結局2014通年でAndroidが81.4%に拡大、iOSは14.8%に減少 世界スマホOSシェア

IDC2014年第4四半期の調査結果

調査会社のIDCは、2014年第4四半期(Q4)および2014年通年における世界スマートフォン出荷台数のOS別シェアについて調査結果を発表しました(上表は2014年Q4の調査結果)。

2014年Q4では、iPhone 6/6 Plus発売の勢いもあってiOSがシェア19.7%(前年同期比2.2ポイント増)を獲得し、シェア76.6%(前年同期比1.6ポイント減)であったAndroidを侵食しています。また、Windows Phoneは2.8%、BlackBerry は0.4%となり、iOSのみがシェアを増加させました。

IDC2014通年の調査結果

ところが2014年の年間を通してみると(上表)、出荷台数10億台を超えたAndroidがシェア81.5%と前年比2.8ポイント増で推移したのに対し、iOSは14.8%(前年比0.3ポイント減)とわずかながらシェアを落としています。また、Windows Phoneは2.7%、BlackBerryは0.4%といずれもシェアを減らし、結果的にAndroidのみがシェアを伸ばした格好となっています。

IDCでは、これまでトップの出荷台数を誇ってきたSamsungの伸びは横ばいとなっているものの、代わってHuaweiやXiaomi、ZTE、Lenovoなどアジアの複数ベンダーがAndroidを牽引していると指摘。また、需要のある大画面のスマホ市場に参入したAppleは、Q4で好調だった勢いを今後維持できるかがポイントになるとしています。

なお、AndroidとiOSの両者で合わせて96.3%ものシェアを占める中、第三のOSをめぐっては「小競り合い」のような状況であるといいます。それでも、マイクロソフトのLumia投入や、インドでのTizenスマホの登場など、Androidを少しでも切り崩そうとする存在として、新興国市場の低価格スマホの動きが示唆されています。