TIが次世代プロセッサ「OMAP 5」展示、800MHzで現行の1.5GHz相当

TI(テキサスインスツルメンツ)はCES2012において、同社のモバイル向け次世代プロセッサ『OMAP 5』を展示した。

今回TIが展示したのは、『OMAP 5』が搭載されたAndroid4.0(Ice Cream Sandwich)が動作するリファレンス機。以下に動画を掲載しているが、非常にスムーズにHDムービーを再生しているほか、高速のスワイプなどにも処理落ちなく反応する様子が確認できる。

『OMAP 5』に採用されているCortex-A15コアは、現行の『OMAP 4』で採用しているCortex-A9コアと比較すると約50%の性能向上が見込めるという。『OMAP 5』ではCortex-A15コアのデュアル構成となっている。

TIのOMAP部門を率いるRemi El-Ouazzane副社長によると、『OMAP 5』はわずか800MHz駆動で、現行の『OMAP 4』1.5GHzデュアルコアと同等の性能を出せるという。
そのため、低周波数で動作可能な分だけ、消費電力は低く抑えられ、熱設計などの面でも有利になる。このため、より小さい端末やバッテリーが長時間持続する端末を作りやすくなる。

『OMAP 5』は来週にもサンプル出荷が開始される予定で、2012年の後半にも搭載端末が登場する予定だ。