失敗しない、Wi-Fiルーター(無線LAN親機)の選び方 最新おすすめ機種も紹介

2018-09-10 15:50
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失敗しない、Wi-Fiルーター(無線LAN親機)の選び方 最新おすすめ機種も紹介

自宅などで無線LAN親機(Wi-Fiルーター)を使えば、パソコンやスマホをはじめとした様々な機器をワイヤレスでインターネット接続できるだけでなく、通信容量を節約することもできます。

すでにWi-Fi(ワイファイ)ルーターを利用している人も、古くなってきた機種を適切に買い換えれば、動画配信が高画質で見られたり、アプリのアップデートやファイルのダウンロードが短時間で終わるなど、快適なスピードで使えるようになります。

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Wi-Fiルーター買い換えの目安は3~4年で、価格は3000円~2万円程度で購入できますが、驚くほど多くの種類があります。外観はどれも似たりよったりなうえ、ほとんどが型番ばかりの名前なのでわかりづらく、各種規格への対応などチェックするべきポイントも少なくないため、自分に最適なものを選ぶのが大変です。

そこで本記事では、家庭向け(マンション/戸建て等)のWi-Fiルーターの選び方について、2018年最新のおすすめ製品を具体的に挙げながら、知識ゼロの人から少し詳しく知りたい人にまで、わかりやすく情報をまとめました。買い換えるべきか判断するためにも、また引っ越しなどで新たに無線LANルーターを使いたい場合も必読です。

価格表示はすべて2018年9月現在のAmazon.co.jpにおけるプライス(税込)です

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【初級向け】難しく考えず無難にWi-Fiルーターを選ぶ

部屋の間取りを目安の一つに

難しいことを一切考えずにWi-Fiルーターを選びたい人は、部屋の間取りを目安に考えるとよいでしょう。

メーカーのカタログページを見ると、「3LDK向き」など対応する部屋の広さが表記されています。間取りはあくまでも参考の広さなので、目安と考えてください。Wi-Fiルーターは、性能が高いほど遠くまで電波が飛び、速度も落ちにくくなります。性能は基本的に大は小を兼ねます。つまり、4LDK向きのルーターを2LDKに使うぶんには何の問題もありません。

しかし、広い部屋に対応するルーターほど価格も高くなるので、バランス良く選択するのが肝心です。

Wi-Fiルーター 選び方 おすすめ

バッファローの無線LANルーター親機のカタログページ。製品ごとに最適な部屋数が記載されている

ルーターを置く位置を検討しよう

メーカーが部屋の広さの目安としているモデルケースは、Wi-Fiルーターを家の中心部分に置いた場合だと考えるのが無難です。

たとえば3LDK対応モデルでも、家の隅に設置すると逆側の端まで電波が届かないケースも出てきます。こんな時には、4LDK用など広い範囲に届くモデルを選ぶのがオススメです。一戸建てでも、建物全体のなるべく真ん中に置くように考えてください。3階建てなら2階の中央に設置してこそ、隅々まで電波が届きます。

ただ実際には、家の中央に置けるケースはほとんどありません。また、ガレージやベランダでも使いたいなど、自分の利用方法を考えて、推奨している間取りよりも少し大きめの家に対応するモデルを選びましょう。

また、無線の電波は親機から離れるほど弱くなります。3LDKのマンションに3LDK向けのモデルを買って部屋の隅まで届いたとしても、部屋の(逆側の)端では速度に満足できないことはよくあります。親機から離れた部屋に高速通信をしたい機器を置くケースでも、電波の強い上位モデルを選んでおくと安心です。

Wi-Fiルーター 選び方 おすすめ

部屋の端に置くと反対側の端には電波が届かなかったり、速度が遅くなったりすることがある

最近はテレビにGoogleのChromecastやAmazonのFire TV(Stick)を接続するなどして、動画配信サービスを楽しんでいる人も少なくありません。動画転送は通信が遅いと、画質が落ちてストレスになるので気をつけてください。

難しいことを考えずに最適な無線LANルーターを選びたい人は、部屋の間取り+1を目安にするとよいでしょう。自宅がワンルームや1LDKなら2LDK用モデルを、3LDKなら4LDK用モデルを選んでおくと失敗は少ないはずです。

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【中級向け】無線LANの規格からWi-Fiルーターを選ぶ

続いて、無線LANの規格をある程度理解してWi-Fiルーターを入手したいなら、「ac対応」と「ビームフォーミング対応」がキーワードになります。

「ac」対応モデルを選べば間違いなし

無線LANには、周波数や帯域の違いでいくつもの規格があります。まず最初にチェックしておきたいのが、最もベースになる無線LANの通信規格です。

正式には「IEEE802.11b」などと表記されますが、11と最後のアルファベットだけを取り出して書くこともあります。「11b対応」といった具合です。アルファベットの部分が規格の違いを示しており、「11b」「11g」「11a」「11n」「11ac」「11ad」と多くのバリエーションがあります。こんなに種類が多いのは、年々進化して新しい規格が追加されているからです。

それぞれの細かい解説は省きますが、実はすべてを知っていてもあまり意味がありません。現在入手できる無線LANルーターは、ほぼ2種類に分けられます。「11ac」モデルは中上位機で、11ac/n/a(5GHz帯)および11n/g/b(2.4GHz帯)に対応しています。

「5GHz」と「2.4GHz」も通信規格の一種です。5GHz帯は障害物に弱いものの干渉に強く、2.4GHz帯は障害物には強いのですが電波干渉が苦手です。11acモデルは最新のルーターで、かつ古い規格にも対応していますから、ほとんどの機器が問題なくつながります。つまり、この機種を買っておけば、まず問題ありません。

Wi-Fiルーター 選び方 おすすめ

バッファローの「WXR-2533DHP2」は11acに対応する

一方の「11n」モデルは、2.4GHz帯にのみ対応しています。こちらは価格が安いのが最大の特徴ですが、新しい規格のac対応機器でも高速な接続ができません。これから買うなら、「とにかく予算を抑えたい」といった特別な理由がない限りおすすめしません。

なおiPhoneは、iPhone 6以降のモデルから11acに対応しています。iPhone 5s以前のモデルを使っている人は、11ac対応の新しい無線LANルーターを買っても意味がありません。しかし、今後もiPhoneで買い換える予定があるなら、先行投資をしておいてもよいでしょう。

「ビームフォーミング」対応機を選ぶ

「ビームフォーミング」とは、親機が子機の位置を判断して最適な電波を届けることで、速度を向上したり安定させたりする規格です。つまり、家のどこかでスマホを使っていても、その位置を親機が探し出して電波を集中して飛ばします。これにより、やや離れた部屋にまで電波が届き、より高速に通信できる可能性が高くなります。

利用にあたっては、子機の側も対応が必要になります。そもそもは11acに付随する規格なので、iPhone 6以降でなければ利用できません。また、Androidスマートフォンでは対応機種がさほど多くなく、Galaxy S7 edgeやNexus 9などが対応しています。今後は対応するスマホが徐々に増えてくるでしょう。

Wi-Fiルーター 選び方 おすすめ

「WXR-1900DHP3」はバッファローの上位モデルで、ビームフォーミングとビームフォーミングEXに対応する

iPhoneユーザーがこれから無線LANルーターを買うなら、ぜひ対応モデルを選びたいところです。11ac対応のルーターでも、ビームフォーミングに対応していない機種もあるので要確認です。

ちなみにバッファローの「ビームフォーミングEX」は、11acに対応していないiPhone 5sでも利用可能な規格です。ビームフォーミングやビームフォーミングEXに対応する機種の一覧は以下で確認できます。

バッファロー

「アンテナ数」もチェックしておこう

Wi-Fiルーターには必ずアンテナが付いています。外観からはわかりにくいですが、四角い箱のような形状のモデルでも内部にアンテナが入っているのです。

11nと11acでは最大転送速度がアンテナの数で決まります。多くのアンテナがあるほうが高速に通信できるのです。ルーターのカタログには「1733+800Mbps」などの転送速度が記載されています。これは理論上の最大速度で、アンテナ数によって変わってきます。「MIMO」「MU-MIMO」という技術により、アンテナの数が通信速度に大きく影響します。

Wi-Fiルーター 選び方 おすすめ

バッファロー「WXR-2533DHP2」カタログページの図解より一部改変

MIMOは複数のアンテナを同時に使って高速に通信ができる仕組みで、11nから搭載されました。さらに進んだMU-MIMOは11acから搭載され、複数の子機と高速で通信できるようになります。どちらの規格も子機の対応が必要になります。

MIMOでは、アンテナがたくさん搭載されていても、一度に通信できるのは1台の子機のみです。複数の子機を使う際には、順次切り替えて通信していました。ところがMU-MIMOでは、複数の子機と同時に通信ができるようになっています。将来性を考えても、家族全員が快適に使えるMU-MIMO対応機種がおすすめです。

またアンテナが動かせるモデルは、家や部屋の形に合わせて最適な方向に電波を飛ばすことができます。特に縦に電波を飛ばしたい3階建ての一軒家などに適しています。カタログでは、アンテナ数を「ストリーム」という形で表記します。

家が広いなら「メッシュ」がおすすめ

新しい規格「メッシュネットワーク」は、広い家の中でも快適にインターネットが利用できるとして注目されています。これまでにも、Wi-Fi(無線LAN)中継器を利用して通信できるエリアを増やすことができました。ところが中継器は、中継器に届いた電波をそのまま遠くに飛ばす仕組みのため限界があり、中継器までの経路も1本しかありません。

メッシュネットワークでは、設置したルーターが相互に通信して網の目のように電波を飛ばします。それぞれを接続する経路も複数あり、より通信速度が向上します。この仕組みを理解するのは大変なので、中継器に対するメリット・デメリットをユーザー目線でまとめておきましょう。

メリット デメリット
中継器
5000円程度からの手軽な予算で利用できる
・イマイチ通信速度が上がらない
・利用できるのはせいぜい2〜3台まで
・部屋の中で移動する時に接続先の切り替えが苦手
・異なるメーカーの中継器も使える
メッシュ ・広い家でも高速に通信ができて快適
・最大10台程度まで利用できる
・価格が3〜4万円からと高い
・同一メーカーの製品しか現時点では使えない

メッシュ対応製品がおすすめなのは、自宅が広いユーザー。さらに、無線LAN親機から離れた位置にテレビを設置して動画配信サービスを見たり、ゲームを楽しむために高速な通信が必要なユーザーです。初心者でも、こうした使い方をするなら迷わずメッシュを選んでください。設定で特に難しいことはありません。

Wi-Fiルーター 選び方 おすすめ

バッファローのメッシュ対応ルーター「WTR-M2133HP」

【まとめ】結局、どのWi-Fiルーターがおすすめ?

これからWi-Fiルーターを購入するなら、11acモデルがおすすめです。現在11n対応の無線LANルーターを使っている人は、そろそろ11acに買い換えてもよいでしょう。基本的には家の部屋数や広さに合わせて選ぶのがポイントです。しかし、ワンルームに住んでいたとしても、ストリーム数が少ないモデルは将来不安を感じるかもしれません。

たとえば、バッファローの最新上位モデル「WXR-2533DHP2」はAmazon.co.jpで1万9266円もします。このクラスは、よくわかっている人向けのマニアックなモデルだと考えてもよいでしょう。一般的には、「WSR-2533DHP」(8016円)あたりでも十分です。どちらも3階建てもしくは4LDK向きですが、2DKくらいでも部屋の中央にルーターを置けないなら、このクラスがおすすめです。

Wi-Fiルーター 選び方 おすすめ

コスパを含めて狙い目の「WSR-2533DHP」(バッファロー)

ワンルームや1DKなら、2階建てもしくは3LDK向けの「WSR-1166DHP3」(5702円)でもよいでしょう。実際には、このあたりまでが将来にわたって満足できる選択肢と考えたほうが無難です。安価なワンルーム向けのモデルは3000円台から買えますが、部屋の端に置くと電波が届かないエリアが出てきたり、ベランダで使えない可能性もあります。また、来客があって大勢で使うような時に、速度が低下する可能性もあります。

Wi-Fiルーター 選び方 おすすめ

低価格の2階建て向けモデル「WSR-1166DHP3」は、ワンルームや1DKにおすすめ

またNECの上から2番目のモデル「Aterm WG2600HP2」は、4ストリーム(4×4)に対応します。業界最速のカタログ値で1428Mbpsをうたう製品で3階建て、4LDKにおすすめです。価格が1万3900円と比較的手ごろなのも魅力的なポイントです。

Wi-Fiルーター 選び方 おすすめ

比較的求めやすい価格ながら最速の「Aterm WG2600HP2」

Wi-Fiルーターは自宅の環境でテストしてから買うことはできないため、現状よりちょっと上のクラスを選択するのが、購入で失敗しないためのポイントです。

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部