家のWi-Fiが遅い? 効果テキメンの「Wi-Fi(無線LAN)中継器」に注目──おすすめ製品から設置場所探し、接続方法まで

2017-08-26 10:25

自宅のWi-Fiが遅い? 効果バツグンの「Wi-Fi(無線LAN)中継器」の選び方──おすすめ製品、設置場所、接続方法も解説

自宅の中でも部屋によって「Wi-Fiがつながらない」「通信速度が遅い」と感じている人は、Wi-Fi(無線LAN)中継器を使うと一気に解決できるかもしれません。

中継器とは、Wi-Fiルーター(無線LAN親機)の電波を中継して遠くまで飛ばす機器です。今まで通信できなかった浴室やベランダでもインターネットに接続できるようになったり、親機から遠い部屋でも通信速度が上がる可能性があります。価格も手ごろなので、ぜひ注目したい機器の一つです。

本記事では、製品の選び方(おすすめ)から設置場所、セットアップまで、中継器の導入についてトータルに解説します。

失敗しない、Wi-Fiルーター(無線LAN親機)の選び方
プロに聞いた、Wi-Fiルーター売れ筋ランキング

Wi-Fi(無線LAN)中継器とは

Wi-Fi(無線LAN)中継器は、Wi-Fiルーターの電波を中継して遠くまで飛ばしてくれる製品です。複数の部屋のある家庭では、家じゅうで快適にWi-Fiを利用するのは無理があります。親機からの距離が離れる部屋がある上に、壁に仕切られるなどして、どうしても電波が弱くなるからです。親機から離れた部屋ではWi-Fiがつながらなかったり、速度が低下したりすることがあります。

最近は、多くの機器でWi-Fiを利用するようになりました。パソコンやスマホはもちろん、テレビやゲーム機もインターネットに接続するのが普通です。掃除機などの家電もインターネットに接続するモデルが登場しています。自宅のどこでも快適にWi-Fiが利用できるようにするために、中継器は欠かせない存在といえます。ベランダやお風呂場などでも、スマホが快適に使えるようになります。

Wi-Fi 中継器 おすすめ

中継器を使うと、家じゅうにWi-Fiの電波が届くようになる

中継器は、親機の電波が快適に届く範囲に設置します。すると、親機の電波を受け取った中継機が自分で電波を発信するので、より広いエリアでインターネットに接続できるようになるわけです。中継器の価格はさほど高くなく、「もっと早く使えばよかった」という声も少なくありません。

中継器の賢い選び方

中継器は、安価なものは3000円くらいから購入できます。しかし、どれを買ってもよいというわけではありません。自身の環境に合った製品を選びましょう。基本的に、Wi-Fiルーターが新しいモデルで高性能な場合には、中継器も新しい高性能モデルを選ぶべきです。ただし、Wi-Fiルーターを近い将来買い換えた時にも中継器をそのまま快適に使いたいなら、やはり高性能な新しい製品を選んでおくと安心です。

ここでは、中継器の選び方をポイントで紹介します。

親機の規格以上のものを選ぶ

無線LAN親機(Wi-Fiルーター)の電波を一度受け取ってさらに遠くまで飛ばすのが中継器の役目なので、そもそも親機以上の速度が出ることはありません。しかし親機以下の規格の中継器を選ぶと、せっかくの速度が遅くなってしまうことがあります。

Wi-Fiルーターの規格は、やや古い「11n/g/b」と、最新の「11ac/n/g/b」に分かれています。中継器も親機の規格に合わせましょう。親機が「11ac/n/g/b」なのに、中継器が「11n/g/b」では意味がありません。しかし、親機が「11n/g/b」の場合でも近い将来買い換える可能性があるなら、「11ac/n/g/b」対応の中継器を買っておいてもよいでしょう。実際の通信は「11n/g/b」になりますが、最新の「11ac/n/g/b」規格のルーターで利用可能です。

さらに、通信速度にも注目してください。理想としては、親機と同じもしくは親機以上の速度が出ているモデルを選ぶべきです。ただし、最近の親機は1733Mbpsなど超高速な通信が可能な製品が増えているので、中継器がまだ追いついていないのが実情です。

難しいことを考えずに中継器を選びたい人は、最上位モデルか、その一つ下位モデルを目安に選ぶとよいでしょう。11ac接続で最高867Mbps以上のモデルがおすすめですが、433Mbpsでも妥協できます。

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

バッファローの最上位モデル「WEX-1166DHP」は最高866Mbpsで通信できる

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

WEX-1166DHPは、電源ケーブルでコンセントに接続するタイプとなっている

「デュアルバンド同時接続」対応モデルを選ぶ

「デュアルバンド対応」の中継器なら、5GHz(11ac/n/a)帯と2.4GHz(11n/g/b)帯の両方が利用できます。さらに「デュアルバンド同時接続」の中継器は、親機からの電波と子機に送る電波で別のバンドを使うので、通信速度が落ちません。

詳しい説明は省きますが、「デュアルバンド同時接続」対応の製品を選ぶべきです。

電源との接続方式に注意

中継器は、電源との接続で大きく分けて2つのタイプがあります。コンセントに直接挿し込むタイプは、ケーブルがないのでとてもスッキリしています。しかし、置きたい場所にコンセントがないと、うまく設置できません。延長コードなどを使うことになるでしょう。また、ケーブルで電源につなぐタイプなら、設置場所はある程度自由になります。たとえば棚の上などに置いて、電波を遠くまで飛ばしたいような時にも利用できます。

どちらを選ぶかは、利用する人の家の間取りと好み次第です。ただし、高性能モデルは一般にケーブルでつなぐタイプが多くなります。可動式のアンテナなどがあるために本体サイズも大きくなり、コンセントに直接挿し込むのは難しくなるためです。

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

バッファローのコンパクトなモデル「WEX-733DHP」。最高通信速度は433Mbpsとなっている

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

WEX-733DHPは、コンセントに直接挿し込めるタイプ

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

このモデルはコンパクトなので、他のコンセントを潰さないのが利点だ

中継器のセットアップ

中継器は一度セットアップしてしまえば、以降は特に意識せずに使えます。ただし、最初の設定がちょっとわかりにくいので、あらかじめ考え方を理解しておいてください。

まず、現在使っている親機に中継器を接続する必要があります。続いて、スマホなどを中継器に接続します。親機との接続は、必ず親機の近くでおこないます。確実に電波が届いていないと意味がないからです。

Wi-Fi 中継器 おすすめ

中継器と親機の接続は、大きく分けて2つの方法があります。WPS/AOSSなどに双方が対応していれば、ボタンを押して少し待つだけでつながります。

しかし、接続がうまくいかなかったり、双方がWPS/AOSS対応していなかったりする時には、手動で接続することになります。この場合、中継器をいったんパソコンやスマホなどにつなぐ必要があります。これがちょっとややこしいのですが、中継器を親機と見立てて直接スマホなどを接続します。もちろん手順は製品説明書に出ていますが、少し戸惑う部分です。

以下では、スマホを利用してバッファローの「WEX-1166DHP」に接続する方法を簡単に紹介します。

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

(1)電源を入れた中継器を親機に見立てて、まずスマホから接続する

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

(2)指定されたアドレスをブラウザで入力。管理画面につなぐためのパスワードを入力する

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

(3)いつも使っている無線LAN親機(Wi-Fiルーター)が表示されるので、選択して接続。これで、Wi-Fiルーターと中継器がつながるようになる

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

(4)パソコンやスマホなどのWi-Fiリストに中継器(画面上)が表示されるので接続する

中継器の最適な設置場所を調べるには

中継器は一度親機と接続してしまえば、あとは自動的につながるようになります。コンセントから抜いて別の場所に動かしても、問題なく利用できます。接続までに数分時間がかかるだけです。

問題は、ベストな設置場所を見つけられるかです。まず、親機と中継器の距離が離れすぎていると、そもそも中継器が高速に通信できません。さらに、離れた部屋で使うスマホやテレビなどと中継器の距離が離れていると、やはり思い通りにつながりません。様々な場所に置いて、最適な位置を探りたいところです。

そこでメーカー各社は、中継器を最適な位置に設定するアプリを用意しています。今回試したバッファローでも専用アプリが用意されており、中継器をいろいろと動かしながら、ベストな位置を調べることができました。同じ部屋の中でも、柱や壁の状況などでかなり速度が変わってきますから、こういったツールを活用して最適な設置場所を見つけましょう。

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

中継器の設置場所アプリを利用しているところ。中継器を親機に近づけるように指示されている

Wi-Fi 遅い 無線LAN 中継器 おすすめ

ベストな位置に配置できた。スマホも5GHz帯で接続できている

おすすめのWi-Fi中継器ガイド

おすすめのWi-Fi中継器6製品を具体的に紹介します。

BUFFALO「WEX-1166DHP」

Wi-Fi 中継器 おすすめ

バッファローのWEX-1166DHPは、電源ケーブルで接続するタイプの中継器。最高866Mbpsで通信できます。可動式のアンテナを備えており、複雑な形の間取りにも向いています。

BUFFALO「WEX-733DHP」

Wi-Fi 中継器 おすすめ

バッファローのWEX-733DHPは、コンセントに挿し込めるタイプの中継器。最高通信速度は433Mbps。コンパクトサイズで、他のコンセントまで覆ってしまわないのが嬉しいところです。

NEC「W1200EX」

Wi-Fi 中継器 おすすめ

NECのW1200EXはスタンダードなデザインの中継器で、最高867Mbpsで接続できます。人感センサーを搭載し、ランプを付けるモデルもあります。

ELECOM「WTC-1167HWH」

Wi-Fi 中継器 おすすめ

エレコムのWTC-1167HWHは、コンセントに直接挿し込むタイプの中継器です。最大867Mbpsで通信でき、WPSボタンを搭載しています。

TP-Link「RE650」

Wi-Fi 中継器 おすすめ

TP-LinkのRE650は高性能な中継器で、4本のアンテナは可動式になっています。最高1733Mbpsで通信が可能。コンセントに直接挿し込みます。

TP-Link「RE350」

Wi-Fi 中継器 おすすめ

TP-LinkのRE350は、コンパクトで美しいデザインの中継器で、コンセントに挿し込んで使います。最高867Mbpsで通信できます。

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部