のルート表示に関してはauカーナビのほうが詳細で、同じ道ではひとつ先のルートまでチェックできました。

【おすすめカーナビアプリ】auカーナビ(Pontaポイント)
【おすすめカーナビアプリ】auカーナビ(Pontaポイント)
【おすすめカーナビアプリ】auカーナビ(Pontaポイント)

また、走行距離に応じて獲得したマイレージをPontaポイントに交換できるのがこのアプリの特徴です。

マイレージの付与率は、走行距離や渋滞の少ない道を通ることなどにより変動しますが、公式サイトによると週10km程度走行する人は2kmで1マイレージ貯まり、1マイレージ=1Pontaポイントで交換できます。さらに、「auナビウォーク」アプリでもPontaポイントを貯められます。

【おすすめカーナビアプリ】auカーナビ(ルート案内)
【おすすめカーナビアプリ】auカーナビ(ルート案内)

なお、カーナビタイムより機能は少ないですが、Yahoo!カーナビやGoogleマップなどに比べると搭載機能は多く、地図上の情報量も豊富です。さらに、いずれもカーナビタイムには搭載されていますが、運転が苦手な人に役立つ「細道回避」や目的地が左側に来るように案内してくれる「横付け検索」など、ルート案内に詳細な条件を設定することも可能です。

有料のしっかりしたカーナビアプリを利用しつつ、Pontaポイントも効率的に貯めたい人は、無料期間中に試してみてはいかがでしょうか。Pontaポイントを貯めていない人には、より機能が充実しているカーナビタイムの方がオススメです。

【忘れずに】カーナビアプリを使うなら車載ホルダーは必携

スマホの「ながら運転」は非常に危険であり、道路交通法でも禁止されています。

カーナビアプリを使って車を運転する場合は、車載ホルダーを利用しましょう。車載ホルダーにスマホを固定することで、車載型のカーナビのような感覚でカーナビアプリを利用できます。

運転中の「ながらスマホ」に対する罰則は?(政府広報オンライン)

エレコム EC-SH01BK
エレコム 車載ホルダー EC-SH01BK
ブランド
エレコム

車載ホルダーには、ダッシュボードに吸盤で貼り付けるタイプや、エアコンの吹き出し口に取り付けるタイプなどがあります。たとえば上記で紹介しているエレコム製の車載ホルダーは、ダッシュボードに吸盤で貼り付けるタイプです。

使い勝手や用途、車種などに合った車載ホルダーを選ぶといいでしょう。Amazonや楽天市場で1000〜3000円ほどで購入できるので、チェックしてみてください。

検証バージョン
  • Yahoo!カーナビ:iOS版4.9.3
  • Googleマップ:iOS版6.36
  • ドライブサポーター:iOS版6.31.1
  • カーナビタイム:iOS版4.7.4
  • auカーナビ:iOS版4.1.23

(※)本記事ではいずれもiOS版アプリにて検証しています。

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