Google HomeがGeminiと統合して大幅リニューアル スピーカーとNest Camの新モデルも登場

有料プラン「Google Home Premium」でGeminiをさらに活用できる
Google HomeがGeminiと統合して大幅リニューアル Google Nest Camの新モデルも登場

Googleは2025年10月1日、Google Homeの大幅なアップデートを発表しました。

Google HomeにGoogleの生成AI「Gemini」が統合され、2026年初頭に「Gemini for Home」として提供されます。今回、Gemini for Homeの提供開始に先駆けて、Google Homeアプリの刷新とGoogle Nest Cam・Google Homeスピーカーの新モデルが発表されました。なお、Gemini for Homeの機能を活用するためには、有料プラン「Google Home Premium」に加入する必要があります。

Google Homeアプリのデザインが一新

スマートホームデバイスを管理できるGoogle Homeアプリのデザインが、全面的に刷新されます。「ホーム」タブと「アクティビティ」タブ、「オートメーション」タブの3つの構成となります。

「ホーム」タブ

「ホーム」タブでは、家全体のデバイスや機能が集約されます。片手でスムーズに操作できるように新しいジェスチャー機能も導入。タブを切り替えずに、スワイプするだけで「お気に入り」や「すべてのデバイス」、特定のダッシュボードを移動できます。

Google Homeアプリ 刷新

「アクティビティ」タブ

「アクティビティ」タブからは、家で起きた出来事をGoogleデバイスや他社製のデバイスを問わず、ひとつのタイムラインで確認可能です。「ホームブリーフ」では、その日の出来事を素早く把握できます。

Google Homeアプリ 刷新

「オートメーション」タブ

「オートメーション」タブには、画面上部のカルーセルに、次に実行されるオートメーションが表示されるようになりました。より高度なオートメーションを設定したい人向けに、エディタをiOSとAndroidの両方でネイティブアプリとして全面的に刷新しています。Gemini for Homeへの対応後は、1回限りのオートメーションを作成したり、「誰かが家にいるときだけ実行する」といった新しい条件付きの開始条件を設定したりできるようになるといいます。

Google Homeアプリ 刷新

また、カメラ機能もアップグレードします。iOSとAndroidのどちらでも、イベント通知がアニメーション付きの拡大プレビューとして表示されるようになり、ロック画面からも何が起きているかをすぐに確認できます。アプリ内ではジェスチャー操作で履歴を確認可能で、タイムラインとイベントリストをスワイプで切り替えたり、ダブルタップで早送りや巻き戻しをしたりといった操作にも対応します。

Google Homeアプリのアップデーは、本日より順次提供が開始されています。

アプリ「Google Home」をダウンロード

有料プラン「Google Home Premium」が登場

Google Home Premium

Google HomeでGeminiの機能をすべて利用するには、有料プラン「Google Home Premium」に加入する必要があります。

Google Home Premiumには、StandardプランとAdvancedプランの2つが用意されています。Standardプランは月額1000円または年額1万円、Advancedプランは月額2000円または年額2万円で利用可能です。どちらのプランでもGemini for Homeは含まれています。

Advancedプランでは、Standardプランの機能に加えて、より長い動画履歴の保存やカメラ・ドアホンが捉えたイベントの説明、記録されたアクティビティの要約の確認など、より多くの便利な機能が使えるようになります。

なお、新たに登場したGoogle Nest Camを購入した人は、Google Home Premiumが1カ月無料で利用できます。

Google Nest CamとGoogle Homeスピーカーの新モデルが発表

Google Nest Cam

Geminiとの連携を最適化するために設計された「Google Nest Cam Indoor(電源アダプター式/第3世代)」「Google Nest Cam Outdoor(電源アダプター式/第2世代)」「Google Homeスピーカー」の3機種が発表されました。

Google Nest Cam

Google Nest Cam

Google Nest Camは、史上最高解像度となる2K HDR動画に対応。Googleによれば、同クラスのカメラの中でも最高水準の画質だと評価されているとのことです。また視野角も広がり、152度の対角視野で広範囲の撮影を可能にしています。

さらに、新しいセンサーとより多くの光を取り込めるワイドな絞りによって、薄暗い場所でもクリアな映像が映し出せるように。夜明けや夕暮れ時でも、カラーモードでの撮影を長時間継続できるようになっています。完全な暗闇でも撮影できる赤外線ナイトビジョンも引き続き搭載されます。

そのほか、カメラの映像をデジタルズームしたり、クロップしたりして特定の重要な場所に焦点を絞る機能や、イベント動画履歴時間の延長(3時間から6時間)、アクティビティを10秒間の動画プレビューで確認できる機能などが新たに追加されています。

Google Nest Camの本体価格は、Indoorモデルが1万5800円、Outdoorモデルが2万3800円です。2025年10月1日より販売中です。

Google Homeスピーカー

Google Homeスピーカー

新しいGoogle Homeスピーカーは、より自然な会話を実現するために設計されています。Geminiの高度なAIのためにカスタム処理をすることで、より高度でスムーズなやり取りが可能だといいます。ライトリングでは、Geminiが聞いているときや考えているとき、Gemini Liveモードになっているときなどに、ダイナミックな光の表現がなされ、視覚的にも分かりやすくフィードバックを返します。タッチコントロールにも対応し、タップで音量の調整や会話のスタート・ストップの操作が可能です。

Google Homeスピーカーは、2026年春頃に発売予定となっています。

EDITED BY
TOKIWA