【最新】スマホ必須のウイルス対策アプリ おすすめ4選──無料で始めるAndroidセキュリティ

【最新版】スマホ必須のウイルス対策アプリ おすすめ5選──無料で始めるAndroidセキュリティ

Image:Uncalno Tekno/Flickr

セキュリティソフト第三者評価機関AV-TEST(ドイツ)は、Android向けウイルス対策アプリのマルウェア検出率やユーザビリティなどを随時調査しています。

この記事では、脅威から継続的にデバイスを守れるか耐久試験をおこなったテストの結果をベースに、評価が高かったウイルス対策アプリの中から無料もしくは無料試用期間のあるものを厳選して4本紹介します。

急増中、スマホでウイルス感染の警告ページが突如表示される原因と対策

AV-TESTで高評価のウイルス対策アプリ

スマホ ウイルス 対策アプリ AV-TEST

このテストでは、「Protection」項目(満点:6.0点)でマルウェアからの保護能力について、「Usability」項目(満点:6.0点)ではスマホのシステムに与える影響の少なさ(バッテリー消費やCPUへの負荷など)や正規アプリをマルウェアとして誤検出しないかなどについて、それぞれ評価しています。

スキャン以外にも紛失時の追跡機能、ペアレンタルコントールなどのセキュリティ機能を有するアプリには「Features/Extras」項目で1.0点が追加されます。

Android Security Apps Provide Better Protection than Google Play Protect | AV-TEST

実施されたテスト(2017年末)の結果、満点の評価を得たのは「AhnLab」「Antiy」「Bitdefender」「Cheetah Mobile」「G Data」「Kaspersky Lab」「McAfee」「Symantec」「Tencente」「Trend Micro」の10本のアプリとなりました。

スマホ ウイルス 対策アプリ AV-TEST

さらに、既知/未知のマルウェアに対する検出・阻止にフォーカスしたテストでは、「Antiy」「Bitdefender」「Cheetah Mobile」「Sophos」「Symantec」「Trend Micro」の6本がパーフェクトを達成。僅差で「McAfee」「Tencent」などが続きました。

以下では、これらの成績を踏まえつつ、実際の使い勝手やベンダーの信頼性などを加味し、総合的におすすめできるアプリとして「Bitdefender」「Antiy」「Symantec」「Trend Micro」の4本をその特徴とともに紹介します。

Bitdefender(Mobile Security & Antivirus)

AV-TESTにおけるマルウェア検出率でパーフェクトを継続中で、保護能力の安定度は随一。スキャンに要する時間も比較的短く、UIも使いやすいのですが、日本語には非対応となっています。

無料版は最初にサインイン(Googleアカウントでも可)が必要ですが、14日間試用できます。有料のフルバージョン(年額1500円/月額150円)は、これにアンチセフトやプライバシーアドバイザ、Web閲覧中の保護、アプリロックが付いてトータルにサポート。

  • 価格:無料(14日間)
  • Playストアでの評価:4.5
  • インストール数:5,000,000~10,000,000
アプリ「Mobile Security & Antivirus」(Bitdefender)をダウンロード
Mobile Security & Antivirus

Antiy(AVL)

AVL

機能的にはスキャンに特化しており、AV-TESTでも常に安定して高いマルウェア検出率を誇っています。他のアプリに比べると、スキャンにやや時間を要する印象。機能はシンプルですが、恒久的に無料で利用できるのが嬉しいところです。

アドウェアは「Risky Apps」のカテゴリとして検出します。アプリは日本語に非対応ですが、わかりやすいUIを採用しており、迷うことは少ないでしょう。Google Playでのユーザー対応も丁寧です。

  • 価格:無料
  • Playストアでの評価:4.0
  • インストール数:100,000~500,000
アプリ「AVL」(Antiy)をダウンロード
AVL

Symantec(ノートン モバイルセキュリティ)

ノートン モバイルセキュリティノートン モバイルセキュリティ

言わずと知れた「Norton」ブランド。初回30日間の無料試用ができるようになっています(その後は1年間で3024円)。また、サインアップすることでアンチセフトや電話帳のバックアップ機能も使えます。スキャンはアプリがメインとなっており、非常に迅速におこなえます。

アプリアドバイザーと呼ばれる機能により、プライバシーに関するリスク、バッテリーやデータ通信の過剰な利用、不審な動作がないかなどもチェック。このほか、迷惑電話ブロッカーや詐欺サイトを遮断するWeb保護機能なども備えています。

  • 価格:無料(30日間)
  • Playストアでの評価:4.5
  • インストール数:10,000,000~50,000,000
アプリ「ノートン モバイルセキュリティ」(Symantec)をダウンロード
ノートン モバイルセキュリティ

Trend Micro(ウイルスバスター:Mobile Security)

ウイルスバスターウイルスバスター

不正アプリ対策としてスキャン機能が充実しており、リアルタイムのスキャンはもちろん、メモリカードのスキャン、すべてのファイルを対象にするフルスキャンのオプションなどを搭載します。無料トライアルは30日間で、1年版のライセンスは3065円から。

銀行アプリの起動時にWi-Fiアクセスの安全性を検査したり、Web脅威への対策、アンチセフト、迷惑電話の遮断など幅広くサポートします。ノートンと並ぶ老舗ソフトでもあり、日本語対応でアプリも使いやすく、安心感があります。

  • 価格:無料(30日間)
  • Playストアでの評価:4.2
  • インストール数:1,000,000~5,000,000
アプリ「ウイルスバスター」(Trend Micro)をダウンロード
ウイルスバスター

ウイルス対策アプリを選ぶ上で必要な、たった1つの重要ポイント

「ウイルス対策アプリは、信頼できる情報をもとに選ぶ」――。大切なのは、この点だけでしょう。この当たり前のことを理解できていないユーザーが少なくないため、あらためて指摘しておきたいと思います。

病気を治す薬の開発と同じで、ウイルス対策アプリは病気(マルウェア:ウイルス、トロイの木馬、キーロガー、スパイウェアなど)が登場してから事後的に対策をおこなうため、どうしても完璧にスマホのセキュリティを守りきれるわけではありません。ウイルス対策アプリごとに品質に差異もあります。

しかし、だからといって、よく知りもしないウイルス対策アプリをインストールすることだけは避けましょう。特に、Google Playのランキング上位にいるからという判断基準は危険です。そうした被害例は枚挙にいとまがありません。

Virus Shield

ランキング1位のAndroid向け有料ウイルス対策アプリ……実は詐欺でした

やはり詐欺、Google Playでテンプレ流用のAndroid向けウイルス対策アプリが検索上位に氾濫

セキュリティ関連の話題は、ユーザーを“脅しやすい”テーマ。そこにつけ込んで、まったくウイルス対策になっていないアプリをウイルス対策アプリと偽っている悪質なデベロッパーも存在しています。危機感を煽り、有料版を購入させる手口が多いようです。